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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第四部 地下迷宮

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特急依頼。

せりが、キャットハウスから顔を出した。


耳を伏せ、全身の毛を逆立てている。


「気配察知」だ!


外が、妙に騒がしい。


まさか。


私とおばあさんは、急いで外に出た。


東の空が、黒い何かで覆われている。


次第に近付いてきているようだ。


まさか、あれ全部……。


「フラーだ!」


「逃げろ!」


「無理よ!」


「逃げ切れるわけがない!」


町の人達が、口々に叫びながら右往左往している。


「つかさちゃん」


おばあさんが、静かな声で私を呼んだ。


「あなたに、特急依頼をお願いします」


「……」


特急依頼。


正式には、特別緊急依頼と言われるもので、非常事態にギルドや国などから出される依頼だ。


本来なら、その場にいる全ての冒険者に出されるものだ。


だが、今この町にいる冒険者は私だけだ。


「退治してくれとは言いません。ほかの街から増援がくるまで、せめて、町の人だけでも……」


おばあさんは、私を見てにっこりと笑った。


「あなたが、《猫を連れた冒険者》でしょう?」


「……」


やっぱり、気づかれていたか。


まぁ、りゅうたろう達を連れてうろうろしていれば、分かる人には分かるよなぁ……。


「分かりました。特急依頼、引き受けました」


「ありがとう、つかさちゃん」


おばあさんは頭を下げると、町の人達を振り返った。


「早馬の用意を! 近くの街まで救援要請を出します!」


凛とした声で、てきぱきと指示を出している。


「さてと」


こっちも始めますか。


「キング、町の東側まで『空間転移』!」


キングがぱちりと目を閉じ、私達はフラーの前に移動した。


「……スゴい数だねぇ」


フラーの群れに覆われ、空は真っ暗だ。


「りゅうたろう、最大!」


りゅうたろうがひらりと肩から飛び降り、大きくなった。


「くぅは……」


ん!?


くぅは、きらきらした目でフラーの群れを見ていた。


…………。


まさかの、狩りモード!?


よく見てみれば、猫達はみんな狩りモードに突入している。


「ええぇぇぇーっ!?」


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[一言] 猫andドラゴン「獲物きたーー」
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