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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

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行き先。

「おう、お疲れさん」


ターコイズに戻ると、ギルドマスターがにかっと笑って出迎えてくれた。


「町と村、全て無事に終わりました」


多少の怪我人は出たが、それ以上の犠牲は出さずにすんだ。


チャビの「回復」で、その怪我人も今は完治している。


「ただ、後始末が……」


私は顔をしかめながら言った。


退治した魔物が、そのままの状態で放置されている。


残っている冒険者達は万が一に備えて警戒に当たっているし、町や村の人達は復興に忙しい。


「ああ、その辺の事は街の代表者とも話し合っている」


もはや、ギルドだけでは対処しきれないと判断したらしい。


「それと、ほかの国や街とも連携を取る方向で進んでいる」


それはいいのだが。


「それ、私に言っていい話ですか?」


そういう話は、お偉いさん達の話し合いがある程度進んでから、現場に知らされるのが普通だと思うが。


「あながち、あんたに関係ない話でもないからな」


「?」


「みんな、《竜殺し》に来てほしいのさ」


なるほど。


私達はフリーで冒険者をやっている。


特定のどこかに所属しているわけではなく、今もたまたまターコイズにいただけだ。


騎士団や自警団に、プラスの戦力として欲しいわけか。


「王族や貴族の専属に、って話も出ているらしいぞ」


「……」


私の顔を見て、ギルドマスターはがははと笑った。


「そういう顔をすると思ったぜ」


いや、だって、何で一番安全な所にいる連中を守らないといけないんだよ。


「これから、どうする?」


正直、うちもずっといてほしいがな、とギルドマスターは言った。


「……」


ターコイズには、大陸一の規模を誇るギルドがある。


冒険者の数もほかよりは多いはずだ。


ギルドマスターや職員さん達も頼りになる。


「戦力の足りなさそうな所に行こうかと」


「妥当だな」


さて、どこから回るか。


「じゃあ、神様の加護がない所から行ってやれ」


神様の本殿がある国や街は、ほかよりも強力な結界が張られている。


国によって違うが、神様を守るための組織もあるらしい。


ある程度は、自分達で防げるはずだ。


「でなきゃ、争い事が苦手な神様の所か」


そう言えば、農耕神様は苦手だと言っていた。


多分、女神様も苦手だろうけど、結界は得意だと言っていたし、何かあればスマホに連絡をよこすだろう。


んー?


火の神様の所は大丈夫だろう。


海神様は、港町のほとんどが信仰している。


……真珠国か。


まだ、御神体は神様になっていない。


お稲荷さんも戦うのが得意そうには思えない。


まずは、様子を見に行ってみるか。









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