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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第五部 神の息吹き

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魔王姉弟。

「なんぞ、礼をせんとな」


「いいえ、大丈夫です」


よつばの件を、怒らないでいてくれるだけでありがたい。


「お主は冒険者だから、畑は持っておらんしのぅ」


困ったように、農耕神様は頭をかいた。


「でも、将来的には小さい畑とかやってみたいです」


冒険者を引退したら、のんびり自給自足とかもいいかもしれない。


「なら、儂の加護を授けよう」


いつでも豊作じゃよ? と、農耕神様は悪戯っぽく笑ってみせた。


きちんと作物の世話をするのが条件だが、まぁ、当然だろう。


「それと、お前さんにも礼をせんとな」


膝に乗せたままのチャビの頭を撫でながら、農耕神様が言った。


…………。


いや、待って、農耕神様!


嫌な予感しかしないんですけど!?


「精霊魔法と相性が良さそうじゃし、雷魔法とかどうかの?」


そりゃ、くぅの姉弟だし、精霊魔法と相性がいいのは確かだろうけど。


チャビは魔力が高い方だし、エルフの友だから「精霊の加護」もつく。


しかも、チャビもくぅとは違う方向で暴走する。


そこに、農耕神様からもらった雷魔法!?


「えーと、何で、雷魔法を……?」


違う! そうじゃないだろう、私!!


断れ! 


「農耕と雷は、関係があるんじゃよ」


雨乞いも出来るしな、と農耕神様は笑った。


雨乞い……。


ダメだ、天変地異が起きる……。


「……儂の心も、『回復』してくれたしの」


ちょっとした気休めくらいにしか、ならなかっただろう。


それでも。


神様という存在は、頼られたり、守護したりするもので、誰かに慰めてもらえたりはしないのだろう。


それに、国の民ではない、ただの猫の慰めだったから、農耕神様も素直に受け入れられたのかもしれない。


ああ、これは断りにくい。


だけど、このままだと……。


私がうだうだとしている間に、農耕神様はチャビに「雷魔法」を授けてしまった。


うちの、うちの唯一の癒し系が……!!


もうダメだ。


チャビとくぅの姉弟猫だけで、世界が滅びる……。








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