鍛錬
感想よろしくお願いします。
魔力切れでぶっ倒れてからは魔力の残りが少なくなった感覚が分かる様になってきた。
「カイン、魔法は外で練習しなさいねー」
母のミランダは俺が魔法を使う事に関しては何も言わない。むしろ魔法の才能があるらしく喜んでいた。
父のマルクスは
「魔法を使う為には魔法の危険性も知らないとダメだ。5歳になったら教える約束だったがカインは物覚えも良いし教えても問題ないだろう」
と今は父親兼師匠だ。
父が言うには魔力とは日々使う事により増えていくものらしい。
なので魔力切れ寸前まで毎日魔法を使う日々を送った。
「カイン、これから実戦魔法を教える。これらの魔法は使い方一つで人を傷つけたり守ったりする事の出来るのが魔法だ。その事だけは忘れないで欲しい。」
そう言うと庭に丸太を置き父のマルクスが丸太めがけて魔法を使う。
「ファイヤーボール」
ソフトボール位の大きさの火の球が飛んで丸太が跡形も無く吹っ飛ぶ。
「カインもやってみろ」
そう促され新しく置かれた丸太めがけて魔力を放出する。
「ファイヤーボール!」
そう唱えると火の球が飛んでいった。
3mはある巨大な火の球が。
「カイン?なんだその魔力は?」
父の日のマルクスは信じられないと言った表情で燃え盛る庭の木を見てこぼしたのだった。