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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第七部 《ことわり》をはずれたもの

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混戦。

忍者達が一斉に襲いかかってきた。


私達の間にするりと入り込む。


まずい!


入り混じった状態では、福助は「風魔法」を使えない。


私達ごと吹き飛ばしてしまうからだ。


くぅは器用だからどうにかするだろうが、威力の強い魔法は無理だ。


それに。


私は紅い刃を持つ大鎌を手にした。


こいつら、私を狙ってきている。


確かに、一番弱いやつから始末するのは常套手段だ。


テイマーである私がいなくなれば、猫達に指示を出す人間もいなくなる。


りゅうたろう達を無力化しようとしたところからして、うちの猫達を捕まえて利用するつもりなのだろう。


そんなこと、させるもんか!


大鎌を振り下ろす。


素早いやつらに、私の攻撃は当たらない。


それどころか、反撃をくらい私の身体は傷だらけだ。


「身体能力強化」のスキルと物理耐性がなければ、とうに動けなくなっていたはずだ。


別に、私がこいつらを倒す必要はない。


気をそらせれば十分だ。


「おこん、『引っ掻き』!」


忍者以上に素早い動きで、おこんがやつらの足元をすり抜ける。


引っかかれた連中は、そのままの姿で動けなくなった。


おこんの攻撃に気づき、残りのやつらはさっと身を引いた。


「キング、『影魔法』で拘束!」


「にゃう!」


キングの影が長く伸び、それと自分の影が重なったものはやはり動けなくなった。


「くぅ、『剣魔法』!」


「あぉぉぉ!」


くぅの放った数百もの剣が、やつらに襲いかかる。


さすがに身のこなしが軽い。


くぅの「剣魔法」を避けたものも多い。


だが。


今までの攻撃で、十分な距離が取れた。


「福助、全力で『風魔法』!」


「にゃ!」


福助の回りを取り巻いていたきらきらしたものが、踊るように跳ね回った。


風は激しい渦を巻きながら、凄まじい音と共にやつらを宙へと放り出した。


「くぅ、もう一度『剣魔法』!」


空中では、くぅの「剣魔法」は避けきれないだろう。


「にゃああああ!!」


せりがキャットハウスから顔を出し、大声で鳴いた。


「!」


おこんの背後に、新たな人影が現れた。


あの時、図書館にいた学生風の一団だ。


やつらは、おこんに向かって短刀を振り上げた。


「おこん!」


私は大鎌を投げ捨て、おこんの元に走った。


どうせ、私の攻撃はやつらには当たらない。


なら、少しでも身軽な方がいい。


振り下ろす直前に、おこんの元に着いた。


私はやつらに体当たりをかまそうとしたが避けられた。


だが、おこんへの攻撃は防げた。


「おこん、無事だね!?」


「にゃああああ!!」


もう一度、せりが大きな声で鳴いた。


私の目の前に、鋭い刃が迫っていた。

















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