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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第七部 《ことわり》をはずれたもの

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接触。

ギルドに行き、依頼完了済みの書類を見せてもらう。


よし、事務処理スキル発動!


……。


…………。


ふむ、戦闘をメインにした冒険者達は10チームほどか。


その内の2チームは、冒険者の養成を専門にしている学校の生徒達のようだから除外してもいいだろう。


あと、これは多分転生してきた人間だろうなぁ……。


これも違うと。


よそのギルドでも名の通ったチーム、最近になって組んだチームも外す。


残りは3チームか。


真珠国の出身なら名前に特徴があるはずだが、どれもこちらの世界で普通に使われている名前だ。


偽名を使っているのか?


まぁ、接触してみれば、せりの「気配察知」で分かるだろう。


この3チームの現在の状況は……?


1チームは、連絡の途絶えた村への調査に向かっているらしい。


まずは、ここ以外の2チームに当たってみるか。


結論からいうと、2チームとも外れだった。


ていうか、昼間から飲んだくれているんじゃない!


酔っぱらいにからまれて、うっかり福助に全力の「風魔法」の指示を出してしまったじゃないか!


残りの1チームだが。


世界を滅ぼそうとしている連中が、村の救援に行くだろうか。


んー?


これはハズレだったか?


いや、待て。


そもそも戦闘系のチームじゃないのか。


情報収集をメインにして、陰で魔物に呪いをかければいい話だ。


倒すのは、自分達でなくてもかまわないだろうし。


ああ、もう! もう一度、ギルドに戻らないと!


せりが、キャットハウスから顔を出した。


イカミミ状態で、低いうなり声をあげている。


「へぇ?」


どうやら、向こうから来てくれたようだ。


居酒屋で暴れたのが幸いしたか。


福助の「風魔法」を見て、私達の素性に気付いたといったところだろう。


今までのやり口からして、平和な話し合いをしに来るとは思えない。


せりの様子からも、こちらに敵意を持っているのはあきらかだ。


しかし、どうやって攻めてくる気だ?


こちとら、今や《竜殺し》として有名になってしまっているし、並みの人間では相手にならない。


居酒屋での騒ぎも見ているだろうしな。


んー?


とりあえず、ひとけのない場所に誘導してみるか。


ぶらぶらと歩きながら、街の外れへと向かう。


うう、とせりが歯をむき出す。


ちゃんとついて来ているみたいだな。


「りゅうたろう、大きくなって」


小声でりゅうたろうに指示を出す。


さて、どう来る?









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