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Against the END  作者: MICHICOM
プロローグ
1/15

ハジマリ

()()ニハモウイラレナイ」

「逃げないと」

「逃げないと逃げないと逃げないと」

 声が頭の中で痛いぐらいに反響する。

「走れ走れ走れ」

「アシヲトメルナ」

 どこか近くて遠いところで声がする。

 足が地面を蹴る。

 蹴る。蹴る。蹴る。

 そして自分の足が地面を捕らえていないことに気がつく。

 前を見ると壁が勢いよく迫ってくる。

 そして自分が落下していることに気づく。

 遂に死ねるのかと、安堵感に包まれ瞼を下ろす。


 そして気づく。


「モトモト()()()()()()()()デハナカッタ」と



 意識が戻った。

 というより「意識が戻って()()ことに気がついた」の方が正しいかもしれない。

 気がつくと闇の中に立っていた。

 まるで光というものが存在しないみたいだ。

 頬を手で触ってみる。なんの違和感もない。


 歩いてみる。しっかりと地面を感じる。


 目が見えなくなったのかとも思ったがそうではない。何も見えないけれど。


 ここが死後の世界だと思った。

 そして同時にここが快適だとも気がついた。


 けれど心がざわざわしている。

 さっきまでは気がつかなかったけれど額にじっとりと汗をかいていた。


 思わず地面を蹴る。



 そして、遠くに光を見つけた。

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