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でっきるっかな?でっきるっかな?

もうちょい続きます説明回

「しかし…見れば見るほど不思議な形で…」


しげしげと主砲に触るヨーキー氏、ちょっとそこもくすぐったいです。


「その大砲がメインの兵器です。基本接近しないで遠くから金属の弾を打ち込んで相手を倒すんです」

「そうなのか?!」

「ええ…といっても俺もちょっと知ってるぐらいでそんなに詳しくありませんけど。昨日見ましたっけ?ドーン!て盗賊に打ち込んでましたけど」


何度目だ?この鼻息荒いヨーキー氏のがぶり寄り。やっぱり魔法バカっていうかゴーレムマニア?


「いや、私はその音を聞いて駆けつけたので…この中で金属の弾を精製して…こっちに爆発の魔方陣刻んである」

「錬金術って奴で砲弾は作られてるみたいですね。飛ばすのは…火薬の代わりに魔法かな?やっぱりこちらの世界で作られた機構ですね」

「なんだか驚かされてばかりで…完全に動く古代アーティファクトなんて現在ほとんどありませんが…」


感心しながらペタペタあちこち触るヨーキー氏。変なとこ触らないでー


「あ、補給やってなかった!補給の魔法見ますか?」

「お、お願いします」


うーん…ガッチャンコ!


「おおっ…こっちから魔力流れて…なるほど」

「なんか力が流れた感触しました。たぶん砲弾が入ったと思いますが」

「ええ見えました。すごいですね…術式が作動して、こっちに鉄の塊が精製されましたよ…自分で錬金術が使えるゴーレムなんて…」

「私がなんか呪文を唱えたわけじゃ無いですけどねーこっちの細い方と私が走るためのエネルギーも補充されました」


一応確認、ステータス


[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型

HP:100/100

MP:80/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:200/200

兵装 主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 機関銃B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:0


うん、出来てる出来てる。ちゃんとMP減ってるし…でもこれはこの戦車ボディに備わってる機能で俺の能力じゃないもんね。


「…そろそろひと休みなさいませんか?旦那様」


気がついたらセバスチャンさんとさっきの清楚メイドさんがお茶セットと持ち運び出来るテーブルと椅子を持って来てくれてました。いいなぁ…スコーン美味しそう。


「そうか、じゃあ失礼して」


ヨーキーさん、みなさんの給仕を受けて優雅にティータイム。


「…トリーさんも飲めるようになるといいですな」


カチャリとカップ置いてそう言われ…ちょっとムッ


「そうですね、あ、ところで障壁の魔法を教えて下さいよ」

「そうだった、リヒテル、あれを…」

「はい、こちらに」


後ろから優雅に古い本を取り出す有能執事さん、ペラペラめくってページを探るヨーキー氏…見つけたページを開いてこちらに見せてくる。


「見えますか?最初の第一歩は魔力を意識して感知し、その魔力を全身に巡らすようにイメージします。それから全身をカバーするように膜を張るイメージで…」

「どれどれ?やってみます…うーん」


【念動】で本を受け取りページの文字を追う…普通に読めるなありがたい。高スペックだよなーこの戦車ボディ、作った古代人(仮説)って変態?まあ今は魔力を認識…巡らせて…膜を張って…


「言ってすぐ出来るって…どうなってるの?」

「え?出来てます?おお…」


あ、なんかわかる、薄い膜が張り巡らされてるね、俺だけじゃなくヨーキーさんの膜も感じる。セバスチャンには無いね。


「異常ですよ、普通は子供の頃から練習して3カ月は掛かるのに…こんな簡単に出来るなら他の初級魔法はすぐ覚えられるでしょうね」

「この戦車ボディのおかげですよ、え?他にも使えるようになるんですか?うわー嬉しー♪ 前世では魔法なんて存在しませんでしたから」

「…今なんと?」

「魔法が使えるようになって嬉しい?」

「いやいや前世で魔法は存在しません、って…」


…な、なんかマズかったかな?まあいいや、魔法の本をペラペラめくって…これやってみよ。熱と空気と燃える物ー出来た!


「ファイア!おお、出来てる」


主砲の先にボッと炎があがる、意外に楽勝だね♪


「だーかーらー!普通はそんなすぐ簡単に出来ませんて!」

「そうなんですか?古代アーティファクトパワー、パネぇっスね」

「そうじゃなくて!普通は概念をなかなか理解出来ないし、それをイメージして具現化が難しいんですよ!それに…なんで魔法が無い世界から来たのにそんなすんなり出来るんですか!」

「才能?あははは…まあ、前の世界でも魔法は無くても伝説やら神話やら空想、お伽話等ではありましたからイメージしやすいのかもね?」


ラノベ万歳!その後も…空気を絞って水が出て…車体【洗浄】成功!水を冷やして飛ばして【アイスバレット】成功!圧縮した空気飛ばして【エアショット】出来た!


「あははは…しかも無詠唱で…」

「あと、錬金術も教えてつかーさいよ師匠」

「ははは、リヒテルに後で本を持って行かせるよ、私が書いたものだが」

「ありがとうございます。あ、それから…魔石ってどうやって手に入れるんですか?」


ヨーキー氏、顔に縦線入ってる。やり過ぎちったかな?でもこの際聞きたいこと聞いちゃえ!


「手っ取り早いのは街で買うのが早いが値段は冒険者ギルドの方が安い。あとは外で魔物を倒して解体し取り出すとか…何に使うので?」

「魔石を取り入れるとこの体を進化、変形させる事が出来るんです。それでなんとか人型になりたいので」

「…もうなんでもありですねぇ」

「最終的に人間に戻る方法が無いかと…元いた世界に戻るのは諦めますけど」

「うーん…」


腕を組んで唸り出しちゃったヨーキーさん、でもこの戦車の体じゃお店に買いに行くのも冒険者ギルドに行くのも難しいし、狩った魔石を取り出すのも大変だけどどうしたものか…


「とりあえず、ウチのアトリエにある魔石でちょっと試して見よう、うん。リヒテル持って来てくれ」


わぁ、親切ー…なのかな?ちょっと実験動物な気分。でもありがたく頂こう。しばらくすると有能執事さんが小さな箱を持って来てくれて、中にいくつかキラキラと青く光る石が見える。どうも光を反射して光るのではなく石自体がほんのり光ってるみたい。不思議ー


「それですか?」

「ええ、余ってた魔石ですが…どうやって使うんですか?」


執事さんが取り出しヨーキーさんに手渡されたそれをじーっと見つめて…【念動】でヨーキーさんの手のひらから魔石を取り…ハッチを開けてエンジンルーム内にある自分の大きな魔石に当てる…すうっ吸い込まれるように消えた。よし、ステータス


[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型

HP:100/100

MP:85/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:200/200

兵装 主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 機関銃B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《初級》攻撃魔法《初級:火・水・氷・風》

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、魔力感知、障壁

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:100


おお!増えてるーさて、これで進化できるのは…進化ツリーには…これだけか?【95式】


………おお?なんかカラダがぁ…ムズムズモニョモニョするにょ


「な、お、おい…」


…なんかちょっと視点が低くーって、え?!なんだかちっちゃくなってね?【ステータス】


[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型、【95式チハ】

HP:100/100

MP:86/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:200/200

兵装 主砲:120/120 機関銃A:3000/3000 機関銃B:3000/3000 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《初級》攻撃魔法《初級:火・水・氷・風》

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、魔力感知、障壁

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:10


…もしかして95式って旧日本軍のチハたん?なんか見覚えあるけど…さっきより横幅狭くなちゃった。90ポイントも使ったのにー


「…もうなんも言えん」


絶句してるヨーキー氏&有能執事セバスチャン…と、そこへ熟女系メイドさんがやって来てヨーキーさんにコショコショ耳打ち


「…なんだってこんな時に!仕方ない、お通ししなさい」


???なんだ?そそくさと戻っていく熟女メイド…戻ってくるとなんだか変な鼻ひげ生やし着飾った小男と従者らしいペコペコしてる大男を伴ってやって来る。


「こやつが噂の魔獣か、なんだか思ったよりこんまいのぅ」


なんか偉そーな小男


「これは、よくいらっしゃいましたドミ子爵、今日は急なお越しで…如何なさいました?」

「うむ、東門で魔獣騒ぎがあったらしいが、その魔獣が魔術師宅に囲われたと聞いてな…これか?」

「は、今どうゆうものか調べているところでございます。」


急に言葉遣い丁寧になるヨーキー氏、本当にえらい人?


「大人しいではないか、これならほっといても安心かの?」

「………」


ポンポンと装甲を叩いてご満悦なお偉いさん…気持ち悪いなぁ主砲ぶっ放してやろうか?


「うむうむ、くれぐれも面倒ごとを我が領で起こすなよ?わかったな?では我輩は帰る」


言いたいことだけ言ってさっさと帰るお貴族様…と空気だった大男。なんだ?あれ、ヨーキーさん人差し指を口に当てて「しーっ」てしてる。はいはい大人しくしますよー


[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型、【95式チハ】

HP:100/100

MP:87/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:200/200

兵装 主砲:120/120 機関銃A:3000/3000 機関銃B:3000/3000 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《初級》、攻撃魔法《初級:火・水・氷・風》

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、魔力感知、障壁

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:10


そろそろ外へ行きたいな

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