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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第五部 神の息吹き

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火の神。

ガーネットでは、火の神を信仰している。


火山の麓に位置しているという事もあるが、鍛冶を主な生業にしているのも関係あるらしい。


凝った石造りの神殿だ。


ふうむ、さすが職人の街だけの事はある。


真っ白な大理石のような石に細部まで彫った、まるで芸術作品のような像が神殿の奥にあった。


これが、火の神様か。


サナ達には、あまり似ていないな。


私は、像に向かってぺこりと頭を下げた。


「相田つかさです。幸運の女神様に言われて来ました」


……あれ? 反応がない。


聞こえてないのか?


「相田つかさです!」


「ええい、大声を出すでない!」


像の中から、美しい女性の姿をした火の神様が抜け出してきた。


……クレオパトラみたいな感じだな。


「少しくらい待てぬのか、お主!」


「すみません。聞こえていないのかと思って……」


はぁ、と火の神様はため息をついた。


「本殿の像の前で、聞き逃すわけがあるまいて」


……つまり、ほかの場所にある神殿からだと聞き逃す事もあるという事だな。


まぁ、自分が守護している国が最優先なのは当たり前か。


「まぁ、よい。まずは礼を言おう」


ふっ、と火の神様は笑ってみせた。


うーん、クールビューティー。


「噴火を防いでもろうて助かった」


「あ、いいえ」


「それと」


ごほん、とわざとらしく咳き込むと、火の神様は言葉を続けた。


「我が遠き息子と娘の命も救ってもらった」


サナとナルシの事か。


「二人は友達なので、当然の事をしたまでです」


私は笑顔で答えた。


「う、うむ。その、あれだ、いつでも頼れと言うておるのだが、あやつら、滅多に神殿にも顔を出さん」


「……」


「友達と言うたな。あの子らは、わらわの事を何かお主に話したか?」


「…………」


「その、最近はどうしておる? 前は使いを出してたずねておったのだが、依頼の邪魔だとか言われて追い返されたのじゃ」


「……………………」


「地下迷宮で閉じ込められた時くらい、わらわを頼ればいいものを。お主も、そう思うであろう?」


火の神様、面倒くさい……。





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― 新着の感想 ―
[一言] んー火の神がめっちゃオカン属性w
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