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なな目線です。
ばあちゃんがおかしい。
やたら構ってくる。寂しいの?
道を渡る時には痛いくらい強く手を握ってくるし。
少し、庭に出ると近づいてきてやたら話しかけてくるし。
じいちゃんが魚を捕まえに行くようになってやっぱり寂しいのかな?
でもお陰で、生活圏が広くなった。
買い物にも連れて行ってくれるようになった。
今までじいちゃんが家にいる時に行ってて留守番だったからだ。
この世界のスーパーと言う場所の合理性に驚いた。
やたらキョロキョロしてたのだろう、私の手を握る手は何時もより痛かった。
うん、ばあちゃん偉い!
自分でもワクワクし過ぎてブレーキ効かないって分かったもの!
一つ一つ商品を手に持って、記憶との違いを確認したいもの!
そして、じいちゃんの船に乗らせて貰えたのだ!
流石に揺れる船の中を歩き回る事は諦めたが、じいちゃんが船を一人で動かす操作にびっくりする。
何の力で動いているの?じゅうゆ?あぶら?で動いてる?車のがそりんみたいなもの?
さっぱり分からない。
うん、じいちゃんの前にあるハンドルも魔法具みたいな物も燃料も勉強しなきゃ分からない物なんだね。
じゅうゆの前に文字を知らなくちゃ、数字は時計で覚えた。
じいちゃんが毎日見ているしんぶんには、やたら字の種類がある…
これを読めるようになるかな?大変そう…
ばあちゃんが字を教えてくれた。ひらがな?って奴を、しんぶんにはそれ以外の字があるよと言うと、子供にはまだ早いと言われた。
仕方ないそのひらがなから攻略しよう。
ばあちゃんはしんぶんに入ってた、こうこくの裏に書いて良いと言った。
これに書いて良いなら、庭に書くより、練習になる!
こうこくを探していっぱい書こう!
そして、えんぴつけずりと言う物も教えてもらった。感激だ!凄い技術力だ!薄く削り、このぺんを使えるようにする技術!作りたい!
引き出しのえんぴつ?を書き潰し、ナイフを見付ける事が出来ず、爪でガリガリと木を削り無理やり書いていた過去を笑ってやりたい。
無知とは恥ずかし事だ!しかし、知る喜びには何事にも勝る!
ジーンとえんぴつけずりを掲げる私にばあちゃんは、新しい事を知る度にそんなに感動してたら、友達出来ないよと言われた。
友達?あまり同じ年頃の子を見ないけど、いるの?