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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

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違い。

福助の事は、いったん置いておくとして。


ほかの冒険者の報告書を確認するため、私達はターコイズのギルドに戻った。


よし、久しぶりの事務処理スキル発動!


……。


…………。


そこには、目を覆いたくなるほどの惨状が記されていた。


破壊された家。


踏み荒らされた畑。


食い散らかされた死体。


ほかの冒険者達が向かった村は、そのほとんどが全滅していた。


数少ない無事だった村は、盗賊に襲われていたので、冒険者達が退治したという事だった。


つまり、魔物に襲われた村は全滅しているという事だ。


「……?」


私が調査に向かった村は、全て無事だった。


何が違う?


肩乗りサイズのりゅうたろうが、報告書の端にちょいちょいとじゃれ始めた。


退屈してきたらしい。


「りゅうたろう、ダメだよ」


……そうか、猫だ。


私達とほかの冒険者では、移動速度が違う!


最近は、キングの「空間転移」ばかり使っていたから忘れていた。


普通は馬車などで移動して、そのあとは徒歩で移動する。


私達は依頼を受けたその日に、村まで移動できる。


……ほかの冒険者達は、間に合わなかったのか。


いや、待て。


どうして、私達は間に合った……?


移動速度の事はともかく、依頼が出るまで時間がかかったはずだ。


その間に魔物が襲ってこなかったとは考えにくい。


実際、私達が最初に調査に向かった村は大勢の怪我人が出ていた。


んー?


冒険者でさえ手こずるような魔物の群れに、村人が数週間も持ちこたえられるか……?


確認してみるか。


報告書を片付け、ギルドを出た。


入り口で、調査の依頼から帰ってきたらしい冒険者達とすれ違った。


みんな、疲れきった表情を浮かべていた。


「……」


また、間に合わなかったのか。


全ての国や都市で同じような事が起こっている。


ラーラ達の行方も分からない。


落ち着け。


一度に全てを解決するのは無理だ。


「キング、『空間転移』」


今、出来る事をしなければ。
















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