13章までの『キャラクター情報』
※ ネタバレを含みます。
本編13章をお読みいただいてからご覧下さい。
※ ★と「UPDATE!」表記があるのは、
すでに登場したキャラの《追記》案内です。
― 〈魔法王女ハルモニア〉 ―
サカン将軍に、クローナハト、シルキーベルが対峙する戦場に新たに乱入した、サカン将軍を父と呼ぶ魔法少女。
動きやすさを考慮しつつ、煌びやかさと愛らしさも両立した『戦闘用ドレス』に身を包み、真っ白な長い髪にはティアラを、右腕には虹色に輝く籠手を身につけ……顔には歌舞伎の『隈取り』を思わせる戦化粧を施している。
右腕に装着した虹色の籠手に、使役する〈獣神〉たちのチカラの珠をはめ込むことにより……髪、戦化粧、籠手といった全身の色合いが変化、合わせて獣神そのものと、司る属性に応じた武器を扱えるようになる。
その正体は、ナゾの三毛猫キャリコの誘いに応じ、異世界〈魔法王国ティラティウム〉を救い、〈勇者〉となって帰ってきた白城鳴。
互いの主義主張の問題もあって、(その正体は知らずとも)シルキーベルをライバル視するが……今回の戦いは、引き分けのような形となった。
【 魔法少女レベル:61(能力値は宿す獣神で大きく変化) 】
― キャリコ(蝶ネクタイの三毛猫) ―
危機に陥っていた魔法王国ティラティウムの遣いとして、白城鳴を〈勇者〉へと誘った三毛猫。
毛色の割合は茶色が多めで、蝶ネクタイがトレードマーク。
三毛ではあるがオスで、わりとイケボ。
何かにつけて、「まくり」と付けまくるクセがありまくり。
ティラティウムでの戦いの後も、鳴の相棒兼使い魔として、こちらの世界に帰還する彼女に付いてきた。
詳細は不明だが、もしかしたら鳴が『勇者としてのチカラを持ったまま帰還すること』を、ティラティウムを救う勇者となる上での条件としたのかも知れない。
正式に鳴と契約した使い魔で、しかもティラティウムでは〈獣神の王〉とも称されるほどの偉大な存在――らしいのだが、基本的にはネコらしく気まぐれな上に怠け者である。
また『お風呂でシャンプー』は、『ご近所が何事かと思うぐらい、地獄めいた悲鳴を上げる』ほどに大キライらしい。
ティラティウムの〈獣神〉としては――。
宿る色は『無色』で、属性も『無(強いて言えば魔力)』。
司る武器は、シンプルな細身の槍〈力ある棘、マギアスタ〉。
ハルモニアの基本戦闘形態用とも言える、特徴も無いチカラだが……。
【 忠誠心:ネコに忠義を求めまくってはいけない。(キリッ) 】
― 炎狼フラマルプス ―
ハルモニアが使役する、魔法王国ティラティウムの〈獣神〉の一体。
炎がそのまま形を成したような、子馬ほどの大きさがある狼で、主を背に乗せ熱風とともに戦場を駆ける。
また、見た目の印象通りに火球を吐き出し、遠隔攻撃することも可能。
獣神として宿る色は『赤』で、属性は『炎』。
司る武器は、大型ロケットハンマー〈燃ゆる飛槌、ウォラレ・フェラレ〉。
自らの突進力と、ハンマーのジェット噴射による推進力を掛け合わせた、一撃必殺の攻撃力がウリ。
【 獣神序列:第一位 】
★ 鈴守千紗 ★ UPDATE!
高校2年生。裕真のクラスメイトで彼女。大人しい系関西人。
魔法少女〈シルキーベル〉の正体で、マジメな頑張り屋。
〈呪〉を祓うという家業に従い戦う、〈鈴守の巫女〉でもあるが……問答無用で〈世壊呪〉を祓うことについて、悩んでもいる。
前髪ぱっつんの黒髪おかっぱさんで、体型的には中学生。
体育祭での大活躍によって、校内にファンクラブが出来てしまった。
《 追記 》
亜里奈から電話でお願いされたのもあって、カゼ(と言う体)で学校を休んでいる裕真の見舞いついでに看病もすることに。
その流れで夕食にお呼ばれもし、亜里奈と一緒に姉妹のように和気あいあいとカレーを作ったりもした。
またその際、父親が国立大学『京阪大』で教鞭を執っていることが判明。
シルキーベルとしてハルモニアと戦った際には、『魔法少女』として実力で上回る相手に対し、これまでの経験も活かして冷静に対応、カネヒラの援護もあって、互角以上の戦いを繰り広げた……が、それがまた、より『武闘派』の印象を強めたきらいがある。
【 キャラカテゴリ:もはや投げキャラ枠 】
★ 霊獣ガルティエン(テンテン) ★ UPDATE!
アルタメアにて、勇者にチカラを貸す聖なる獣〈霊獣〉の一角たる大鳥。
生命をもたらし、生命を育み、生命を還す――大いなる風の王。
武尊と契約を結び、そのチカラで彼をティエンオーへと変身させる。
一人称は『儂』だが、れっきとした女子。
普段は、碧色のインコ(っぽいの)に擬態して武尊の傍にいる。
《 追記 》
本人曰く、『うら若き鳥系乙女』だそうだが、それでも武尊よりは知識的にも精神的にも大人なためか、主従関係ではあるものの武尊のお目付役とか保護者といった立ち位置になってしまったようだ。
自分はインコでなく偉大な霊獣だと高いプライドを見せるが……カボチャの種の殻を剥いて食べるのに夢中になってしまったりと、案外俗っぽい面も。
ちなみに、自分と色が似ているという理由で、メロンソーダも好きらしい。
聖剣ガヴァナードを〈創世の剣〉と呼び、自分がアルタメアにいた時代には、それを司る〈剣の聖霊〉などもいなかったと言うが……?
【 年齢:乙女に歳を聞くなっつーんじゃ! ぷんすか! 】
★ 赤宮亜里奈 ★ UPDATE!
小学6年生。裕真の実妹で、事情を知る理解者。
〈天の湯〉の番台を手伝う看板娘にして、勉学・運動に家事もこなす小さな才媛。
あんまり隠れてない隠れブラコンでもある。
クセっ毛にツリ目が特徴。(本人としてはコンプレックス)
本人に自覚は無いが、〈世壊呪〉の本体でもある。
元魔王のハイリアから告白を受けた。(返事は大人になるまで保留中)
《 追記 》
アガシーや見晴、凛太郎と一緒に武尊のお見舞いに訪れた際、散らかった部屋をささっと片付けてスペースを確保したりと、さすがの『女子力の高さ(テンテン談)』を発揮した。
千紗とカレーを作った際には、裕真に告白されたときのことを聞いたり、学校のこととかファッションのこととか色々な雑談をして、憧れだった『お姉ちゃんと料理』を存分に堪能した模様。
凛太郎が〈念話〉を聞き取れるらしいという話を聞いても、さもありなんとばかりに驚かなかったが……ハイリアが新しい魔法少女(ハルモニア)が現れたという話をした際には、「興味無いけどね!」と言いつつメチャクチャ食いついていた。
【 カレーの好み:甘口派 】
★ 摩天楼見晴 ★ UPDATE!
小学6年生。摩天楼頂の妹で、亜里奈のクラスメイトにして親友。
ふんわりぽやんと笑顔を絶やさない、天然癒やし系マイペース少女。
その癒やし度は聖女級である。
同時に、そこはかとない器のデカさも聖女級。
お菓子(食べるのも作るのも)と恋バナが大好き。
《 追記 》
みんなと武尊のお見舞いに行った際、散らかった部屋を「イタダキお兄ちゃんと同じ」と評しつつ、「わたしもいっしょかも〜」とも言っていたことから、どうやら部屋の片付けはあまり得意で無いようである。
ちなみに、プールに入るようになってからアガシーが気付いたことだが、亜里奈や自分と比べると、『少々発育が良い』そうだ。
【 パッと見:浮きやすそうです(アガシー談) 】
★ 真殿凛太郎 ★ UPDATE!
小学6年生。亜里奈たちのクラスメイトにして、武尊の親友。
男子ながら、深窓の令嬢という表現がピッタリな、メガネの美少年。
独特すぎる感性を持ち、無言無表情が基本の『不思議ちゃん』。
だが同時に、意外と常識人でもあるし、ノリも良い。
《 追記 》
亜里奈たちと武尊のお見舞いに行った際、テンテンに「お手」を要求。
思わず、反射的に応じてしまったテンテンから、「いつか泣かしてくれる!」と天敵認定された……が、本人はまったくゼンゼン気にしていない模様。
そしてどうやら、実際に声には出ていないはずのテンテンの『声』はもちろん、アガシーたちの〈念話〉すらも聞こえるらしいが……?
【 不思議ちゃんレベル:なおも上昇中 】
★ アガシー(赤宮シオン) ★ UPDATE!
聖剣ガヴァナードの剣の聖霊……だが、ユルいミリオタ。裕真の相棒。
本来は妖精のような姿だが、ほぼ人間の〈人造生命〉の身体を得た。
赤宮兄妹の再従妹として、亜里奈のクラスメイトに。二つ名は〈ゴールド軍曹〉。
ポニーテールがチャームポイントの、金髪碧眼超絶美少女。(見た目は)
一見、ハイテンションでウザい感じだが、根はわりとマジメ。
聖霊としてずっと飛行していたからか、実はまったく泳げない。
《 追記 》
テンテンから、『〈創世の剣〉たるガヴァナードは、本来ならチカラを司る存在なんて必要としない』という話を聞き、これまで永い時間役目として縛られていた〈剣の聖霊〉としての存在意義が揺らいだものの……。
プールで丸まって浮かぼうとして、そのまま考えごとをしているうちに眠ってしまった際、溺れたと勘違いして彼女を必死に助け、見守ってくれた亜里奈や武尊たちにクラスメイト、先生といった、絆を結んだ近しい人々の姿に……。
テンテンの助言とともに、「役目じゃなく、今のわたしを『わたし』にしてくれるのはもう、『これ』なんだ」と再認識することで、思ったほどのショックとはならなかったようである。
【 水中での浮力:−10(なぜか沈む) 】
★ ばば殿(裕真と亜里奈のお祖母さん) ★ UPDATE!
裕真と亜里奈の母方の祖母。
もとは結構な家柄のお嬢様らしく、小柄だが威厳と気品を兼ね備えていて礼儀正しく理知的、大変に姿勢も良い。
また、行儀作法にも厳しいが、ただ口うるさいのではなく、子供たちへの深い愛情と思いやりゆえ。
一番怒られるアガシーが、しかし実は一番懐いてもいる。
《 追記 》
グライファンとの激闘のムリが祟り、カゼという名目で寝込むハイリアが、世話をしてもらうことに謝意を示したところ……「子供は迷惑をかけるもの。それで学び、成長してくれるのが大人の喜び」と教え諭した。
押しかけ居候の彼であっても変わらぬその想いに、ハイリアはいたく感じ入ったようである。
【 作ってくれたお粥:美味いだけでなく、思いやりが何より染みる(ハイリア談) 】
★ ハイリア(赤宮サイン) ★ UPDATE!
かつて裕真と戦った、アルタメアの魔王。
一度亜里奈に憑依した後、〈人造生命〉の身体を得て顕現するに至った。
現在はアガシーの兄という体で、裕真と同じ高校に通う。
文武両道、態度は紳士、所作は高貴、さらに超絶美形という完璧超人。
編入初日の亜里奈を巡る言動から、こちらでも『魔王』の称号を得た。
クローリヒトの仲間、〈クローナハト〉としての一面も持つ。
《 追記 》
武尊との模擬戦での裕真の容赦ない態度に、「やりすぎじゃないか」と心配する亜里奈を、「むしろそれこそが、チカラに溺れて取り返しのつかない失敗をしないための、勇者なりの優しさだ」と諭したり……。
武尊の裕真への弟子入り宣言も、真っ先に後押ししてやったりと、さすがの人格者的気遣いっぷりを見せた。
また、そうして彼にとっても弟子となった武尊からは〈リアニキ〉と呼ばれることに。
ちなみに、食後にあんこが欲しくなったからと、7月後半にもなって『あったか〜いおしるこ缶』を飲んで裕真を絶句させていたが……彼にとっては騒ぐほどの暑さでもないのか、汗一つかいていなかったらしい。
【 甘いモノ:和洋問わずかなり好き 】
★ 赤宮裕真 ★ UPDATE!
高校2年生。異世界帰り(×3)のベテラン〈勇者〉。
見た目悪役系魔剣士〈クローリヒト〉の正体。
鈴守千紗の彼氏で、ひたすらに苦労人気質。
スマホなど電子機器に弱い……が、やや改善されつつある。
体育祭での言動により、現実でも『勇者』の称号を得てしまった。
一応、本編主人公。
《 追記 》
ティエンオーとなり、自分たちに味方して戦ってくれた武尊に、改めて自分たちの正体を明かすことに。
しかし、武尊を本格的に戦いに巻き込むつもりはなく……また、チカラを得たことによる一種の高揚感もあるだろう武尊と『手合わせ』して、実力差を厳しく叩き込んだ。
それも、武尊が調子に乗って取り返しのつかない失敗をする前に、自分が憎まれ役になってでも一度自信をへし折って律するためだったが……武尊は自分の未熟さは痛感しつつも、だからこそ強くなりたいと、弟子入りを申し出て――結果として、『許可なく、変身含む勝手な行動はしない』と誓いを立てさせた上で、それを受け入れて武尊の『師匠』となった。
また、テンテンから、ガヴァナードに本来アガシーの制御は必要ないと聞かされたことで、この先アガシーを〈剣の聖霊〉として束縛せずにすむようにと、ガヴァナードの元々の〈創世の剣〉としてのチカラを自分だけで引き出せるよう、意識して使っていこうと決めたようだ。
【 師匠適性:実は案外高い……かも? 】
★ 朝岡武尊 ★ UPDATE!
小学6年生。亜里奈やアガシーのクラスメイトで、凛太郎とは親友。
健康優良、イタズラ好きだが本質は好漢系のガキ大将。
実はわりとカワイイ系の顔立ちだが、本人はイヤがっている。
アガシーやハイリアからは〈アーサー〉と呼ばれる。
聖剣ガヴァナードに使い手として認められるとともに、霊獣ガルティエンの加護により、〈烈風鳥人ティエンオー〉に変身するチカラを得た。
《 追記 》
烈風鳥人ティエンオーとして、裕真たちとともに戦うつもりだったが、力不足をまざまざと見せつけられ……しかしへこたれることなく、裕真やハイリアに弟子入りし、〈勇者〉として強くなることを決意。
もちろん、その決意はホンモノではあるのだが、『修行』して強くなる――という字ヅラに、小学生男子的憧れを抱いたというのも事実なようである。
また、実力としては未熟であるものの、その戦闘センスについては裕真たちも一目置くほどだった。
【 師匠:めちゃめちゃ強え! かっけー! 】
★ 絹漉あかね(おキヌさん) ★ UPDATE!
高校2年生。裕真のクラスメイトで、鈴守千紗の親友。
最小のボディ(小学生級)に最大のリーダーシップを備えた、2−Aの姐御。
さらには計り知れないコネクションすら持つ、豆腐屋の娘。
本編中、フルネーム(特に下の名前)がほとんど出ない。
ついでに言うとおデコちゃん。
成績は良いし器用だが、運動神経は壊滅的。
《 追記 》
かねてからの約束をキチッと守り、衛の家で、衛とイタダキに『女子の手料理』をご馳走することに。
その腕前はプロ級とも称される彼女ご自慢の豆腐尽くし料理は、衛とイタダキに絶賛を以て迎えられた。
またそれだけでなく、衛の翌日の朝食用に、1人前の豆腐ステーキと味噌汁を分けておいて温めるだけで食べられるようにしておいたりと、デキる女っぷりを存分に発揮した。
【 今日の名言:この絹漉あかね、二言も他言もダゴンもないのだ! 】
★ 摩天楼頂(イタダキ) ★ UPDATE!
高校2年生。裕真のクラスメイトで、幼馴染み。
頂点を目指すオトコ――だが、何の、とかは多分関係ない。
見た目も運動神経なんかもわりと良いが、とにかく色々とザンネン。
ただ、約束は必ず守る男気もある。
家はお金持ちだが、小遣いは少ないので年中金欠ぎみ。
《 追記 》
衛とともにおキヌの手料理を食べさせてもらったが、その際、何だかんだでお金持ちなので高級な料理も食べたことがあるはずな上に、あらゆる面において『頂点』にだけはこだわる彼が、「豆腐料理の頂点はお前に譲るぜ……!」とまで言ったあたり、(賛辞としてはアレだが)おキヌの豆腐料理が相当おいしかったことが窺える。
何だかんだで仲が良い(と見える)おキヌとの関係について衛に聞かれた際には、「仲、良いかあ?」とわりと素で否定した(「悪いってこともない」とフォローもしたが)。
また、おキヌがむしろ裕真を好きだったことと、それを吹っ切るために体育祭でムチャをブッ込んだことを看破する、なかなかの慧眼ぶりも見せた。
その上で、逆に衛に、「お前にはあの子が良いと見たぜ!」と、彼らしい根拠ゼロの超思い付きで鳴を彼女として薦めたりも。
【 標高:45m(+5) 】
【お得じゃない4勇コラム】
・武尊と裕真の模擬戦シーンで、武尊を使って
裕真に1本も取られずストレートで勝利する
と……なんと、武尊の変身が――
〈神風鳥人・ティエンオー凱〉
……へと、ランクアップする!
……というのは都市伝説なので、無茶なチャ
レンジを繰り返さないように!