表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第四部 地下迷宮

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/212

地下迷宮。

「ここが、地下迷宮か……」


洞窟のような入り口をのぞくと、ゆっくりとした下り坂になっていた。


先の方は、暗くてよく見えない。


「りゅうたろう、大きくなって」


肩からひらりと飛び降りたりゅうたろうが、虎ほどの大きさに姿を変えた。


ひもをつけられるように、ナロクに炎鉱石の明かりを加工してもらった。


それを、りゅうたろうの首にぶら下げる。


触っても熱くないから大丈夫だ。


「せりと一緒に、先を歩いて」


せり、真っ黒だから見失いそうなんだよな……。


猫達は暗くても大丈夫だから、さっさと行ってしまいそうだし。


「よつばは、りゅうたろうの後ろを歩いて。罠があったら『解除』してね」


よつばは、もふもふのしっぽをぴんと立てた。


私は片手に炎鉱石の明かりを持った。


念のため、ナイフはすぐ使えるように腰に下げてある。


草刈り鎌の方が、本当は使いやすいのだが……。


「せり、サナとナルシを『気配察知』」


さて、行くか。


せりはひげをぴくぴくさせながら歩いている。


その横を、明かりを首から下げたりゅうたろうが歩く。


天井が高いせいか、思っていたより圧迫感はない。


んー?


どう見ても、自然に出来たものじゃないよな……。


壁なども加工してあるようだ。


ナロクに聞いたが、ドワーフ達が火山の麓に住み着くより前からあったらしい。


道が、三ツ又に別れていた。


せりは迷わず、真ん中の道を進んだ。


「サナ達、迷わなかったのかな……」


地下迷宮の中では、マップ機能も使えない。


さっきから、やたらと分かれ道ばかりある。


まぁ、うちにはせりがいるから何の問題もないけどな。


せりとりゅうたろうが立ち止まった。


「扉か……」


扉の前には、幾つかの小さな像がばらばらに置かれていた。


なるほど、像を正しい位置に置かないと扉が開かない仕組みか。


…………。


「よつば。『解除』」


すまんな、名も知らぬ製作者よ。


チートで、無理矢理まかり通らせてもらう!


よつばが前足をちょいちょいと動かすと、がこんっと扉が開いた。


気のせいか、像が恨みがましい表情になったように見えた。


「さあ、どんどん行こうか!」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ