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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第四部 地下迷宮

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炎の竜。

「やれやれ、なんだっていうんだろうね」


サナがため息をつく。


……。


そうだ、思い出した。


ミーコさんの夢だ。


空が、何かに覆い尽くされている。


太陽が隠れて、地上は真っ暗だ。


水は干上がり、草は枯れ、大地はひび割れている。


あれは、フラーの事じゃなかった……?


「せり!」


私はせりを抱き上げ、魔方陣の中心に向かって走り出した。


「つかさ!?」


サナやりゅうたろうが慌てて追いかけてきた。


ずいぶん走って、ようやく魔方陣の中心にまで来る事が出来た。


むわっとするような暑さだ。


せりが、魔方陣に向かって砂をかけるような仕草をした。


触ろうとしたが、熱すぎて無理だった。


やはり、そうか。


「つかさ? どうしたんだい?」


サナ達を振り返った私は、おそらく青ざめていた。


「火山が、噴火する……」


「!」


火の竜とは、火山の事だ。


ここの魔方陣は、火山の噴火を抑えるために描かれたものだ。


それが、何者かによって破損した。


魔物がいなかったのは、火山が噴火する予兆に気付いて逃げ出したからだ。


あの規模の火山が噴火したら、数年は火山灰が降り注ぐ。


空が火山灰に覆われ、太陽の光が届かない。


あとは、夢の通りになるはずだ……。


「噴火って、どうすりゃいいんだい!?」


魔方陣を修復出来れば……。


いや、ダメだ。


私達には、古代神語は分からない。


よつばが『解除』出来ないのだから、チャビにも『回復』は出来ない。


「急いで、皆に知らせて……」


最悪の状況を避けるために、避難を優先するべきだ。


「……古代神語が分かればいいのか?」


ナルシが、ぼそりと言った。


そうか、ナルシなら読める!


問題は、どうやって私達がそれを理解するかだ。


……。


これは、アレだな、うん。


懐かしき一夜漬けしかあるまい!


「はぁ!?」


私の話を聞き、サナは呆れたような声を出した。


「そんな無茶な話があるかい」


ほかに思い付かないんだから、仕方ないでしょうが!


私はナルシを振り返った。


「この感じだと、今すぐ噴火するってわけじゃなさそうだし、なんとか間に合わせるしかないよ!」


「……そうだな」


頷くと、ナルシは魔方陣の上にしゃがみ込んだ。


「《火の竜の息吹きに……》」


「ま、待って!」


無限収納の中から、ノートと鉛筆を取り出した。


「えーと、▼◇★○が……」


一夜漬けなんてしたの、ずいぶん前だけどちゃんと出来るかな……。















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