第十六部
ブライム・エイブラウが駆るクロノスEは目の前にいるロマン・ベロワが駆るダリウスとお互いの存亡をかけた戦いをしていた。
「貴様とは今日こそ決着をつけたいな!」
ロマンはコクピットの中で笑いながら叫ぶ。ここまで長い間楽しませてくれる敵などそうそういない。だからこそ名残惜しかった。
これが最後だということが。
加齢による魔力の減少量の観点から今回の戦闘が最後だと医者に言われたのはこの戦いの前だった。
もうこれ以上は戦闘で十分に戦えることはないと。
だからこそロマンはその寿命を燃やすつもりで戦っていた。
ロマンは自分が決して戦闘狂ではなかった。だが長い間戦っていたそのプライドが今回のロマンの行動源となった。
「いつも俺の邪魔をして……!」
一方でブライムはダリウスを睨みつける。
本当に邪魔だと思う。今回の戦いがおそらく自身のそしてアルバートの分岐点だと考えている。
だからこそ早くダリウスを片付けてアルバートたちの援護に向かう必要があると考えていた。
二機は互いの信念を体現するかの如く戦っていた。
クロノスEはその先にあるもののために急ぎながらも慎重に、ダリウスは自身の身を顧みない猛攻をする。
だからこそ二人は相手の手を完全に読んでいた。
互いに相手の手を読みあって戦う、熟練パイロット独自の戦い方だった。
両者とも使っている武器はライフルとサーベルのみであったが一瞬も気を抜けないものであった。
文字通り、身をすり減らして行う一進一退の攻防。
これこそ俺が求めていたものだとロマンは思わずその顔に笑みをこぼす。
だがその表情と裏腹にダリウスの攻撃は激しくなる。
その激しくも正確なライフルの嵐はブライムの動きを鈍くさせるのに十分なものだった。
「このままでは……!」
(早く援護に向かわなければ不味いというのに……。)
必死になって弾を避けるもののロマンは更に攻撃を加えようとする。
しかしライフルのマガジンが空になったのでサブアームでライフルのマガジンを変える。
「今だ!」
その瞬間に今度はブライムが攻撃を加える。ロマンは銃の動きを見ながら弾幕を回避する。
二機は接近しダリウスは右腕にヒートソードを、ブライムは左腕にエネルギーサーベルを構える。
「この一瞬こそ俺が長年の戦闘で求めていたものだ!」
ロマンはそう叫びながら斬りかかる。
ブライムはその攻撃をライフルのコーティング部分で受け止める。
「えぇい! 鬱陶しい!」
クロノスEが切り結びをほどくとダリウスはライフルを撃つ。
すかさずその弾をエネルギーサーベルで切り捨てる。
「そう来なくては!」
ロマンはそのまま一気に突っ込み斬撃を加えようとする。
だがダリウスの右腕は回数を重ねた衝突で壊れかけていることにロマンは気付いていなかった。そしてブライムはそれに気づいていた。
クロノスEはライフルでその右腕を殴った。
「!!」
流石にライフルで殴られるということをロマンは想定していなかったがそれ以上に想定外だったのは右腕がそれで破壊されたことだった。クロノスEはライフルの弾を撃とうとするがダリウスはライフルの弾を左腕で受け止める。
「これで終わりだ!」
だがその瞬間エネルギーサーベルがダリウスのコクピットを正確に貫いた。
*
「クソ!」
アルバートは毒づくものの状況は何一つ好転しなかった。
それは当然のものであった。
一対一ですら厄介なドライエントがいる上にガブリエルまでいるのはアルバートにとっては不幸でしか無かった。
「せめて機体性能さえ拮抗していれば……!」
『無いものねだりしない!』
エミリアも苛立ちながら叫ぶ。
二機で上手く連携しながらドライエントかガブリエルの一機を破壊しようとするもなかなか上手くいかなかった。
純粋に攻撃力が足りなかったのだ。
エミリアとアルバートの腕自体はアインとヴィエントに拮抗していた。だが機体性能の差がそれをあっさりと凌駕していた。
アインはこれで勝てなければ笑いものもいいところだと思う。
だからこそ自分ではこれが決め手だと思いながらクロノスに慎重に照準を合わせて攻撃しようとする。
「これでどうだ!」
ガブリエルの背後のレーザー砲が光る。
「ここで、やられて、たまるか!」
だがクロノスはレーザー砲を機体を捻りながらギリギリでかわしきる。
それを見計らったかのようにドライエントが追撃しようとするが、エミリアのゼウスがそれを阻止した。
「まだ、撃墜できないか……!」
アインの顔に少し焦りが浮かぶ。ガブリエルの消耗が思ったより激しく、早目に決めないと機体の性能が落ちてしまうことを危惧した結果であった。
『あまり焦らないで。大丈夫だから、ゆっくりやりましょう。』
それをヴィエントが優しい声で宥める。
「了解です!」
だがその瞬間にもゼウスとウラノスが息を合わせてライフルを撃ち込もうとする。
ガブリエルはそれを回避しながらも反撃する。
「接近戦に持ち込む! 援護を!」
アルバートはガブリエルからの攻撃を再びかわし、ウラノスのブースターを噴かし、一気に接近する。
『ちょっと! 少尉!』
エミリアがそう制止の声を出すが無視する。
(接近戦を仕掛けるか、確かにお前らしいよ、アルバート。だがこの機体で近接戦をやるのはつらい。)
ガブリエルがクロノスを接近させないように針のようなレーザーが飛んでくる。
アルバートはそれをギリギリでかわし、更に接近する。
エミリアはため息を抑えながら援護射撃を慎重に行う。
「これで終わりだ! アルバート!」
アインはガブリエルから四門のレーザーを放つ。
それをクロノスが回避しようと少し体勢を崩した瞬間だった。
「今だ!」
ガブリエルは胴体中央にある、高速ではあるが射程が短いエネルギー砲を撃つ。
これで決まったとアインは思った。
しかし放たれたレーザーがウラノスを突き刺す瞬間は無かった。
「消えた!?」
アインは驚く。
『上!』
ヴィエントがそう言うがそのときには既にアルバートのウラノスはエネルギーサーベルを抜きガブリエルに突き刺そうとしていた。
アインにはその瞬間時間がとてもゆっくりに、しかし反応できなかった。
『アイン!』
だがそう声が聞こえると同時にエネルギーサーベルを遮るものがあった。
「ヴィエント少佐!」
アインはそう叫ぶ。
その動きはアルバートにとっても予想外のものだった。
ヴィエントのドライエントはウラノスに対して同じようにサーベルを突き刺して来たのだった。
アルバートはそれがコクピットを貫通すると予測すると同時にそれを回避する。
だがそれでも回避しきれず左肘から下を切断されてしまう。一方でウラノスのサーベルは確実にドライエントのコクピット近辺を貫いた。
負傷したクロノスは一度下がる。
「少佐!」
ガブリエルはドライエントをすぐに回収する。それと同時にアインはすぐにヴィエントの安否を確認する。コクピットブロックには外傷がないためヴィエントは無事だと自分にそう言い聞かせる。
『ここまで、みたいね……。』
だがヴィエントから返ってきた言葉はそれの否定だった。
「少佐!」
返事があったことに若干安堵しながらもこちらが安堵していてはだめだとアインはすぐにヴィエントを安心させようとする。
「少佐! 今助けますから!」
だがヴィエントにはもう自分が長くないことは分かっていた。
『もう……無理よ……。』
「ですが!」
アインはそんなことは無いという。あの時自分は助かったのだからということをそれは含んでいた。しかし、アインの時と違いコクピット下部が破壊されていたのだった。
戦線から離れたガブリエルのコクピットからアインは出てドライエントのコクピットハッチを開くと絶句してしまう。
「だから無理だと言ったじゃ無い……。」
「なんで、自分なんかを……。」
それには後悔が含まれていた。ヴィエントが自分を助けなければヴィエントは死ななかったのにと思う。いや、それ以前に成果を焦らなければこんなことにはならなかったのだ。
「それ、は。前に、助けて、もらったから……。」
「だとしても、死んでしまったら……。」
「アイン……、私は、あなたのことが、……あなたは生き残りなさい。こんな戦争にいつまでも付き合っている必要はない。」
ヴィエントは自分がアインの鎖になってはいけないと考えた。
最後の力を振り絞りアインを押し出す。
同時にドライエントをガブリエルから離す。
(だから、生き残って、アイン。そうすればいつか必ず……。)
「ヴィエント少佐!」
アインがそう叫んで手を伸ばした時だった。
ドライエントは大きな火球となった。
「ドライエント、反応ロスト!」
「馬鹿な!」
エフゲニーはそれを聞いて驚く。いくらなんでもあの戦力を投入してヴィエントを失うというのは考えられないことだった。
「ガブリエルは!?」
「健在です!」
「繋げ!」
それに従いオペレーターは繋ぐ。
「中尉、どうなっている。ヴィエントは!?」
エフゲニーはなんとか感情を殺してアインに尋ねる。アインと結婚するとヴィエントから数日前に聞いていたためアインに対してできるだけ高圧的な態度をとらないように注意する。
「少佐は戦死しました……!」
アインは泣きたいのを押し殺してそう答える。
「そうか。」
だがエフゲニーはそこでアインを責めようという気にはならなかった。
むしろこれは好機だと。
子供などいくらでも作り出せる。
だが戦争におけるチャンスはそうでもなかった。
「なんとしてもアルバート・デグレアを殺せ。ヴィエントのためにも!」
そう。だからこそバラノフは自分の娘の死もこの戦いに利用しようとした。
「はい!」
*
「少尉、機体の調子はどうだ?」
補給を受けていたアルバートはブライムと話す。
「後、十分だそうです。」
「わかった。補給が終わり次第俺と少尉が出撃する。アークウィン少佐とエチュート中尉は機体の方の整備に時間がかかるそうだ。」
「分かりました。」
ブライムがそういってコクピットに戻ろうとするのでアルバートもそれに合わせて戻ろうとする。
しかしその時エミリアが近づいてきた。
「どうした?」
アルバートはそう優しく微笑みながら反応するのでエミリアは若干の不安を覚えながらも言葉を出す。
「気を付けて。何か嫌な予感がする。」
「あぁ、分かっている。俺も今回は細心の注意を払って出る。」
アルバートはいつもと違う真剣な面持ちで答える。
「だから約束して。私のところに必ず帰ってくるって。」
エミリアがそういって抱き着いてくるのでアルバートも優しく抱きしめ返した。
そのあとエミリアはウラノスが出撃するのを見送った。
*
「アルバート・デグレア……!」
アインは格納庫のなかでガブリエルの前に座りながら戦場の光を睨みつける。
「ダール少尉。」
だがそこに次席指揮権をもつユリアが話しかける。
「なんですか。」
アインはその強い眼光のままユリアを睨みつけるようにして尋ねる。
「出撃だ。冷静になれ。」
「無理です。」
「そうか。」
ユリアはそうつまらなそうな覚めた目線でそれに対して返しその場から去っていく。
「少尉。戦うときは冷静になりなさい。じゃないと死ぬのはあなたよ。」
アインは分かっているというように黙る。しかしあんなことがあった後ではアズリトは無理もないかと思う。
「大丈夫よ。何かあったら私が守るから。」
アズリトはそう言って座っているアインを胸に抱き寄せてその頭を撫でた。
「だから生き残りましょう、私たち全員で。」
*
(何機撃墜したか数えるのも馬鹿らしい。)
コクピットで汗を流しながらもアルバートは終わりの見えない敵に対していらだちを募らせていた。
『少尉、またあの機体が来るぞ。』
疲れた声をしているブライムからそう警告が来るのでレーダーに目を落とすとアインの機体が接近していた。
「あの機体か………!」
アルバートがその方向を見るとガブリエルが突進してきていた。
「アルバートォォォォォ!」
そのまま速度を上げてウラノスに突っ込んでくる。
「こっちに突っ込んでくるか。」
銃口を見てかわす。
『少尉、よけろ!』
だが次の瞬間ブライムがそういうのと同時にアルバートの予知が働き使い違う方向からの射線が見える。それと同時にすぐに回避する。
「どこから!」
クロノスが振り向くとそこには一番戦場で会いたくない人間がいた。
『オリバー・パトン……。』
ブライムがそうその名前を呟く。
オリバーが乗っていた機体もまたガブリエルと同じようなフォルムをしていた。
「流石に嘘だろ。」
アルバートは最悪だと思いながら二機からの攻撃を避ける。
『どうだ、裏切者。貴様にはこの機体は使えまい。この最高の機体、ウリエルには! そして、ここがお前の墓場だ!』
オリバーのねっとりした声が聞こえアルバートは舌打ちをする。
『敵味方の判別もできんとは!』
だがブライムがウリエルに攻撃をする。
『少尉、ここは私に任せてその機体を相手しろ。こいつの相手なら私の方が向いている。』
ウリエルはクロノスEの攻撃をかわす。
『いいだろう、ブライム。俺にとってお前も邪魔だったんだ。いつも俺のうえばかり行きやがって。今度は俺が上だぁぁぁぁ!』
そう背中につながっているコードをうれし気に回しながらジョンはブライムに攻撃を加えアインとアルバートから離れていく。
それを見送りながらもアルバートはアインに攻撃を行う。
『ユリア! これは一体……。』
イルクオーレとドレインがガブリエルにおいつくとそこは正に地獄絵図であった。
「マズイな……。」
ユリアはガブリエルの戦い方が魔力消費を無視した戦い方であることをすぐに判断する。
「少尉、落ち着け! そのままでは体がもたんぞ!」
『ですが! こいつをやらなければ俺は!』
「少尉!」
だがアインはそれを無視してウラノスへの攻撃はより一層激しくなる。
ユリアは舌打ちをするが直ぐに方法を考える。
「アズリト、少尉の援護射撃をするぞ。だがあまり近づきすぎるな。」
*
「これほどまでとは!」
ブライムはウリエルの攻撃をかわすが完全にはかわしきれない。
『ハハハハハハ!』
オリバーがそう高笑いしながら攻撃を繰り広げてくるのでそれをある程度と即してかわす。
「貴様! 改造されたのか!?」
ブライムは確信をもってそう叫ぶ。
『だとしたらどうした!?』
「ならば、貴様はこれから先にあってはならない! 帝国のためにも、そして魔術師のためにも! その技術は完全に破壊する!」
『それを決めるのは貴様ではない! 私と閣下だけだぁぁぁぁぁぁ!』
「そんな世迷い言!」
ブライムはそう苛立たし気にウリエルを蹴り飛ばすがさほど効果は無かった。
そうこうしているうちにクロノスEには被弾個所が増えていく。
「クソ!」
(ここであれを使うのか? だがでも。)
ブライムはクロノスEを必死に動かしていく。
だがそれでもウリエルの猛攻を躱しきることができず左足が破壊される。
「使うしかないか……。」
そう決心するしかなかった。
アレニス・デグレアから受け渡された、そしてアルバートに渡そうとしていた固有魔術、その力は……。
「加速!」
力を振り絞って叫ぶ。
その瞬間クロノスEはウリエルの目の前から消えた。
『この動き、まさか!』
一方でオリバーもそれが加速だとすぐに気付く。
だが時は既に遅く、クロノスEの攻撃がウリエルに襲いかかかる。
オリバーはすぐさまそれに反応して致命傷を避けながらも背部に搭載されたエネルギーキャノンをゼウスに向かって撃つもののロックが安定せず上手くいかない。
『私はここで終わるわけにはいかない! 私は自分の名誉を挽回せねば!』
そう叫ぶがゼウスに攻撃が当たらない。
「いや、お前はここで終わりだ!」
ブライムがそういってある程度切り刻んだウリエルにとどめを刺そうとした時だった。
一気に機体の動きが鈍る。
加速が終了したためだった。
そしてそれと同時にブライムのゼウスの下半身がウリエルに破壊された。
(すまんな、少尉。撃破できなかった。すみません、中佐。自分の力不足です。ですが最後に……。)
ブライムはそうすべての力を振り絞ってコクピットの自爆スイッチを押した。
(少尉の成長を見届けられないのが残念だが、せめて最後に中佐の力だけでも……。)
それがブライムの最後の意思だった。
クロノスEの大きな爆発による光の球がウリエルを包み込んだ。
*
『貴様さえいなければ! 少佐は!』
鍔迫り合いしながらアインは叫ぶ。
「パワーの差が……!」
だが鍔迫り合いはパワーがあるガブリエルが圧倒的に有利だった。
『貴様など消えて無くなれぇぇぇぇ!』
そのままガブリエルが一気に押し込もうとする。
アルバートはアインの叫びを聞いていたがそれに反応する余裕が無いくらい追い詰められていた。
クロノスの左腕、及び右足が損傷していた。
そのため機体制御もままならなくなっていた。
「だが、ここで死ぬわけにはいかない!」
約束があった。
必ず帰ると約束した以上その約束を破るわけにはいかなかった。
「だから俺は!」
アルバートはそう叫びながらもガブリエルとのつばぜり合いをほどく。
だが無傷というわけにはいかずクロノスの右肩に切り傷が付く。
「戻るんだ! エミリアの元に!」
アルバートはそうエミリアとの約束を護るためにアインをドライエントをにらむ。
ガブリエルがアインの怒りを表しているかのように背後に搭載されているレーザー砲であるエネルギーカノンをクロノスに向けて撃つ。
クロノスはその攻撃をギリギリでかわす。
しかし予知が働いたため今度は被弾することなくかわせた。
そのままガブリエルの行動が予測できるのでそれに合わせて攻撃をする。
アインもクロノスの動きが変わったことに気付く。
(これがデータにあった予測か。これのせいで少佐が!)
「少佐を殺したお前だけは!」
アインはそう叫びながらガブリエルを怒りのままに動かす。
そのまま二機は激しい攻防を繰り広げる。
周りにはスパークが飛び散る。
ガブリエルが背後に搭載されたエネルギーカノンを撃つ。
その太い散弾銃のようなエネルギーの塊をクロノスは予知を使いながら回避する。
そのままエネルギーカノンをエネルギーライフルで破壊する。
アインは一瞬だけ舌打ちをするが、すぐに気を変えてガブリエルが両腕でクロノスをなぐる。
振動に耐えながらもウラノスがガブリエルを斬りつけようとする。
だがガブリエルは距離をとるどころか、逆にブースターをフルスロットルにして突進してくる。
アルバートは予知を使い、かわしながらも剣の柄でガブリエルを殴打する。
ガブリエルは一瞬体勢を崩すがそんな隙などあたえないといった体で再び両腕による攻撃をする。
その攻撃によってクロノスのエネルギーサーベルが弾き飛ばされた。
だがそれに気を取られたら死ぬと本能で察し、ガブリエルの殴打を回避するため一度距離をとった。
二機はそのまま一度にらみ合いながら、お互いにエネルギーサーベルを取り出した。
この一撃がこの死闘の終わりだ。
二人は直感的に感じる。
『アルバートォォォォ!』
「アインっ!」
二機はそのままヒートサーベルでお互いのコクピットを狙った。
次で過去編は完結しますが過去編の最後の一話はエピローグとなります。