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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第五部 神の息吹き

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い、いや、試しませんよ?

こうなったら、仕方がない。


せりのスキルは「隠密」と「気配察知」で、攻撃手段を持っていなかったのだから、ちょうど良かったと思おう。


それに、せりなら誰かさんと違って攻撃的でもないし。


……………。


というか、そうでも思わなければやっていられないんだよ!


ただでさえ、世界を滅ぼしそうなのに、リスクを増やしてどうすんだよ!


この世界の神様は、皆ポンコツなのか!?


「仕方ない」


何度目か分からないため息をついて、私は町の中に戻る事にした。


こうなったら、やけ食いだ。


せっかくトルマリンまで来たんだから、美味しい魚料理でも食べていこう。


前にも来た事のある食堂に入って、空いているテーブルについた。


「うーん、どうしようかな……」


リプのフライは前に食べたし、むむ、悩むな……。


「今日は、戻りトウラの活きのいいのが入ってるよ」


食堂のおじさんが、にこにこしながら声をかけてきた。


トウラは鮭に似た魚で、やはり産卵期には川を遡上する。


ただし、産卵後には川の深い所で二年くらい眠り、また海に戻る。


戻りトウラはメスしかおらず、脂は乗っているが、あっさりとした後味だ。


「刺身でもいけるよ」


おお、刺身ですか!


「それをお願いします」


「はいよ!」


しばらくして、戻りトウラの刺身がテーブルに運ばれてきた。


半透明の薄いピンク色の身を、真珠国で作られた醤油に似た調味料につけて食べる。


刺身は、真珠国から伝わった食べ方だ。


歯ごたえがよく、あっさりとしつつ、脂が乗っている。


「美味しい……」


本当はワサビも欲しいところだが、こちらの世界には存在しない。


うーん、似たようなハーブとか探してみようかな……。


次に行くのはオパール王国だから、ついでに調べてみよう。


農耕神様かぁ……。


正直、よつばの件があるから気が重いんだよな……。


一応、弁償はしたけどな。


「仕方ない」


本当に何度目か分からないため息を、またついてしまった。


その前に、もっと何か食べよう。


代金を払って店を出た。


うーん、次は……。


ん? いい匂い。


ぷーんと、お祭りの時によく嗅ぐ匂いがしてきた。


屋台で、カフイというたこ焼きに似たものが売っているのが見えた。


たこ焼き……。


たこ……。


……………………。


い、いや、試しませんよ?


たこ焼き何個分かなって思っただけです!












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[一言] クラーケン「ブルッなんだ身の危険を感じたんんだけど?」
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