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オレンジ色に染まる
冷たい風に
頬にも指にも感覚がなくなっている
貴方は両手で私の冷たく白い頬をつつみ
温めてくれる
私の唇にのっているグロスも構わず
覆うように優しいキスをして
貴方は私を強く抱きしめてくれる
温かくなった部屋で
コートやジャケットを脱ぎ
薄着になった私は強く包まれると
肌が段々とオレンジ色に染まっていくよう
もっと温まるために
熱いシャワーを浴び
先に済ませた貴方はバスローブ
私が済ませると笑顔で手招きをする
私の後れ毛は少し濡れているのに
タオルを外し
中に招き入れた
2人・・・生まれたままの姿で
抱きしめ合い
求め合い
会えなかった間の切ない気持ちを満たすように
私の吐息を貴方は感じ
貴方の悪戯な目に私は感じ
甘く狂おしい時間をむかえた
体はオレンジ色
心は燃えるような赤色かもしれない