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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第一部 異世界探索

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17/212

猫です。



女神様の情報にしたがい、私達が次に訪れたのは商業都市ターコイズ。


石畳に、レンガ造りの建物。


屋台からは、威勢のいい掛け声といい匂いがしている。


「これぞファンタジーよね」


オパール王国の時は、よつばのせいで大変だったからな……。


正直、どんな雰囲気だったのかも記憶にない。


ワイルドボアの串焼きって、あれか、大きいイノシシみたいなやつ。


あっちの焼き菓子からは甘い匂いがしている。


へぇ、付与効果のある手作りアクセサリーか。


キョロキョロしていると、肩乗りサイズのりゅうたろうが私の耳を前足でつんつん触った。


……すいません、はしゃぎすぎました。


なにしろ猫の世話があるものだから、一人になってからはどこにも行けなかった。

向こうではテレビで旅番組を放送していると、つい見てしまっていた。


猫を連れて旅が出来る。


「異世界、素晴らしい……」


こういう場合、情報収集はギルドか酒場と相場が決まっている。


「うん、ギルド一択で」


異世界に来てまで、酔っぱらいにからまれたくない!


町の中心部に大きな建物があり、そこが冒険者ギルドだった。


道を教えてくれた屋台のおばちゃんによれば、ここターコイズの冒険者ギルドは大陸最大規模らしい。


レッドバードの焼き鳥、美味しかったです。ご馳走様。


そういや、言葉とか普通に通じるんだよな。文字も読めるし。

女神様のくれたチートだけど、猫達がスゴすぎて標準仕様にしか思えない。


「職業はテイマーで間違いありませんか?」


「はい、使い魔はこの子で」


受付のお姉さんがまじまじと、りゅうたろうを見た。


「猫……? もしかして、ケットシーですか?」


ケットシーってあれだよね、猫の妖怪。


……妖精だったかな。


「いえ、猫です」


「……」


お姉さんがなんともいえない顔になった。


……気持ちは分かります。


「あと二匹登録したいんですけど」


私の言葉に、お姉さんはほっとしたようだった。


「種類は何でしょう?」


「全て猫です」


「…………」


いや、本当にうちの猫達は凄いんだって!


オパール王国の食料庫を空にしたとか、森ごと吹き飛ばして地形を変えたとか、とても人様には言えないような事をしでかしました……。








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