表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

148/212

黒い霧。

いつものようにギルドに顔を出したが、今日は急ぎの依頼はないらしい。


じゃあ、予定を変更して買い出しにでも行くかな。


商業都市といわれているだけはあり、ターコイズで手に入らない品物はない。


真珠国やエルフの住む翡翠の森でしか入手が出来ない物でも、何とか買える。


大手の商会では、転移用の魔方陣や氷魔法を使い、品物を新鮮なまま運んでくる。


屋台も半端な数ではない。


食べ物から衣類、手製の護符など何でも売っているのだ。


ぷうん、とお腹がすく匂いが漂ってくる。


何か食べようかな。


ん?


女神様との連絡用のスマホが鳴った。


人のいない所に移動して、かけ直す。


「どうしたの?」


まさか、またどっかの神様の呼び出しじゃないだろうな。


『あ、あの、ラピスラズリが……』


ラピスラズリ。


結界を張った中で、ひっそりと暮らしている村だ。


未来が見える「さきみ」の少女、ラーラが住んでいる。


猫達を探している途中で、村を守る結界を「解除」してしまい、女神様にかけ直してもらった。


その時、女神様の加護がある猫の置物を渡した。


その置物を通せば、いつでも女神様に助けを求められる。


もっとも、日々の祈りを捧げるだけだったらしいが。


『連絡が取れないんです!』


「女神様、落ち着いて」


『昨日から祈りも届いていませんし、こちらから呼びかけても答えが返ってこないんです……』


「……」


返事がないという事は……。


私は、きりっと唇を噛みしめた。


最近、魔物に襲われる村が増えていた。


ラピスラズリには結界があるから大丈夫だとは思うが、最悪の場合も考えられる。


「今から、行って見てくる」


『つかささんも猫さん達も、気をつけてくださいね』


「うん」


キングの「空間転移」で、ラピスラズリの近くに移動する。


「……何だ、これ」


村は、真っ黒な霧で覆われていた。


濃い黒い霧で、向こう側は何も見えない。


「よつば、『解除』」


「うぅぅ」


よつばが短く唸った。


毛が膨らんで、いつもよりさらに大きくもふもふになっている。


「解除」できない……?


私が古代神語を覚えたから、今まで出来なかったものも「解除」出来るようになったはずなのに。


それに、食べ物がからんだ時以外、よつばがこんな風に唸る事はなかった。


「この霧、何なんだ……?」













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ