56
明日は筋肉痛だな…
久々な感覚だ…体にムチ打つ…
金剛石が落ちた地点を目指す、変な森は取り合えず無視だ！
少し行くと少し開けた岩場に出た。なんか見覚えある？景色が見たような見た事がないような…不思議な感覚だ…
木々がない場所に、小さなクレーターが出来ている場所があった…そこに私が思うダンジョンコアがある…
黒にも見える紫色…ダンジョンになるか？
地面がうねる…クレーターが盛り上がり…穴になっていく…
うわ～ダンジョンってこうできるもの？私が立つ場所は変動無かったが…粘土のようにうねる地面は見応えあった…
見惚れていると、足を触る感覚があり、虫か？と思い、足元を見ると、ゴーレムがいた…
何故に？
ゴーレムなんかそうそういるものではない…
遠隔操作で作ったせいか小さく出来た、ミオぐらいの大きさのゴーレムは転移のお守りを抱えている…
嘘だろ？もしかして、ここ姫島？辺りを見渡す…なんか見た事があると思ったのはゴーレムを通して見たからか！
金剛石をアキラが拾った時を思い出す…金剛石と共に転移のお守りもアキラの側にあった…
気がつかないままに、転移してた？
ヤバイ！アキラが大丈夫か？
魔素の暴走と転移を同時に起動したって事だろ？！
ヤバイよな？
『この地のゴーレムよ！その転移お守りを守れ！又来るから！この穴の外でこの穴を監察しといてくれ！』
私は慌ててアキラの元へ戻る、ダンジョンの観察は後回しだ！
アキラの安全確保だ！
ゴーレムに指示していたのは、転移のお守りを守り、雨風から守れる場所を探すって言ったが…
もしかして、ゴーレム歩き続けてた？転移の実験をする前に転移をしてしまったが…
取り合えず、アキラが目を覚ますまでに家に戻らなくては…
戻ったらまだアキラは起きてなくて…良かった…取り合えず帰還しよう…
収納のお守りから帰還のお守りを取りだし、魔素を流す…
行きしと違い軽く景色が歪むだけで、気持ち悪くならず、見慣れた景色にホッとする…
家に帰ってきた…
私は家の倉庫で、へたりこんだ…
長い一日だった…
