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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

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神様。

いや、待て。


あの時、この村の人は何て言っていた?


ラーラの予言は、確か……。


《九つの猫の魂が救ってくれる》


うちの子達は八匹だったから違うと言ったけど、なら、これが九匹目の猫……?


だとしたら。


「ラーラ達は無事かもしれない」


もう一匹の猫が、助けにきた可能性が出てきた。


「せり、この猫の気配わかる?」


せりはふんふんと足跡の匂いをかいだ。


しつこいくらいにかいで、それから首を傾げた。


なんだか不思議そうな表情をしている。


「……?」


どういう意味だ?


ただ、気配を追う事は出来ないようだった。


んー?


せりが無理なら……。


その前に、女神様に連絡しないと。


心配してるだろうし。


『誰も、いないんですか……』


私の話を聞き、女神様は言葉を失った。


『私の結界も加護も、意味がなかった……?』


泣きそうな声だった。


「落ち着いて!」


『でも……』


ラーラ達は無事でいる可能性がある。


あの足跡の持ち主が助けに来たのなら。


「女神様の力があったから、それまで持ちこたえのかもしれないでしょ!」


『つかささん……』


「これから、翡翠の森に行ってくる」


エルフ達が住む翡翠の森。


その長の娘であり、「とおみ」の力を持つみうなら何か分かるかもしれない。


「何か分かったら、連絡する」


『はい……』


いつもの元気がない。


……この先、もし、彼女の守護するクリスタルの人々に何かあった時、女神様は耐えられるのだろうか。


オパール王国で会った農耕神様の事を思い出した。


海神様や火の神様はふるき神らしいから、色々な事を見てきただろう。


それらを全て飲み込んで、神様達は笑ってみせるのだ。


「……」


私が、口を出すべき事ではない。


「キング、翡翠の森へ『空間転移』」


私が今しなければならないのは、ラーラ達を探す事だ。

















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