8章までの『キーワード事典』
※ ネタバレを含みます。
本編8章をお読みいただいてからご覧下さい。
※ ★と「UPDATE!」表記があるのは、
すでに登場した事柄の情報更新案内です。
― ブラコンじゃない ―
裕真が千紗の看病で戻らないことを聞いたアガシーが、風邪を引いた亜里奈に「さびしいですか?」と聞いた際の返答。
病床にあって弱りながらも、意地でも認めるわけにはいかなかったらしい。
もっとも、そういう態度が他者にどう見えるのかはまた別問題である。
【 ブラコン指数:完全に全くひたすらにゼロ(本人談) 】
― 『食べさせてあげた』 ―
千紗の看病にあたった裕真が、お手製の茶がゆをどうしたか、という話。
この一言が、どの程度の行為までを指しているのかは不明。
……というと、とんでもないレベルまで突き詰められそうだが……。
何せこの二人のこと、ぶっちゃけ大した話にならないのは目に見えている、というものである。
【 イチャコラレベル:たぶん低 】
― 白桃ゼリー ―
亜里奈たちの通う東祇小学校は給食制であり、ときどきデザートに1人1つ、このゼリーが付く。
キチンと白桃の果肉入りな上においしいため、生徒たちには大変人気のある品。
何らかの事情(先生が給食を食べなかったとか)で余りなど出た日には、その所有権を巡って、クラス全体で血で血を洗う(ジャンケンでの)争奪戦が勃発するほど。
そして、それはアガシーも例外ではないらしく……。
見晴に連れられて亜里奈のお見舞いに来た武尊を、当初は邪険に追い返そうとしていたのに、このゼリー1つであっさり手の平を返すほどだった。
【 寝返らせ効果:玉璽プレゼント級(ただし相手による) 】
― あたしの部屋 ―
亜里奈の部屋のこと。同時に、今ではアガシーの部屋でもある。
どうやら武尊は、家族を除き、初めて入った男子であるらしい。
亜里奈は、彼が調子に乗って部屋の中を物色――とかしようものなら、蹴り出そうと考えていたようだが……。
さしものイタズラ小僧も、他は全員女子、さらにそもそも女子の部屋となると、そんな暴挙に出ようなどとは思いもしなかったようである。
さておき、亜里奈は気付いていないが、その身体に〈魔王〉が憑依していたことを考えると――入室が初めての男子は、実はそちらであるのかも知れない。
【 部屋の女の子っぽさ:30(本人評) 】
― 青菜か! ―
白城鳴の友人、塩花美汐に対して、『しおしお』と呼ぶと返ってくるというセリフ。
当然、『青菜に塩』ということわざから連想しての反論なのだろうが、いかんせん、女子高生が日常的に使うようなものでもなさそうで……そんなところからも、鳴は美汐を「面白い」と評しているのであろう。
そんなわけで、『しおしお』呼びはあまり好きでないらしい美汐だが、その普及率は案外高かったりするのが悩みのタネ。
【 しおしお呼び:実は『しお』だけよりはマシと思っている 】
― スタイルなら完全に勝ってる ―
鳴の裕真への恋心を知った美汐が、裕真の彼女である千紗と鳴との体型を比較して出た言葉。
実際、それは誰がどう見てもそうで、純然たる事実であり、千紗自身もかつて自ら認めていたことなのだが……。
とにもかくにも、大変危険なセリフであると言える。
【 アンタッチャブル度:100 】
― クローリヒトに変身 ―
実際は『装備変更』に過ぎないのだが、風邪で熱が出ていろいろとどうでも良くなったせいもあってか、いちいち言い直すのも面倒くさくなった裕真が、ついにその呼称を認めてしまった。
作者としても、描写がラクになるので大変良いことである。
【 変身所要時間:限りなくゼロ(ほぼ一瞬) 】
― 雪原 ―
使い魔ロボのカネヒラが、主の千紗を指して称した言葉。
本人としては、「新雪降り積もる汚れ無き雪原のごとき麗しきお身体」という意味での賛辞だったらしいものの……。
風邪を引いて機嫌も悪い千紗からは、「誰が見渡す限りの真っ平らか」と、思いっ切りカン違いされてニラまれることに。
相も変わらず、忠誠心の滑る使い魔である。
【 忠誠心アピール:ド下手 】
― 『みみじゅく』 ―
未熟にも至らない未熟……を、略した言葉。魔王サマ発案。
魔王自身はまったく意識していないが、彼自身のややズレた感性によるものか、語感は妙にかわいらしい。
【 具体性:あくまでフィーリング 】
― ガチに三日三晩 ―
裕真と、アルタメアの魔王ハイリアの激戦の長さ。
のちに友情を確かめ合った事実からすると、夕日射す河原での殴り合いの末の「やるな……」「お前もな」の延長バージョンだと思われるが、それにしても長い。
さらにそれが、ガチに命を賭けての勝負だったことも加味すれば、さすが勇者と魔王といったところだろうか。
しかし、アルタメアにおいて千年を超えて続いてきた、人と魔の争いに完全な終止符を打つためとすれば、それも止むなしというものだったのかも知れない。
【 総戦闘ターン数:カンスト 】
― 〈天宮ノ星終〉 ―
いわゆる『超新星爆発』を模した、魔王の本領発揮とも言える広域超破壊魔法。
当然、発動すれば凄まじいまでの威力を誇る……のだが、魔王は今回、あくまで目眩ましのためのブラフとして使っただけであった。
【 実際の威力:パーティ全体一撃必殺級 】
― 野生のイノシシ ―
まだ〈勇者〉になる前の裕真が、亜里奈を守るため、初めて命をかけて戦った相手。
当然、当時はただの小学生に過ぎなかった裕真には、勝機などあるはずもなかったが……。
それこそが〈勇者〉としての素質というものか、圧倒的な気迫をもって立ち向かうことでイノシシの動きを辛うじて抑え込み……猟師に助けられるまでの時間を稼ぐことに成功した。
ただし、その際にイノシシに抉られた脇腹には傷痕が残り……。
そして亜里奈にも、「自分が甘えたせいで」という小さな心のしこりを残すことになったようだ。
……ともあれ、一般人にとっては大人でも野生のイノシシは大変危険なので、気を付けましょう。
【 頭突きで対抗:危ないので、ダメ絶対!(勇者除く) 】
― アリナヲメートル ―
新発売のドリンク剤の名称……ではなく、魔王の「亜里奈を娶る」という発言を、裕真が無意識に現実逃避的に空耳ったもの。
シスコン気味かも知れない(本人は否定)お兄ちゃんとしては、魔王のその衝撃的な宣言に、甚だフクザツな気持ちのようだ。
【 効能:精神ダメージ(大) 】
― 『どどあほ』 ―
頭にもう一つドがつくほどのド阿呆……を、略した言葉。魔王サマ発案。
相も変わらず語感がかわいらしいが、やっぱり本人にその気はないと思われる。
【 程度:ド阿呆の4倍(当社比) 】
― 結婚って考えたことある? ―
魔王の「亜里奈を妻に」発言を受けて、翌朝、裕真がつい亜里奈に向けてしまった質問。
当初、「千紗相手に結婚を考えなきゃならないようなことをした」とカン違いされて怒られ弁解するハメになるも、結局は「お兄だし」とあっさり納得され、事なきを得る。
ちなみに亜里奈にしてみると、だらしない裕真の面倒を、自分に代わって見てくれるお嫁さんが出来るまで、自分は気になって結婚なんてムリ――だそうで、「お兄の後で」らしい。
また、将来は自分が〈天の湯〉を継ぐつもりなので、結婚相手は「パパみたいに銭湯の仕事も手伝ってくれる人」が良いそうである。
【 それぞれの結婚願望的なもの:いずれは(兄)・憧れ程度(妹) 】
★ 〈人造生命〉 ★ UPDATE!
高度な魔術により生み出された『人間の雛形』とも呼べる人形。超貴重。
その『ほぼ人間』という性質から、もとが霊体であるアガシーが、こちらの世界で生活するための依り代として利用していたのと同じく……。
魂だけの存在となっていた魔王ハイリアもまた、新たな肉体にすることにしたようだ。
いかに『人に近い』とは言え、根本としてはやはり『人形』なのだが……。
真偽は不明ながら、アルタメアには、これが魂を宿すと、人間と同じに成長したりするようになる――という伝説があるらしい。
【 値打ち:それを捨てるなんてとんでもない! 】
★ 〈世壊呪〉 ★ UPDATE!
その大いなる〈闇のチカラ〉によって、世界に大きな災いを為すとされる存在。
当初、裕真たちはそれが自分がアルタメアから連れてきた〈魔王〉ハイリアのことではないかと考えていたが……。
当のハイリアの証言もあって、実は妹の亜里奈がその正体であることが判明した。
【 危険度:まだまだ不明 】
【お得じゃない4勇コラム】
・魔王ハイリアから「亜里奈を妻に」と言われ
た際、アガシーの反対も聞かず「全然OK」
と言い続けると……。
なんと、本当に「大人になった亜里奈がハイ
リアと結婚する」特殊エンドに直行するぞ!
……夢オチで、すぐゲームに戻るけどな!