表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第一部 異世界探索

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/212

第三の猫、参上! って、どこから?



「りゅうたろう、痛いってば!! よつば、それ食べちゃダメ!!」


次の目的地に向かって出発した私達は、途中の森でテントを張って休んでいた。


目的地といっても、具体的な場所が分かっているわけではない。

世界はやっぱり広いし、猫達は自由に移動しまくっている。


女神様にも把握しきれないらしい。


それでも近くまでいけば、テイマーである私には気配が分かる。


多分、こっち……? という女神様のあやふやな情報にもとづき、オパール王国から東に向かっていた。


「東の方には、海があるんだねぇ」


コーヒーを飲みながら、マップを確認する。


りゅうたろうは私のひざの上に座ってくつろぎ、よつばはまた食べている。


……まさか、無限収納の中のご飯まで食べ尽くす気じゃないだろうな。




「さて、そろそろ出発しましょうか」


翌朝、テントをしまって再び歩き始めた。


森の中には魔物がいるかもしれないので、りゅうたろうには虎くらいの大きさになってもらっている。


よつばはキャットハウスの中だ。

無限収納とは別のスペースなので、勝手に食べたりは出来ない。


ちなみに、女神様はよつばのもふもふにまたしてもメロメロだ。


……その猫、あざといんだから騙されるなよ!!




しばらく歩いたけれど、まだ当分森の中を抜けそうにない。

りゅうたろうに警戒しているのか、魔物達も全く姿を見せない。

森の中なので、見えるのはうっそうと茂った木のみ。


「……平和だ」


平和すぎて、暇だ。


……もしかして、私、スローライフ向いてない?


少し、休憩を取ろう。


「あー、もふもふ最高」


横になったりゅうたろうのお腹にもたれかかり、私はだらっと座った。

自分が腕枕されたいりゅうたろうは、少しだけ不満そうだ。


このソファーは人をダメにする……。


異世界って、素晴らしい。


「なんか、眠くなってきた……」


うとうととした瞬間、


「ぐえっ!!」


お腹の上に衝撃を感じ、私は目を覚ました。


「え、何?」


りゅうたろうはまだスピスピ寝ているから、魔物が襲ってきたわけではないだろう。


周囲を見回すと、とてとて足音を立てながら走っていく黒猫が見えた。


ビミョーにお腹が出ている中年太り風の体型。


何より、あのブサイクな走り方は。


「福助!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ