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さあ、狩りの時間だあぁ!

なかなか難産、なかなか進まない(^_^;

夜明けまで少し眠って…ウトウトしてたけど庭師のトーマスさんが作業を始めようと裏庭にやってきた物音で目が覚めた。朝早くから熱心だなぁ。今日も良い天気♪…あ、ギルドへ出掛ける準備しなきゃ。昨日作った中級治療薬を【収納魔法】でしまって。


「おはようございますトーマスさん、朝早くから精が出ますね」

「え、ええ…まあ」

「あ、ところで…その、護符ってこの辺りで見ませんでしたか?」

「護符ですか?…それはどんな?」


最初はビックリしながらも丁寧にこんな戦車の相手してくれるナイスミドル・トーマスさん。少し首を捻ってたけど心当たりは無いらしい。


「うーん、それが私にも…とりあえず四角くくて複雑な模様があるそうですが、この辺りで無くしたみたいなので、すみませんが気に留めてて下さいませんか?」

「は、はい、わかりました」


すぐには見つからないか。まあヨークシャー師にも相談してみよう。今日はギルドに出かけるし、魔法で車体を【洗浄】…ふう、スッキリ!


◇◆◇◆◇


「おはようございます、トリーさん」

「あ、おはようございますヨークシャーさん」


日が昇ってしばらく魔法書や錬金術の本をじっくり読んでると、朝食を終えたのかローブをきっちり着込んで出かける準備バッチリなヨーキーさんと、完璧執事セバスチャンがやってきた。


「じゃあ早速行きましょうか」

「あ、その前に…このお屋敷で幽霊出るの知ってます?」

「は?」

「その幽霊が護符ってものを探してて…ヨークシャーさん心当たりありませんか?」

「あ、ああ…ちょっとわからないな、家の他の者にも聞いてみて良いか?」

「お願いします」

「わかった、リヒテル、頼む」

「かしこまりました、いってらっしゃいませ」


本を【収納】にしまい、早速ヨーキーさんを乗せて冒険者ギルドへゆっくりGo!


「…なにしました?」

「え?借りてた本を収納に…」

「なんでそんな簡単に!はあ…収納魔法が使えるなら魔法カバンなんて作って大儲けですよ」

「そうかそうかー良い事聞いた♪」

「やめてください!混乱が起きちゃいますよ!」

「はいはい、考慮します」


根回しとかよく考えてやればOKって事かな?ふっふっふ、ツテになってくれる商人さんいないかなー?


おしゃべりしてるうちにギルドに到着。まだ周囲の目は…いまいち冷たい感じはするけどお約束の『新人冒険者に絡んでくるガチムチオヤジなベテラン』は居ないらしい。ヨーキーさんを下ろしてしばらく待つと昨日のケモミミ姉弟がやってきた。


「はよーん♪」

「お、おはようございます」


元気なミミムちゃんとおどおどログくん、あ、そうだ【鑑定】


[ステータス:ミミム]

Name:ミミム

種族:ワーキャット

性別:♀

年齢:12歳

レベル:8

職業:魔法使い

HP:50/50

MP:80/80

STR:19

INT:74

DEF:16

SPD:37

LUK:51

VIT:17

武装:イチイの木の杖、守りのリング、布のローブ


魔法:補助魔法《初級》、攻撃魔法《初級:火・風・水》

技能:魔力感知

耐性:耐魔力、耐精神干渉

称号:駆け出し冒険者


[ステータス:ログ]

Name:ログ

種族:ワーキャット

性別:♂

年齢:12歳

レベル:8

職業:戦士

HP:72/72

MP:55/55

STR:40

INT:38

DEF:55

SPD:38

LUK:42

VIT:57

武装:ショートソード、レザープロテクター、バックラー、布のマント


魔法:補助魔法《初級》

技能:身体強化、エアスラッシュ

耐性:耐衝撃、耐刃

称号:駆け出し冒険者


なるほどなるほど駆け出しだとこんな感じか…ミミムちゃん【鑑定】されたの気付いてないね?なんかキョロキョロしてるけど、よしよし


「よし、揃ったな。では依頼を適当に見繕って受けて出掛けようか」

「ちょっと!なんでおっさんが仕切ってんだよー」

「当たり前だろう。このパーティ『ヘヴィ・アームズ』のリーダーは私だからだ。昨日決めただろう?」

「はぁ?聞いてねぇし」

「姉ちゃん、貴族様だしレベルも高いし逆らったら…」

「ちっ」

「では手続きに行ってくる、トリーさんはギルドカードの発行手続きだな、係員を来させるから二人と待つ様に」


ちょ、なんですかその厨ニ病っぽいパーティ名、昨日の打ち合わせでは無かったでしょ!

今日は予定は昨日買い取って貰った素材の代金を受け取って。ヨーキーさんに狩りで俺の能力を見せて。ついでにケモミミ姉弟のレベリングする。その為に近場の狩場へ行く予定…だったはずだけど…

悠然とギルド内に入って行くヨーキー師を見送り、しばらくすると昨日のギルド長のヒゲハゲじゃないな…あ、耳が、エルフさん?おーテンション上がるぅ♪


「はじめまして、冒険者ギルド職員のセラと申します、今日はよろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします。ギルドカードの発行はすぐ出来るんですか?」

「はあ、少し手続きをして貰いますが…あと、今日発行出来るのはあくまでも仮カードです」

「えー?仮免許なんでですか?」

「一応、カードは一人前の冒険者になった証ですので…えっと、トリーさん、ですよね?正式なカードが必要でしたら手続きと同時に簡単なテスト受けていただきますけど」

「テストってどんな?」

「戦闘の試験と冒険者としての一般常識です」

「仮で良いです」


…ヤバい、そんなこの異世界に来て3日目でこの世界の一般常識なんてわかるわけないじゃん。今日のところは仮免許良しとするか。手続きの紙とペンを【念動】で受け取って、装甲板の平らな所で記入事項の書き込み…それを見てクールなつり目をまん丸にしてビックリしてる金髪エルフさん…癒されるなぁ。書き終わったので紙を返してっと


「お願いします」

「は、はい、少々お待ちください」


空中に紙とタブレットぐらいの大きさの水晶板を浮かせて…ポンポンとタッチして入力していく。これも魔法かなー?情報管理に便利そう。


「出来ました、どうぞ」


水晶板か金属片が生成されて、セラさんが手渡してくれました。見てみよう


Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:9

Type: 【III号L型】、95式チハ

HP:270/270

MP:260/270

STR:200

INT:170

DEF:210

SPD:140

LUK:19

FUEL:380/390

兵装 主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 機関銃B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3

装備 ゴム貼り履帯


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《初級》、攻撃魔法《初級:火・水・氷・風・土・雷・聖》、錬金術《初級》、空間魔法《初級:収納》

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、魔力感知、障壁

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人、交渉人、冒険者(仮)


進化ポイント:110


おー、ちゃんと書いてあるね、冒険者(仮)…これからステータスをいちいち開かなくてもカードを見れば…いや、取り出すの面倒か。


「これがあれば街への入る手続きが簡単になりますし、入町税も免除になります。ただし、他に誰かギルドの冒険者が一緒って言うのが制限です。あとはこれを」


小ぶりな皮袋を取り出すセラさん。ああ、買い取り代金か。ログくーん、確認手伝って。


「えーっと内訳は…メモを見るっと」


ホーンラビットの角:11個で22ガメル

ホーンラビットの毛皮:11枚44ガメル

グレイウルフの牙:16個32ガメル

グレイウルフの爪:128個128ガメル

グレイウルフの毛皮:8枚64ガメル

レッドベアーの爪:20個40ガメル

レッドベアーの牙:4個16ガメル

レッドベアーの毛皮:1枚200ガメル


合計546ガメル…1ガメルが中銀貨1枚。物価とか見たら500円ぐらいなのか?10ガメルで大銀貨1枚、小金貨1枚で100ガメル。だから…小金貨5枚、大銀貨4枚、中銀貨6枚か。なかなかの稼ぎになったね。今回は魔石やら熊の肝や手のひらそれから薬草は売らなかった。魔石は進化ポイントにするし、他の素材は錬金術の調合に使おう。

あとは、ケモミミ姉弟に182ガメルずつだから小金貨1、大銀貨8、中銀貨2…っと


「キチンと三分の一ね?」

「わ、ちょ…」

「僕こんなに貰えません」

「いーのいーの!魔石とか全部俺が貰ってるから…これからも我らが『ヘヴィ・アームズ』ではお金は基本均等割ね」

「…終わったかな?」


ビックリしてるケモミミキッズを横目にやっと自称リーダー帰って来たか。しかめっ面してるがスルースルー


「ええ、仮免許ですがギルドカード貰えましたよ。それで依頼は?」

「ああ、昨日のメルカリウスから近い草原でレッドボア狩りだ」

「OKです、早速行きましょう」

「おー!」


元気なケモミミキッズをハッチから中に、ヨーキー師を背に乗せて。手をひらひら振るセラさんに見送られ

てパンツァーフォー!


◇◆◇◆◇


いつもの東門はあっけなくクリア、仮免許さまさまだね♪ ビックリしてる商人さん達の間を抜けて全速前進!


ギュラギュラギュラギュラ


「おおお、早い…これならあっという間だろう」

「ねー♪楽勝ってなもんよ」

「やっと慣れたけど…揺れるうぅう」


賑やかな三人を乗せて快調に初日に通った街道を戻る。途中で東にそれて草原地帯に…レーダーで見れば…あ、いるいる。しかしデカくね?ボアってイノシシだろ?どう見ても軽トラぐらいありそう


「ウヨウヨいますねーどうします?」

「うん、まずはトリーさんの能力を見たいから…」

「お任せをー、みんな耳塞いでね」


よーし!目標1時、距離1100、徹甲弾用意…てぇっ!


ドン!…よし、命中


「うひゃぁ…うー耳キーンて来たぁ」

「おー、見事」


ふっふっふ、この遠距離じゃあ気付かれることなくハント出来るよねー♪あ、耳閉じてなかったなミミムちゃん。ヨーキー師はメモを取りながらブツブツ…さあ、次々狩るよー


キュラキュラキュラキュラ…ドン!


それからしばらく草原でのレッドボア狩りに集中。順調順調♪ 解体は後でまとめてやろう。一時的に狩ったボアは【収納】して…ノルマは達成したしヨーキー師も満足でしょう…あれ?なんかレーダーに映る光点の動きがおかしい


「…北のほう、なんか囲まれてますね?なんだろ」

「狼に行商人が追われてるのかな?トリーさん、行ってみましょう」

「了解、みんな乗ってー、パンツァーフォー!」


仮免許ですがw


※ゴブリン退治の報酬はみんな忘れてますがヨークシャー師が預かってます。

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