異端児
感想よろしくお願いします。
それはそれはとんでもない光景でした。
燃え盛る庭。
呆然とした父マルクス。
状況の呑み込めないミランダ。
気まずそうな俺。
毎日毎日魔力切れ寸前まで鍛錬してた俺はとんでもない魔力量になっていたみたいです。
「カインよ。もう父さんを超えているんじゃないのか?」
父マルクスは何とも言えない表情でそう呟いた。
「そうね。こんな魔法見た事無いわ。」
母ミランダも呟く。
やり過ぎてしまった。
知らず知らずの内にとんでもない魔力量を有していた俺は制御の仕方も分からず全てぶっ放してしまった。
「ごめんなさい。力の加減をまだ習っていなかったので!父さんにはこれからも色々教えていただきたい事が沢山あります!」
マルクスの面目もあるのでそう言った。
嘘ではない。魔力の調節、応用など学びたい事は沢山あるのだ。
「そ、そうか。そうだよな。ハハッ。よーしこれからも色々教えてやろう。」
どこが虚げな表情でマルクスは答えた。
それからというもの毎日毎日、鍛錬に励んだ。
父マルクスから魔力の調節、応用、様々な種類の魔法を教えてもらい14歳で俺は旅に出る決意を決めたのだった。