表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/100

22

じいちゃんがばあちゃんに話をしているのを聞いた。

又お地蔵様の所で事故が起こったらしい。

怪我人はいたが、死人はいない。


魔素溜まりの研究が全然前に進んでない、毎日の覚える事の多さに気を取られ、じいちゃんばあちゃんのお節介を無下にも出来ず、新たな発見に心を奪われて…


この世界に私がいる理由、中途半端でも記憶がある理由があの魔素溜まりかもしれないのに…

だか、私は神でも仏でもない、ましてや神託なんか聞いてもない、一人の人間だ。


魔素溜まりが私が今ここにいる理由なんか確信はない。

私がここにいるのは、ただの偶然かもしれない…


前は神様の存在が身近に感じられる環境だったが、今神様に祈るって習慣もないこの世界にアラット様への信仰心もぐらつく。


誰かに相談できたら…


神様の声が聞けたなら…


ああ、自分だけだと考えると、苦しい。

魔力もないのに、知識だけ妙にある自分が嫌だ。

魔法のない世界で自分が異端なのが苦しい。


そうか、だから最近ばあちゃんの目を盗んででも、錬金術や魔方陣の検証をしなかったのか…


怖いんだ。

もし、じいちゃんやばあちゃんが、私が錬金術や魔術を使うって知ったら、どうなる?

この世界を知れば知る程、バレるのが怖くなる。


失敗も…逃げてたのかな…

でも、こんな状況、誰でも逃げたしたくなるよな?無茶だよな?私は魔力ないもの!


そうだよ!誰も私が逃げたって気づかないよ。

だって、魔素溜まり私以外気付いてないもの!

うん、逃げよう!ちょっと無視しよう。


確か、研究が嫌で、先生が厳しくて逃げた事が何回もあったよな?


ふと、この前書き出すだけで、何も検証出来てない研究を思い出す。


無茶だと先生に何回も訴えたダンジョンの研究だ。


酔狂な貴族が自分の領地に、ダンジョンでしか採れない果物を毎日食べたいと言われ、あの貴族は名前が思い出せないが、呪いの呪文をかけようかと、悩んだ感情が思い出せる。

あいつ絶対馬鹿だろ、何が果物だ!お前は猿か!

ムカムカ腹が立ってきた。

先生と一緒に研究していた、ダンジョン作成の研究。


その経過でがあった、金剛石をダンジョンコアに運用する実験を思い出す。


ダンジョンコアに出来るなら、魔石の代わりに運用出来る?

魔石より、魔素を込めるのに適しているかも…

前は魔石が簡単に手に入ってたから考えもしなかったが…


強固な石材が欲しくて偶然手に入れた、金剛石作成の魔方陣は覚えてる。


固すぎて加工も出来なくて、防御用などへの汎用性もないほぼ無価値の石だが、あれはダンジョンコアの研究に役立った。

魔石ではダンジョンコア代用する前に崩れてしまうが、金剛石なら耐えれた。


ばあちゃんも最近、やっと私に1人の時間を作れるくらい、落ち着いてきた。


やっぱり、インクがないとやはり魔術が発動しないだろうか?

一度簡単な魔術が発動するか、一度確認しよう。


魔方陣用のインク、魔力があればインクを作るのも簡単なのに!


インクに魔力を込める…普通のインクさえないけど…


って逃げるって決めたのに、何を又考えてるんだ?


やっぱり私は馬鹿だな…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ