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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第七部 《ことわり》をはずれたもの

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伝承。

みうが、いい香りのする香草でお茶を入れてくれた。


ハーブティーみたいな感じか?


「それで、話というのは?」


長と、おそらくエルフ達のリーダー格にあたる数人が私の話を聞いてくれる事になった。


……一人だけ、妙に怯えた様子の若いエルフがいるのだが。


もしかして、黒のキャラバンの時にうちの魔王様を見た一人か?


さて、どこから話したらいいものか……。


まずは、エルフが異世界から来た人々だという事を説明した方がいいかな。


「それならば、知っている」


驚くかと思ったが、エルフの長はあっさりと頷いた。


「伝承に残されているからな」


エルフ達に代々語り継がれる、いうなれば創成神話のようなものがあるらしい。


それによれば、エルフ達は滅びゆく世界から、精霊樹の導きにより安寧の地、つまり翡翠の森へとたどり着いたのだそうだ。


そうか、エルフは自分達がほかの世界から来た事を知っていたのか……。


エルフはどちらかといえば排他的な種族なのだが、その事が関係あったのかもしれない。


「それで、運命神が我々を滅ぼそうとしていると?」


「エルフだけじゃなくて、ドワーフやほかの世界から来た全ての種族を消したいらしいです」


私の言葉に、長達は難しい顔をして考え込んだ。


「なら、こちらから戦いを挑んでは?」


若いエルフが勢い込んで言った。


「我らエルフには、精霊の加護があります!」


……やっぱり、血の気が多いのがいたな。


「実際に動いているのは運命神ではないでしょうから、私達が対応すべき相手はそちらの方だと思います」


「だが……!」


私の肩に乗ったままのりゅうたろうを見て、若いエルフは一瞬怯んだ。


りゅうたろう、どんな顔しているんだよ……。


「運命神は世界の半分を消し去るつもりでいるらしいので、エルフだけの問題ではないんです」


それとも、自分達だけが助かればいいと? 


そう言うと、若いエルフはそんなつもりじゃ、ともごもご言いながら引き下がった。


まぁ、私の意見に賛同したわけではなく、単に猫達に怯えただけだと思うが。


こら、くぅ! 勝手に出てこない!


別に、ここで戦ったりしないからな!?








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