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Against the END  作者: MICHICOM
モノタチ
9/15

ウシナッタモノタチ

 クマの避けた頭へと流れ出たものが逆流していく。

 十数秒ほどでそれは見えなくなる。


 そして何事もなかったかのように――。


「これがここで生きる術だ」

「ウシナッタモノをナキモノにする」


「タマリバに行く前にいた奴をを覚えているか?」

「1番仲の良かったクロですら忘れていた」


「ナキモノとはそういうものだ」


「例外を除いてそのモノの営み全てが"なかったこと"になる」


「もう時間がない」


「持ってるそれでいい」


 ウ シ ナ ウ ナ



 体が動く。

 正しいのかどうかは分からない。

 

 遠くにいたモノがこちらを捕捉する。


 鉛のようになった手を上げる。


 モノが迫ってくる。

 

 ――右腕が頭の横をかすめる。



 砂場に木製のバットを叩きつけたような、鈍い衝撃を感じた。

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