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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第六部 消えた村

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有能すぎる。

「チャビ、『回復』」


チャビがごろごろとのどを鳴らし始めた。


「動かないでくださいね」


ナイフで村人を縛っていたロープを切っていく。


「村の外れの建物に人質がいるんだ!」


「あいつら、逆らったら火をつけるって……」


「大丈夫。そっちは終わっています」


「え?」


人質にされていた村人達が、よつばに連れられてやってきた。


女性や子供が多い。


「無事だったか!」


「父ちゃん!」


無事を喜び合い、村人達が歓声をあげる。


見張りの連中は、よつばの「魅了」で操られて互いを縄で縛り、最後の一人は自分で木に頭をぶつけ、目を回したらしい。


それを、今まで村人達が捕まっていた建物の中に、逆に閉じ込めてきたのだそうだ。


「怪我人は、ほかにいませんね?」


「はい、大丈夫です」


村長だという男の人が頷いた。


盗賊のリーダーに吹っ飛ばされていた人だ。


「食料などの不足は?」


「保存してあったものは、やつらにあらかた食われてしまいました」


「畑は無事なので、収穫すれば大丈夫です」


なら、日持ちのするパンやチーズを置いていこう。


とりあえず、橋の修復か。


そっちは、私の管轄外だ。


ギルドに報告だな。


あ、忘れていた。


外に出て、りゅうたろう達に手を振って合図する。


「もう、いいよ!」


村の広場に、ドラゴンちゃんがゆっくりと降りてくる。


驚く大人達とは逆に、子供達は目を輝かせてドラゴンちゃんを見ていた。


「そのドラゴンも、あなたのですか?」


「じゃあ、《竜殺し》の……」


お願いだから、そっちには触れないで。


とりあえず、橋を臨時で渡れるようにしておきたい。


「向こう側にぶら下がっている橋をこっちに持ってくれば直せますか?」


「応急手当てでよければ」


「でも、流れが早くて……」


多分、せりにクラーケンを召喚してもらえば何とかなるだろう。


まぁ、その前に村人達に驚かないように言っておかないとな。


それにしても。


うちの子達は、ドラゴンちゃんも込みで有能すぎる。


これじゃ、ギルドマスターが仕事を押し付けてくるわけだよ。


遠退くスローライフを思って、私はため息をついた。






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