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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第四部 地下迷宮

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猛勉強。

念のため、サナはガーネットに帰ってもらう事にした。


噴火した場合に備えて、ドワーフ達に警告するためだ。


「キング、ガーネットに『空間転移』!」


キングがぱちりと目を閉じ、サナと一緒に姿を消した。


「つかさ、次」


「はい!」


ナルシは、意外とスパルタ教師だった……。


せりは落ち着かない様子で、ずっとしっぽを振っている。


大丈夫、まだ大丈夫……。


だけど、間に合わなかったら……?


ぎりっと、私は唇を噛んだ。


「……落ち着け」


ナルシの言葉に、我に返った。


「まだ、時間はある」


「うん……」


……そうか、お兄ちゃんって、こういう感じなんだ。


ずっと一人だったから、変な感じだけど。


通常サイズになったりゅうたろうが、私の足に頭を擦り付けた。


いや、一人じゃなかったな。


私は、ずっと猫と一緒だった。


猫達は、私とこっちの世界に来る事を選んでくれた。


今、私は《猫を連れた冒険者》と呼ばれている。


……このまま、ずっと。


猫達と、この世界を冒険するために。


「よし! やるぞ!」


気合いを入れた私を見て、ナルシは一瞬目を見開き、それから笑った。


「……次、ここ」


スパルタなのは、変わらないけどな!


パンやチーズをかじりながら、古代神語の一夜漬けを続ける。


集中力が途切れかけたところで、少しだけ仮眠を取った。


サナがナロクと一緒に戻ってきた。


「つかさ、ずいぶんやつれちまったね……」


そう、ですか……?


ギルドから声をかけてもらって、街の人達は避難の準備を始めたらしい。


「ナロクさんは、どうして……?」


街の人達と一緒に避難しなかったのか?


「自分の子供が命をかけとるのに、ワシだけ逃げるわけにはいかんわい!」


そう言って、ナロクはどっかりと座り込んだ。


私はナルシに古代神語を教わり続けた。


サナやりゅうたろう達も、黙ってずっと近くにいてくれた。


……。


…………。


……………………。


「●○□▼◇!」


「つ、つかさ……?」


突然意味不明な言葉を叫んだ私に、サナが顔をこわばらせた。


あー、うん、大丈夫。


ちょっと、言ってはいけない言葉を発しそうになっただけだから……。


だけど、とうとうやったぞ。


古代神語スキル、レベル2だ!


ぐらりと地面が揺れた。


ぱらぱらと土埃が落ちてくる。


噴火が近い!


「チャビ、おいで」


もう時間がない。


「チャビ、『回復』」


ごろごろとチャビがのどを鳴らし始めた。


同時に、魔方陣が淡く光り始めた。












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