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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第八部 運命神の《ことわり》

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現状。


第八部スタートです!

前にきた事のあるお店に入って、昼食を取る事にした。


「いらっしゃいませ!」


結構、混んでるな。


空いたテーブルに案内された。


回りの客を見ると、オパール王国には珍しい冒険者が多かった。


よそから出稼ぎに来ているのだろう。


世界を滅ぼそうと、小細工をしていた連中は捕まえた。


だが、運命神の方は進展がなかった。


相変わらず、黒い霧は発生し、それに魔物達が誘き寄せられている。


シンプルな分、かえって人間に出来る事は限られていた。


各国や都市同士で連携し、黒い霧が発生した所に冒険者や騎士団を送る。


今のところ、それが最良の方法だった。


私達は各国の助っ人として、あちらこちらへと日によって居場所を変えていた。


キングの「空間転移」のおかげで、どんな僻地でも一瞬で移動できるので苦ではない。


だが。


「あ、あれ、《竜殺し》だぜ」


「意外とちいせぇんだな」


「猫、一緒じゃないのか……」


「……」


どこに行っても、だいたい同じ反応だ。


なまじ、冒険者の出入りが激しくなったせいで、私の人相も知れ渡ってしまったようだ。


前は、猫を連れていなければバレなかったのに……。


大体、《竜殺し》は猫達の方であって、私はただのオマケですから!


確かに、だいぶ戦う事にも慣れてきたし、魔炎石と合成した大鎌のおかげで普通の魔物なら倒せるようにはなったけどな。


「お待たせしました!」


私のテーブルに、湯気をたてた料理が運ばれてきた。


数種類の野菜とワイルドボアの肉を、パイ生地のようなもので包んで焼いたものだ。


元はキーデという家庭料理で、オパール王国全土で食べられている。


地域によっては、スカイビーの蜜で煮た果実などを入れた甘いキーデを好んで食べている場合もあるようだ。


さくっとした生地の中から、ほくほくとした食感の野菜と、ごろっとしたワイルドボアの肉が出てくる。


まぁ、今も大変な状況ではあるが、こうしてお店で食事を取る余裕が出てきた。


一時期は、移動の合間に猫達にご飯を食べさせて、私自身はパンと牛乳だけで済ませていたくらいだからな……。


ギルドや国の連携がうまく回るようになり、少しはましになった。


とはいえ、まだまだ忙しい。


これを食べたら、また移動しないとな……。











面白いと思って下さった方は、ブックマーク、評価などお願いいたします。


「……!」


「いや、うん。りゅうたろうの言いたい事は分かるけど、やっぱりそれはダメだと思うんだ」


「分かるんですか? くっ、まだまだ猫修行が足りませんでした……!」





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