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4章までの『キーワード事典』


※ ネタバレを含みます。

  本編4章をお読みいただいてからご覧下さい。


※ ★と「UPDATE!」表記があるのは、

  すでに登場した事柄の情報更新案内です。






― ブラック無糖 ―


 まったく甘くない。


 ただし、『無刀』になるとダダ甘い。



【 糖分:ゼロ 】






― 〈黒い人〉 ―


 読者様には忘れられていそうだが、そもそも〈クローリヒト〉という呼び名は、シルキーベルがこれを聞き間違えたことから付けられている。


 しかし以後、同じようなこと(空耳)が発生していないのは、多分、大人の事情である。



【 伝言ゲーム的変質:70 】






― 〈呪疫(ジュエキ)〉 ―


 〈闇〉や〈呪〉といった、あまりよろしくないチカラが凝り固まったモノ。

 その本質上、精霊や魔法生物といったものに近い(アガシー談)らしいが、魂は持たない。

 外見的には、スライムやゴーストといった感じの不定形。

 ただ、スライムみたいにドロドロではないし、ゴーストみたいにスカスカでもないので、擬音的にはブヨブヨっぽいが、ときとしてカチカチにもなるかも知れない。


 そもそもが『チカラの集合体』みたいなものなので、物や人に取り憑くことも可能。

 その場合、明確な悪意を持っているかは不明なものの、元の本質の問題もあって、あまり良くないことをしでかすのは間違いないようだ。

 また、人形に取り憑くだけでもかなりチカラが増していたので、対象が人だったりした場合、特に危険な事態になると思われる。


 クローリヒトにシルキーベルはもちろんのこと、〈救国魔導団(きゅうこくまどうだん)〉もその存在を良しとしていないので、3陣営すべてに明確に『敵』とみなされていることになる。



【 ザコ敵指数:100 】






― オムライス ―


 言わずと知れた玉子料理代表格の一つ。


 純喫茶〈常春(トコハル)〉のそれは、フワトロ玉子にデミグラス……ではなく。

 ある意味オールドスタイルな、しっかりした薄焼き玉子でチキンライスを包み、特製ケチャップがかけられたタイプである。

 しかし、それがまた良いと愛好する常連も多い、〈常春〉においてはナポリタンと人気を二分すると言っても過言では無い定番メニュー。

 専門店などに比べて値段が安めなのも人気の理由。


 しかして、こう考えると、〈常春〉の料理が美味しいのは、自家製トマトソースやケチャップに大きな秘密がありそうだが……本編とはまったく関係無い話である。


 ちなみにさらにどうでもいい話だが、こんなことを書いておいて、そもそも作者は幼少時より、お子さまに大人気なハズのオムライスがダメだったりする。

 まったくもって生まれついての天邪鬼である。



【 お値段:750円(税込み) 】






― 〈庭園〉 ―


 〈救国魔導団〉の本拠でもある純喫茶〈常春〉、その地下室に、主人白城(しらき)将軍(ゆきむら)の魔法によって構築された異空間。

 引いて開けるドアを、『開く』という行為を意識して『押し開く』ことにより立ち入ることが出来る。


 彼らが保護した魔獣たちの住処であり、水面が輝く大きな泉と、その周囲を包む鬱蒼とした森から構成されているが、実際にはそこからイメージされるほどの広さは無く、小さな公園程度らしい。

 ゆえに、魔力の調節で、ある程度自己の大きさを変えられる魔獣たちは、概ねその規模に自らの体躯を合わせて小型化している。


 彼らの食事は、〈常春〉の余り物の野菜や肉、それにペットフードなどを混ぜ合わせたものが主だが、実は割と好評らしい。



【 居住者満足度:78 】






― ジンジャーエール ―


 言わずと知れた、炭酸飲料代表格のアレ。

 裕真(ゆうま)は特に、これの強炭酸なものが好みらしい。


 ……が、亜里奈(ありな)とアガシーは揃ってお嫌いな様子である。


 よくよく考えると、『冷やしアメ』に炭酸加えるとこれになるんじゃないか……とか思った作者だったが、そもそも関東には『冷やしアメ』自体がほぼ存在しないと知って愕然としたのだった。(どうでもいい話)


 ご存じない方には、『冷やしアメ』とは、ショウガとシナモン(ニッキ)で香り付けした砂糖水だと思っていただければ。

 つまりは、そんな感じの古めかしい飲み物である。


 ちなみに、ジンジャーエールにも大きく分けて『ゴールデンスタイル』と『ドライスタイル』の2つがあり……。

 ざっくり言うと、ショウガの辛みが特に強いのが前者、辛みが薄く甘みが強いのが後者……といった感じのようである。

 そして、日本でオーソドックスに流通してるのは後者だ――緑の瓶の〈カナ〇『ドライ』〉からお察しの通りに。



【 酒嫌いの飲み会相棒指数:80 】






― (すみ)っこヒーロー・スミノフ ―


 重箱の隅の悪も許さない……。

 世界を守るぞ! 隅っこヒーロー・スミノフ!


 ……が、キャッチコピーの、広隅(ひろすみ)市のゆるキャラ。


 広隅市の昔話に名を残す忠犬をモデルにしたそうで、デザイン的には、変身ヒーローみたいな格好をした白い柴犬……といった感じだが、もとになった犬種はサモエド(シベリア原産)である。名前がロシアっぽいのはそのため。

 なにせご当地キャラなので、全国的知名度はそれほどではないが、広隅市では普通に人気があり、ぬいぐるみやマスコットは結構カワイイと評判。


 実は亜里奈のお気に入りのぬいぐるみの一つが、まさにこのスミノフなのだが……。

 そもそもスミノフの生みの親が、市役所に勤める彼女の父親であるため、微妙に気恥ずかしいような複雑な心境にあるらしく、大っぴらにはしていない。


 ちなみに、可愛らしいデザインのスミノフだが、性格や言動は割と男前である。


 その決めゼリフは……。


  「キミも隅に置けないな!」



【 ゆるキャラGP順位:隅っこではなかった 】






― ポニーテールのビンタ ―


 アガシーの、腰まである長い金髪と、機敏なオーバーアクションが自然発生的に生み出す打撃技。範囲攻撃。


 ちなみに、本人に技を繰り出している自覚は(基本的には)無い。



【 威力:こそばゆい 】






― ソーコムピストル ―


 アメリカの特殊作戦軍(SOCOM)の「めっちゃエエ感じの拳銃欲しい」っていう要求をもとに、ドイツの銃器メーカーH&K社が開発した自動拳銃の通称。

 Mk.23。


 H&K社らしい無骨なデザインに、消音器(サプレッサー)やレーザーサイトといったオプションが似合ったりとカッコイイが、そもそも軍用なので、ひたすらゴツく重い。

 実銃であれば、日本のお巡りさん御用達の回転拳銃(リボルバー)、ニューナンブが約600gなのに対し、コイツは何と倍の約1200g。


 ……というわけで、小学生女児が持つようなシロモノでないのは明白である。

 魔法使いが剣とか斧を装備出来ないのと同じである。ゴツすぎ。


 ただしもちろん、アガシーが引っ提げていたのはエアガンだが。



【 使用弾薬:45口径(.45ACP弾)×12発 】






― 〈人造生命(ホムンクルス)〉 ―


 その名の通り、魔力によって人工的に生み出された、限りなく人間に近い『命の雛形』。

 超高度な技術と知識の集合体であり、使用される触媒なども普通の品ではないため、当然非売品かつ超貴重品。


 持ち主が外的要因による死に瀕した場合、その身代わりとなる――というのが本来の使い方だが、なにせ人間の雛形なので、成長させることにより、ほぼ人間と変わらない姿となることが出来る。

 もちろん、そうしたところで魂までは持っていないので、そのままだと良く出来た人形でしかないのだが……アガシーは、そもそもが霊体に近い聖霊としての自分自身を同化することで、現世における自らの身体とした。


 『ほぼ人間』なため、ケガをすれば血も出るし、食事も必要とするが、普通の人間に比べると基礎的な身体性能、活動限界、ともに優秀。



【 値打ち:それを売るなんてとんでもない! 】






― 貧乏性勇者 ―


 貴重な回復アイテムなどをもったいないと出し惜しみし、店売り品などでなんとかやりくりして戦い続けた結果、すべてが終わる頃にはその貴重品が余りまくっている、というタイプの人。

 庶民派、というと聞こえがいいかも知れない。


 ただ裕真は、回復薬などを他者に使う分にはこの限りにあらず、貴重品だろうとわりと惜しげもなく使っていたようなので、実は彼自身が言うほどでもないのかも知れない。



 ちなみに、作者はこのタイプをさらにこじらせており、RPGにおける『仲間全員復活&全回復』系の非売品アイテムは、大概一度も使わずに終わる。


 ……ケチってゆーな。



【 貴重な回復アイテムの使い道:最低数残して売却 】






― 八足神馬(スレイプニル) ―


 皆さまご存じ、北欧神話に出てくる主神オーディンの乗馬として有名な、脚が8足ある神馬。空も駆ける。

 しかし、もしこれが『もともと馬って速いんだから、脚がもっと増えりゃ、すっげー速いんじゃね!? 倍にしよ!』とかいう理由で8足になったのだとしたら、なんとも微笑ましい限りである。


 ちなみに、悪神ロキが雌馬に変身して産んだとされているが……なにやってんだお前。



【 前脚と後ろ脚の境界:不明 】






― スチールメイデン ―


 元ネタになっているのは、1975年に結成されたイギリスのヘヴィーメタルバンド、〈アイアンメイデン〉。

 曲は知らなくても名前ぐらいは聞いたことがある、という人も多かろう超大御所。

 現時点(2020年)でもまだ活動中。スゲえの一言。


 エディーというゾンビみたいな(っていうかゾンビだが)マスコットがいて、アルバムとかのジャケットには必ず登場している。そのおどろおどろしい感じが、イヤな人はイヤかもしれない。



【 メディアの総売上枚数:1億枚超え 】






― ヘイローウィン ―


 元ネタは、1984年に結成(前身のバンドはもっと前だが)された、ドイツのヘヴィーメタルバンド〈ハロウィン〉。

 ちなみに、綴りは本来のHall〜ではなくHelloween(aとeの違い)で、命名者はメタルバンドらしく『Hell(地獄)』を入れようと思ったとかなんとか。

 こちらも、曲は聴いたことなくても名前ぐらいは知ってる、という人も多かろう超ベテラン。

 現時点(2020年)でもまだ活動中。グレイト。


 マスコットキャラはやっぱりカボチャ。



【 オリジナルアルバム発売数:15枚 】






― 女の子同士のヒミツ ―


 とりあえず、今回の状況においては、以前鈴守(すずもり)千紗(ちさ)が祖母に連れられて〈(あま)()〉に来たとき、すでに亜里奈と知り合っていた――ということ。


 字ヅラから連想されるようないかがわしい要素は一切無いので悪しからず。



【 男が首を突っ込んではいけない度:999(カンスト) 】






― ブラコン全開のドロドロの愛憎劇 ―


 そもそも、本作にそんな展開を期待するのは間違いってもんである。



【 そんな要素:ゼロ 】






― おしぼりアッパー ―


 濡れタオルを手首のスナップを効かせてブチ当てるとスゲー痛いように、おしぼりを使って放つ超速アッパー。亜里奈の必殺技(多分)。


 それなりに武道を修めた千紗でも見えなかった……らしい。



【 行動キャンセル効果:極めて高い 】






― 神楽鈴(かぐらすず) ―


 神楽を舞うときに巫女さんが持つ、短い持ち手の上に鈴がいっぱいついたアレ。

 一応、つける鈴の数は12個か15個となっているらしい。


 15個の場合、三段に分けて、下から7つ、5つ、3つで15個となるわけで、つまり七五三だが、これはそもそも神と人の領域を分ける〈注連縄(しめなわ)〉を〈七五三(しめ)縄〉とも書くことに由来すると思われる。つまり、境界、というわけ――だろう。

 いわゆる子供の祭儀としての『七五三』と直接の繋がりはないが、古来より奇数は縁起の良い数字として使われてきたため、そう言う意味では関係もないではない。


 ちなみに、果物がいっぱい実ってたり、人が集まっている様子などを表す語として『鈴なり』という言葉があるが、これの由来がまさにこの神楽鈴であるそうな。


 ……さておき、鈴守千紗が持っていたそれは、シルキーベルとなるための変身アイテムなので、実は本物よりも全体的に小ぶりであり、しかも基本的に音は鳴らないように出来ている(目立つので)。



【 お値段:安いもので2〜3万円ぐらい 】






― 小柄(こづか) ―


 『こづか』であって、『こがら』ではない。ここ重要。

 その誤読は鈴守さんの怒りに触れます。注意。


 刀(脇差し)の鞘に別途装着する小刀のことを言う。

 使い道は、木を削ったり、緊急時の投擲武器であるため、ぶっちゃけ和式のナイフとでも認識していただければ、特に本作においては問題ない。


 シルキーベルが(カネヒラが)使ったものは、結界を張るために霊力を基にして作られたものであるので、使用後は消滅する。つまりゴミが出ない。エコである。



【 武器威力:初期装備級 】






― 延髄切り ―


 アントニオなあの人が考案した、良く知られたプロレスの蹴り技。

 ぶっちゃけてしまえば、ジャンプしながらの後頭部(延髄)への蹴り。

 投げ技よりもマネしやすいが、加減の利かない素人では危険なので、当然マネしてはいけない。


 ちなみに、海外でも『エンズイギリ』で通用するそうである。



【 鈴守さん的技難度:易しい 】






★ 〈霊脈(れいみゃく)〉 ★  UPDATE!


 地脈とか竜脈とかも言われる、世界を巡るチカラの流れ。


 本来なら決して動くこともなく、それゆえに古来より都市を築く基準となったりもしたのだが、どうやら広隅のそれは、まるで生きているかのように『流動的』であるらしい。

 それでいて、流れるチカラそのものの総量は大きい、とのこと。


 その特異性から、広隅は世界を巡るチカラの中心的存在であり、ゆえに〈世壊呪(セカイジュ)〉のような存在の話も現実性を持って出てくるのではないか……と、アガシーが珍しく高位の有能な聖霊らしく、マジメに説得力ある考察を披露した。


 霊脈の汚染によって〈世壊呪〉を顕現させようと考える〈救国魔導団〉が、様々な場所に現れるのも、流動的だからこそ――のようだ。



【 動きの法則性:不規則だが、時間単位ほど早くもない 】






★ 織舌(シゼツ) ★  UPDATE!


 シルキーベルが使う、長い杖状の武器の名前。


 その音色はあらゆる魔を討ち祓うという『聖鈴(せいりん)』の『(ぜつ)』から作り出された、鈴守家に代々伝わる聖具の一つ……らしい。


 つまり、使いようによっては〈魔〉や〈呪〉といった属性を備える存在に強烈な威力を発揮する――のだろうが、千紗によれば、自分が未熟なので基本的にはほぼタダの打撃武器である、とのこと。


 そして、打撃武器としては残念ながらそれほどの威力は無い。



【 本来の性能:未知数 】






★ 救国魔導団(きゅうこくまどうだん) ★  UPDATE!


 その目的は、異世界から迷い込んできた存在(魔獣など)が、勝手の分からないこちらの世界で問題を起こしてしまい、シルキーベルのような『狩人』に狙われるようなハメになる前に保護することだった。

 悪意のない魔獣たちをいち早く保護し、守り、それによって余計な(いさか)いの発生を抑え、結果としてこちらの世界の秩序も守る――という理論のようだ。


 そして、そのための魔獣たちの居住空間を魔法で確保しているものの、個人ではさすがに限界があるため、さらに広大で安定した空間を築き上げるために〈世壊呪〉という大きな『チカラ』を欲しているらしい。


 その理念自体に問題はなく、裕真も、彼自身の『不殺』の主義に合致すると、賛同の姿勢も垣間見せたが……。


 〈世壊呪〉が人であっても信念のためなら犠牲にする、とのサカン将軍の言葉に、『そんな覚悟はいらない』と裕真は反発。


 結局、和解には至らなかった。



【 活動資金の主な使い道:魔獣たちのエサ代 】







【お得じゃない4勇コラム】


 ・シルキーベルを操作しているとき、

  2コンのスタートを押すと……

  なんと2コンでカネヒラが操作可能に!


  ただし、攻撃力は蚊ほどしかないので、

  原作通りサポートに徹しよう!






  ……2コン??


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 〈作:石河 翠さま〉
(女の子は、Picrewの「かわいい女の子メーカー」でつくられております)
  https://picrew.me/share?cd=8n6AX5aJmn
― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しかったです (∩´∀`)∩~♪ ←好物www [一言] >2コン ドラエモンの海底編で怒鳴り上げた記憶がいまだに (;'∀') >小柄 時代劇で鉄砲もってる悪役に凄いダメージでますよ…
[良い点] >ブラコン展開のドロドロ 番外編夢オチでぜひお願いいたします……m(_ _)m 【本気度:66%】
[一言] 私もエリクサーは使わないままクリアしちゃうことが多いです……。 本当はガンガン使った方が、楽にクリア出来るんでしょうけどね!
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