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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

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癒し、求む。

「また調査?」


確かに、私達向きの依頼ではあるが、最近やけに多い。


たまに盗賊に襲われている事もあるが、ほとんどは魔物が近くの街道や森に現れて、村から出られない、という状況だった。


しかも、どこの国や街も同じような感じだ。


もしかして、今の季節は魔物が出やすいとかあるのか……?


「そんな事はないんですけどね……」


受付のお姉さんは、渋い顔をしている。


久しぶりに商業都市ターコイズに戻ってきたのだが、ここでも調査の依頼が入った。


「ターコイズは登録している冒険者も多いですから、大抵は、その前に魔物は駆除されるんです」


なるほど。


「小さな村とはいえ、商売でここに出入りする人も多いですし」


つまり、何らかの予兆があれば、事前に分かるという事だな。


んー?


突如として現れたという事は。


「どこかに強い魔物が現れて、今までいた場所を追われてきたとか?」


噴火騒ぎの時に、地下迷宮から魔物が逃げ出したから、環境の変化の可能性もあるな。


「多分、そんなところでしょうね」


お姉さんは、ため息をついた。


「そちらの情報も集めていますので、何か気づいたらお願いします」


「分かった」


「あと、これは個人的なお願いなのですが……」


「ん?」


「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいですから、猫さんを触らせてください!」


いきなり、どうした……?


「ずっと忙しくて、帰っても寝るだけの日が続いていて……!」


癒しが欲しいんですぅ! とお姉さんが叫ぶ。


……だいぶ疲れているな、これは。


見れば、ほかの職員達もうん、うんと力強く頷いている。


あー、うん。


「チャビ、皆さんにモフられてきなさい」


「にゃお!」


ちやほやされる分には全く苦にならないチャビが、ギルドの職員達の間を回って歩く。


「チャビ、『回復』」


チャビがごろごろとのどを鳴らし始めた。


まぁ、サービスって事で。


昨日、一日のんびり過ごしてきた事は言わない方がよさそうだ……。










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