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Against the END  作者: MICHICOM
モノタチ
6/15

オオカミノクロ

 遠くから声が聞こえる。

「おーいくま坊しょったやつー」


 背中で声が反応する。

「くま坊って呼ぶんじゃねえぶっ殺すぞー」


 遠くの声はわざとらしく

「くま坊おかえりー」

 と返す。


「目玉ほじくり出すぞーこのやろー」


 このクマやりかねないなとか思いつつ近くに来たモノを見る。

 ツヤツヤした黒い毛並みに思わず見惚れてしまう。

 こんな色のオオカミは初めて見た。


「オイラはクロってんだ。覚えやすいだろ?これからよろしくな!」


 どうやら悪いやつじゃないみたいだ。


「さてと、盛り上がってるところ悪いんだけど悪い知らせだ」

 くま坊は言った。


 クロはなぜかさっきのような爛々とした目ではなくなっている。


「教えてくれ、そいつは俺にとってどんなやつだった?」


「あんたとは親友みたいなもんだったと思うよ」

「これはあんたが持ってたほうがいい」


 くま坊はそう言って金の指輪をクロに渡した。


 クロは思い出したような顔をする。


「ありがとう」

 掠れた声でそう言ったクロは吠える。

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