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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第七部 《ことわり》をはずれたもの

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似て非なるもの。

屋台で、熱々のファロを買った。


ボーショという芋を潰してひき肉と合わせて揚げたもので、まぁ、コロッケみたいなものだ。


ボーショが真っピンクなので、当然ファロもピンク色だが……。


紙で半分巻いてあって、手が汚れないように工夫してある。


中にチーズが入っていて、溶けたチーズとからんで美味しい。


トパーズには色々な出身の人が集まってきているので、食べ物も各地の名産が食べられる。


ファロは、元々城塞都市オニキス辺りで食べられていたものだ。


「……」


オニキスには、寂れてはいたが運命神の神殿があった。


私達がおこんを探しに行った時に、今は無限収納で呑気に昼寝をしているであろうドラゴンちゃんが襲ってきた。


あのドラゴンちゃんが、自らの意思で街を襲うとは思えない。


おそらく、クラーケンと同じように古代神語の呪いによって操られていたのだろう。


だが。


私は、二つ目のファロを頬張った。


これには、干した貝柱が入っている。


運命神が滅ぼしたいのは、ほかの世界からきたもの達の子孫だ。


自分が守護している街をおそわせる理由はない。


つまり。


「運命神とは、別なのか……」


てっきり、運命神の意図に従って行動している連中がいるのだと思っていたが。


一部の思惑が重なっていただけという事か。


両者の目的は、似てはいるが異なっている。


運命神は、この世界を元に戻すために《ことわり》をはずれたもの達を消してしまいたい。


真珠国から別れた人々は、元の世界に帰るためにこの世界そのものを消してしまいたい。


まぁ、どちらにしろ、私達には迷惑な話だ。


しかし。


何故、タイミングが合った?


あまりにも同じタイミングで動き出したせいで、私達は運命神と真珠国から別れた人々は同じグループなのだと最初は思っていた。


んー?


どちらかが、合わせたか。


さすがに、神様が人間に合わせるとは思えない。


ならば、真珠国から別れた人々が運命神が動き出すのに合わせたのだろう。


「……どうやって知ったんだ?」


ミーコさん達は、今回の事が起きる前から猫達を探していたから何か気付いていたのだろうけど。


ただの人間に、どうして分かった?


「いや、いるな……」


未来が見える少女が。


ラピスラズリに隠れ住んでいた、「さきみ」の力を持つラーラがいる!


あの村の人々が隠れていたのは、運命神からじゃなかったという事か……?


「……」


とりあえず、最初の予定通りギルドへ向かおう。


ある程度、正体を絞り込めれば彼らを誘き出す方法も思いつくはずだ。


それから問いただせばいい。


私は最後のファロにかぶりついた。

















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