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なかなか進まない…

朝起きてから、私は感激した。


昨日の朝ごはんよりいっぱい食べるものが増えたのだ。

焼き魚に白いご飯に汁も付いている。


ばあちゃんにありがとうと言って、いただきますをした。

しかし、いただきます?って簡単な祈りなのかな?

昨日も祈りを捧げようとしたら、変な顔をされ、いただきますとごちそうさまを強要された。


やっぱり、ここでは違う神様がいるのかな?土地神様に逆らってもダメだし。

上手く説明が出来ないので、心の中で祈った。


ばあちゃんは昨日より働いている、じいちゃんも出かけた。

お母さん代わりの白い箱に挨拶して、さあ、昨日の続きをしよう。


昨日のびっしりと書き出した紙を見て。がっかりとする。

箇条書きのまとまりないない分かりにくい文章、チカチカするような汚い字。


幼児の体を考えてもあまりにひどい。

又改めて書き直す必要があるが、今は仕方がないと諦めて、書き漏れがないか見直す。


やっぱり、記憶に偏りがある。

具体的な人の名前や顔、土地の名前が欠落している。


その代わり、神様の名前、祈り方、ダンジョンに入った時の空気や感覚や、錬金術でのポーションの作り方、顔が分からない先生みたいな人?との会話など、びっくりするくらい思い出せる事がある。


忘れてしまう?可能性はないとは言えないので、思い出した時には出来る限り書き出そう。


魔方陣書いてみたが下手だ。

下手に魔術が成功しても困るし今はこれで良いと納得させて、記憶があるうちに書き出してみるが、こんなに酷くて細かく再現できるかな?


まあ、魔術がこれから必要になるか分からないし、神様が違うかもしれないこの状況で発動するか分からない。


私に魔力はない、ばあちゃんも、じいちゃんも魔力はない。


昨日の魔素溜まりは分かった。


あれは絶対に魔素だ、簡単に言ってまだ誰の所有になってない魔力が魔素だ。

魔力感知がちゃんと出来ている証拠だ。

魔力を必要としないとても役に立ったスキルだ。


他に魔方陣や魔石を利用した魔術操作、錬金術と幸運と第六感のスキルが私にはあった。幸運のスキルのお陰で先生?に出会った感謝の記憶がある。


先生?の名前や顔を思いだせない。大好きだった、尊敬していたそんな感情が胸を熱くする。


中途半端な記憶が悔しい、神様がなぜ中途半端な記憶という試練を与えるのかは分からない。


きちんと先生にこの感謝の気持ちを伝えたのか?

私が迷惑かけたのは先生なんだろう、きっとそうなんだろう。

そんな自信がある、こんな自信は困ったものだ。


先生、すみません、心の中で顔も名前も分からない先生に謝る、伝わらないだろが…


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