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始まり

次々に意味不明なことが続く。

女神が妹になり、風呂に誘ってくる。チャラい神からの電話、美少女隣人登場。更には────。

「親父がゼウスゥ!!?」


俺は神童佳輝。詳細は前の話で読んでくれ。

『そうそう。だから君の親父さんの命令は絶対なのよ。分かるかい?』

ゼウスが神のテッペンだってんならそうだろうな。

さっぱりわからん。

俺の親父が死んでゼウスに?

「なんで俺の親父がゼウスなんだよ?」

『よく分かんいけどそういう家系なんだろうよ?』

「つぅーことは、俺のおじいちゃんもゼウス?」

『君の祖父はお二人共生きているだろう。』

「あっ…。」

『──大丈夫?今日はもう休もうか。』

やっと神らしいこと言ったよなっ!

とか思っているうちに、いきなり睡魔が現れスッと眠ってしまう。


────。


…ぁん…いちゃん…にいちゃん。

あぁ可愛い声だ。もう天使としか言いようがない。

パチッ!

「な、何すんだよ!?」

「お兄ちゃんがなかなか起きないから…」

「だからってビンタするか?」

「ご、ごめんなさい。」

何とも愛らしくうつむき、ぼそっと言う。

「朝ごはん作ったから…来て?」

「お、おう。」

飯作れたんだ…。

あれ?こいつシンカだよな?まだ三話なのにこんな進化するもんなのかな?

「「いただきます。」」

今日の朝食メニューは目玉焼き、サラダ、みそ汁。

美味いな。

あえて口にはしなかった。

「なぁ。」

「はいっ?」

元気な返事だ。

黄泉ネバーワールドにも鶏っているのか?」

「ニワトリ?あぁー。地球に生息する飛べない例の出来損ないね。」

酷い言い様だな。

「そんなのは黄泉にはいないよ。」

「じゃあこれなんの卵だよ?」

「んー。」

スマホをいじるシンカ。

すると突然目の前に画面を押し付けてきた。

「こいつの卵だよ。」

「へぇ。兎?いや羽?」

その画面には兎の耳に猫みたいな顔、そして背中に翼が生えている。

可愛らしい生き物だ。

「何ていうの?」

「サニャーだよ。」

「へぇ。なんか可愛いよな?」

首を傾げるシンカ。

「こ、これのどこが可愛いの?」

「えっ?」

「こんな鳥きらい!美味しいけど…。」

「何があったんだよ?」

「あのね…」


♪~。


街全体に流れる爽やかな音楽。

俺の生きてた時の街にもこんなふうに七時に流れてたな。

ガタッ!

慌てるシンカ。

「お兄ちゃん!学校遅れる!早く食べて!」

「学校?なんだそれ?俺は聞いてないぞ?」

「何でも良いから早く食べてぇー!」

「何だってんだよー!」

そう言いながらも食べ続ける。



歯を磨き、制服?的なものを身にまとい、家を出る。

「おはようございます!佳輝さんっ!シンカちゃん!」

「おはよー!ギョーカ!」

「お、おはよう。キョウカ。」

「佳輝さん何でそんなにぎこちないんですか!」

「いやぁな、こんな美少女目の前にして動揺しない男がいると思うか?」

「びっ、びしょっ!?」

こほんっと誤魔化すキョウカ。

「さぁ、佳輝さんシンカちゃん。早く行きましょう!」

「どこにだよ?」

全く理解出来てない俺は問う。

「学校でよ?」

「入学した覚えはねぇーぞ?」

「はい。ゼウス様が入学届けを出したので今日から私たちの学校の生徒ですよ?」

はぁぁ。

俺は深くため息をつき、

「で?その『学校』はどこなのよ?」

「あそこです。」

キョウカが指指したのは山の上にある、屋敷だ。

「学校…?」

そう。そこは学校とは思えない屋敷と言っていいだろう建物があった。

例えるなら、サクラダファミリア的な建物だ。

「あそこまで歩いて行くの?」

そう。そこはあまりにも遠い。山の上に建っている学校。

「いいえ。これで行きます。」

キョウカはボタンをポケットから出す。

「行きますよ?」

そう言うと…

「ちょっまっ…」

ボタンを押す。


ぎゅぉぉぉぉん。


凄い機械音だ。


目の前が…暗くなる


どさっ


…さん?…きさん!佳輝さん!

ガバッ

勢いよく起き上がる。


ガツンッッ!


おでこをぶつけた。

そしたら目の前でキョウカが頭をおさえてもがいている。

「ッ〜~~~~~~!」

声も出ていない。

「えっと。ごめん、大丈夫?」

「だ、大丈夫です。」

「お兄ちゃん!」

シンカももちろん一緒に来たらしい。

「ここ、学校だよ?」

可愛らしく上目遣いで「大丈夫?」を交えながら言う。

「ここが…ってえ!?」

あまりのことに驚いてしまった。

校門から校舎まで一・五㌔はある。

遠い…。

「さっ行きましょう!」

「あの…遠くない?」

「何を言うんですか!このくらいの距離毎日歩かないと健康に良くないですよ?」

「…ぐぬぬ。」


────。


無言で歩き続け校舎前。

はぁはぁと息が切れる俺、もう死後の世界とか関係ねぇ。

ここはもう現実リアルだ。



学校の手続きを終えた俺は教室に向う。

一応この世界にも学年というものがあるらしい。

学校入学した順に決まるらしい。だから俺はもちろん一年だ。

制服の胸のポケットにはSの文字がある。

この学校は聖火高等神学校。

高等なので高校なのかな?

俺は一年B組。シンカとキョウカは十三年B組。同じクラスらしい。



俺は緊張しつつも教室へ行く。


教室前についた俺は、深呼吸を二回して、ドアを開ける。


ガララ。


一気に視線が俺に向く。

「お、俺は、し、神童佳輝です!」

ざわざわ。微かに聞こえる声は

「神童ってあの…?」「男の子…。」「意外とイケメン…。」


などなどちょっと嬉しい会話も聞こえたが今は…

「よろしくお願いします!」

ここから俺の神の学園生活が始まる。


続く




この度は神様は人間とどうなりたいんだろうを読んでもらいありがとうございます。今回は話があんまり進みませんが、まだまだ続くのでよろしくお願いします。


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