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書く量が波が有ります。前話を頑張り過ぎました…
今日は久しぶりにカスミばあちゃんに会えた。
元気そうだ、ずっと、喋ってる。
「ななちゃん、ずっと、一人で掃除してくれてたの?」
私は自分を指差し家の方を指差す。
「ななちゃんのお家の人も一緒に?ありがとうねーななちゃん、小さいから一人だと大変だろうって、ずっと気になってたから、本当に助かったわ。
元気だって言うのに、誰も信じてくれないし、結局結核じゃなかったみたいだし、嫁や病院の先生方が心配し過ぎだよ、結局風邪だったんかな?だって、まあ、お陰で孫が久しぶりにお休みで帰って来てくれて、嬉しかったけどね、しかし病院はなんであんなに辛気くさいんだろね~やっぱり家が一番だよ。」
うん、元気だ。声に張りがあり、言ってる内容も元気そう。
そっとカスミばあちゃんの手を握る。
血に流れる魔素も、肺に固まってた魔素もほぼない。
私は珍しく大きな声で伝える。
「カスミさん、お守り、神様返す。」
あのお守りはこの世界の技術ではない、かえって良くない事になっては困る。
我が家のじいちゃんばあちゃんに渡したお守りは毎日確認出来るから、なんかあってもすぐ対応できる。
しかし、今回、カスミばあちゃんに全然対応出来なかった。
たまたま上手く行っただけかもしれない。
カスミばあちゃんをずっと、実験台には出来ない。
「え?お守り凄く効いている感じがして…もう少しダメ?」
「カスミさん、元気、叶った、神様、戻す、」
カスミばあちゃんは少し考えてから、
「神様にお礼を言いたいけど、どこの神様?」
異世界の神様です。
「言ったら、ダメ、ばあちゃんも、じいちゃんも、知らない」
カスミばあちゃんショックをうけた?ご免なさい、何かがあったら取り返しが効かない。
心を鬼にします。
長く持ってても大丈夫だと分かったら改めて渡したい。あの指環もあんな暴走をした。
誰かが悲しむようになったら、嫌だ。
ここの魔素が少なく出来たりしたら、暴走はないと確信したら、改めて元気でいれるお守りを渡したい。
カスミばあちゃんは少しショボンとしたが、
「神様にありがとうと伝えて、凄く助かりましたと」
カスミばあちゃんは私の手を握る。力強く握る。
「お地蔵様、お礼する、きっと、一緒に、助けた、」
私も握り返す。
アラット神よ異世界でも、貴方へ感謝する人が出来ました。
私に試練を与えてくれたお陰で、一人の尊い命が救われました。
貴方のお陰です。ありがとうございます。
ななは基本無口です。カスミばあちゃんには大声で言うので、余計にカタコトになってます。




