表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第五部 神の息吹き

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

134/212

猫です。ぱーとふぉー。

「魔物の買い取りをお願いしたいんですけど」


火の神様に会うため、火山都市ガーネットにやって来たのだが、その前にギルドに立ち寄った。


「はい、どうぞ」


若いドワーフがにこにこしながら、カウンターの上の物を脇に寄せた。


「……あー、多分、乗らないと思うんですけど」


「あ、そうですか、すみません。じゃあ、床でも大丈夫ですよ?」


うーん。これは、はっきり言った方がいいか……。


「ドラゴンなんですけど」


「……え?」


一瞬ぽかんとしたあと、若いドワーフは、ああ、と頷いた。


「鱗とか牙ですか? いや、翼とかしっぽだと大きいですね」


「本体です」


「…………え?」


片方の翼はりゅうたろうが噛みちぎったのでぼろぼろだが、全体としては状態がいいはずだ。


「あの、お一人で、ドラゴンを……?」


「いえ、猫です」


「……………………え?」


「うちの猫が、狩りました」


「ね、こ……?」


ああ、これは完全に理解の範疇を越えたな。


仕方ない。


「ギルドマスターに、《猫を連れた冒険者》が来たと伝えて下さい」


「は、はい……」


ごめんな、若いドワーフくん。


新人さんっぽいのに、変なのが来て。


「おう、お前さんか」


以前、サナ達の捜索依頼を受けた時に、二人の養い親であるナロクと口論していたドワーフのギルドマスターが奥から顔を出した。


「お久しぶりです」


「そういや、お前さんのおかげで噴火を防げたんだって?」


ありがとうな、とギルドマスターは笑った。


「いや、うーん、あれも猫が……」


「で、魔物の買い取りだって?」


マイペースだな、おい。


まぁ、いいけど。


「ドラゴンなんですけど、どこに出したらいいですか?」


「ドラゴン? まるごとか?」


「はい」


そりゃすげぇな、と言ってギルドマスターはあごを撫でた。


「ギルドの中じゃ無理だしなぁ」


「ですよね」


よし、とギルドマスターは膝を打った。


「広場でやるか」


「ええ? 大丈夫なんですか?」


「ドラゴンなら素材として欲しがるやつも多いから、皆の前でやった方がいいだろ」


「ああ、なるほど」


ここガーネットは、鍛冶師や細工師が多い。


ドラゴンはめったに獲れないので、欲しがる人はいるだろう。


あまり目立ちたくはないが。


まぁ、今さらか。


この先もドラゴンを獲ってくる事は増えるだろうから、今のうちに慣れておこう。


りゅうたろう達に先を越されたくぅが、やる気満々なんだよな……。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ