表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第五部 神の息吹き

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

127/212

海賊船。

その日の夜は、トルマリンの宿屋に泊まった。


テントの方が居心地がいいし、猫達も出しておけるのだが、少しはこっちの世界に馴染まないとな。


決して、オパール王国に行くのが嫌で、時間稼ぎをしているわけでは……。


「とりあえず、寝よう」


質素だが、清潔なベッドに潜り込む。


すぐに眠気が訪れ、うとうととし始めた。


せりがキャットハウスから顔を出した。


「んー、せり……?」


イカミミで、毛を逆立てている。


「気配察知」だ!


慌ててベッドから起き上がり、身支度を整える。


こんな夜中に何だ?


外が騒がしくなってきた。


窓を開けると、明かりを手にした町の人達が叫んでいた。


「海賊だ!」


「!」


港の方へ目を向けると、大きな船が近付いて来ているのが見えた。


あれか?


暗くて、よく見えないな……。


「おこん、『創成魔法』。でっかいレーザーポインター!」


「にゃん!」


おこんが鳴くと、両手で抱えるほどの大きさのレーザーポインターが部屋の中に現れた。


窓の所に置いて、船の方へ向けた。


大きくて黒い船のマストには、何も描かれていない黒い旗が掲げられていた。


船の壁面に付いているのは、巨大な大砲。


間違いない。海賊船だ!


大砲が撃たれたらマズい。


「キング、港まで『空間転移』!」


キングがぱちりと両目を閉じると、微妙な浮遊感と共に私達は港に移動した。


海賊に気付いたトルマリンの町の人達が、明々と火を灯したのでさっきよりはよく見える。


大砲がこちらを向いている。


多分、上陸準備もしているだろう。


しかし、昨日の今日だって言うのに、ずいぶんと耳が早いな。


国単位ならともかく、町などに神様が加護を授けると、そこを悪党どもが狙ってやって来る事がまれにある。


だから、加護を授かった町は最大限の警戒をする。


トルマリンの町の人達の対応が素早かったのも、それのおかげだ。


おそらく、松明を大量に用意し、港に見張り番を置いていたのだろう。


それにしても。


「タイミングがいいというか、悪いというか……」


私達がいる時に襲って来るとはな。


「みんな、出ておいで」


ストレス発散に、付き合ってもらいましょうか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ