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ワレ思うゆえに我あり

説明回です、誰かー面白く書く才能を下さいー

城塞都市メルカリウスの東門から入る…ヨーキーさんが捕まえた魔獣扱いなのでラノベでありがちな入門税とか身分チェックとかで揉めるとかは無し。でも衛兵さん達の好奇心満載の目線満載。シクシク、俺、象とかと同じ?


門から入ると…わ、賑わってるなー、なんつーの?思ってたより清潔。石畳を履帯でガリガリ削るの申し訳ない…いわゆる中世っぽいアコーディオン襟の人やカラフルな民族衣装の人…あ、ドワーフだ!やっぱ背が低いけどガッチリ髭ジジイだ♪ 馬だけじゃなくチョ◯ボみたいな走る鳥やデカイ亀みたいのが荷車引いてるね。まあ、今も一番周りの注目集めてるのは俺だけど…みんな遠巻きに見てるね。


「こっちですよ、トリーさん」


はいはい、おー、デカイお屋敷だけど幽霊屋敷みたい…ココがヨーキーさんち?門を…通り越して裏手の大きな入り口から裏庭へ。馬車を置いとく所みたい。キョロキョロ…お、人が出てきた…セバスチャンだ!絶対セバスチャンに決まってる!いわゆる執事さんみたいなピシッとスーツを着こなしてるお爺さんがヨーキーさんの隣にやって来て…


「お帰りなさいませ旦那様…こちらは?」


やっぱ動揺してるよね。挨拶しとこう。


「や!どーも、はじめまして、歌って踊ってベタも塗れる戦闘兵器トリーと申します。親しみを込めてトリーさん♪とお呼びください。」


………ヤバい滑ったそれも盛大に。いきなり過ぎたかなーセバスチャンさん固まってるけど。


「あ、ああ、こちらはドラガンから帰りに拾った戦闘ゴーレムでな、なんと今のように喋るんだ。これから調べるからしばらくここに置いとくぞ。夜は…そうだな、馬車小屋にでも入って貰おう…良いかな?」


ナイスフォローですヨーキーさん。でも寝るのは馬小屋って…しょうがないか、このナリだし。うん


「お世話になりますー」

「こ、こちらです、どうぞ」


引きつった顔しながらもちゃんと仕事はする有能セバスチャン。いいなぁ…とゆう事はメイドさんいるよね?いるよね?ふふふーちょっとテンションUP


キュラキュラキュラキュラ


…周りの馬さんビビってる、ごめんねーちょっとお邪魔するよー空いてるスペースにバックで入って…と


「今夜はこちらでお休みください。狭いところで申し訳ありません」

「いえいえーありがとうございます」

「お食事などはご入用ではございませんか?」

「ええ、今の所必要ないです。残念ですが…こちらの名物など食べれるようになりたいですね♪」

「は、はあ…では、ごゆっくりおやすみください」

「はーい、おやすみなさいです」


ビシっと腰を曲げて一礼する執事さん。うむ、出来るな…若干まだ顔が引きつってるけど。

夕飯かあ、どうせなら俺も美味しいもの食べれるようになりたいです。せっかく生まれ変わったんですから。

踵を返して館に帰っていくセバスチャンを見送って馬車小屋で一休み…疲れないから別に休む必要ないけどさ。この時間にいろいろ検証と今後の目標決めておかなきゃ!


◇◆◇◆◇


うーん、日もとっぷり暮れて、ちょっと離れて馬さんが時々いななくぐらいでちょっと寂しい。この戦車の体じゃ酒飲みに行くわけにもいかないし風呂入れるわけないしー…やっぱ今後の目標『早くニンゲンになりた〜い!』ですね。決定!ドンドンパフパプ♪…ところでどうやって?そもそもなーんで戦車の体に夢想転生しちゃうんだ?…謎だ、わからん!わからなすぎる!


とりあえずステータス


[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型

HP:100/100

MP:100/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:45/200

兵装 主砲:81/84 機関銃A:3220/3500 機関銃B:3350/3500 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:0


…は?進化?ポイント?なんじゃそれー【鑑定】


【進化ポイント:レベルUPや他の魔物から取得した魔石を吸収する事で加算されます。ポイントを消費して様々な機体に進化、変形してきます。】


おお!これは…待て待てどうゆうのに進化して行くのかな?さらに【進化】を【鑑定】


…あ、進化ツリーが見えたー鑑定さん優秀優秀♪ どれどれ?


……


………これ凄いんじゃね?戦車だけじゃなく戦闘車両全般、トラック、バス…おお、ヘリコプターまで!いいねー…やっぱあった!人型ロボット、こっちの世界じゃゴーレムって言うんだよね?なら有っても当然とも言えるか。とりあえず目指すのはコレかな?


しかし…ポイントどうやって集めたらいいんだろ?レベルはどのぐらいで上がるかわかんないし、魔石?どうやって集めるんだ?うーん…ヨーキー氏に聞くしかないかー


あとは…魔法教えてもらおう!俺INT?知性?それなりに高いみたいだし、修理補給魔法なんてすでに使えてるからなんとか使えるようにならないかな?いいよねー魔法…やっぱファンタジー世界に来たなら「死黒核爆烈◯獄!」なんてねーやってみたいし、あはは。


それからーやっぱエルフさん&ケモミミさん!それも盛大なビキニなアーマーでどこを守ってるのーって感じの女戦士さん! 会ってみたいなぁ、ちっちゃいのは…いいや、やっぱ巨乳こそ至高だろう、うむうむ。これもどこ行ったら会えるか調査、だね。別にハーレムは要らないけどさ…60口径5cm砲ではどうにもならないけどね。


◇◆◇◆◇


…おはようございます、異世界生活2日目です。あれからいろいろ考えてたらいつの間にか寝てました。どうやら睡眠は必要みたいです。どこでも屋根がなくても全然快適に寝れますが…

一つ忘れてた!俺が目を覚ましたあの謎の洞窟もやっぱり見てこなきゃ。なんか手掛かりあるかもしれないの…まあ暇がある時に行ってこよう。今日からはしばらくはヨーキーさんの調査に付き合って、自分のこの戦車ボディを調べて貰わなきゃ。


「お、おはようございます」


お、来たー♪ メイドさん…やっぱ良いねー、ちゃんと長めの黒いスカートでヘッドドレス?白いエプロンが清楚な感じでいいですねーこの世界に来て初萌え。


「おはようございますー♪いい天気ですね」


ここは第一印象が大事ですよね、明るく笑顔?でご挨拶…すでにちょっと引いてる感じのメイドさんの表情が精神を早々にへし折って来ます。なーむー。ボディは鋼の装甲板でもハートはガラスのように傷つきやすいのです。ぐっすん。仕方ないのでメイドさんにことわって、中庭でノンビリ甲羅干し…気分です。


「やあ、おはよう!昨日はよく眠れたかい?」

「おはようございまーす!ええ、おかげさまで」


昨日の旅装と違って動きやすそうなローブで登場のヨーキーさん。こんなお屋敷に住むってことはそれなりにお金持ちなのかしら?


「ああ、代々子爵家を継いでたけど今はしがない魔法使い兼錬金術研究家だよ、使用人も昨日のリヒテルとメイド二人、後は雑用兼庭師のトーマス…ああ、向こうにいるね、それだけだよ」


は?怖っ!心読んだのヨーキーさん、サトリ?サイコメトラー?


「サイコなんたらってのはわからんが…このぐらい魔法使いなら集中すればある程度は読めるもんだよ。しかも君は心理障壁張ってないし、ダダ漏れだしな」


なんですかーそれーもープライバシー侵害ー是非早く障壁教えてチョンマゲ


「…プライ?ま、まあいいか、障壁は後で教えるよ。君だって勝手に私を鑑定したんだからおあいこだろう?」

「は、そうでした…すんません」

「君のゴーレムボディ以外、君自身にもいろいろ秘密がありそうだね、今日はゆっくり聞かせてくれ」


あーうーどちらにしても隠し事出来ないし…ここはいろいろ話して仲良くしてもらおう。


「はあ、それで…何から調べましょうか?」


そう言いながら中も調べやすいようにハッチと…メンテナンス用のエンジン周りのカバーも開けて見せてと…


「じゃあ昨日もちらっとみたが内部構造からだね」


はーい…おお、振り向いて自分でもエンジンルーム覗き込むと…エンジンは無くてその代わりに大きなクリスタルがいくつも、銅線見たいのがグルグル、そしてモーターみたいのが二つ左右に、なるほどなるほど。ヨーキーさんは…顔をしかめて手に抱えた羊皮紙に書き込んでる。


「どうでしょう?なんかわかります?」

「さっぱりです、こんなの見た事ありません…術式を見たら自分でも成長する様になってるみたいです」

「やっぱりそうなんですか…自分でも【鑑定】したら【進化】って出てたからね」

「は?自分で進化成長するゴーレムなんて聞いた事無い!それにこの構造も…普通、ゴーレムなら人型にするはずなのになぜこんな形に…」

「ああ、この形は私の世界では戦車って言って戦争などで戦うための車両なんですよねー」

「なん…ですって?トリーさんはこれが何かわかってるんですか?!」


ヤベ!なんか地雷を踏んじゃったみたい。すっごい鼻息荒くして寄ってくるー


「え、ええ、まあ…私もそんなに詳しくありませんが、私の世界では70年以上昔の戦車です。これ」

「…私の世界?」

「はい、どうやら私、別の世界からやって来たみたいで…この戦車は私の世界の昔の戦闘兵器です」


…喋っちゃってマズかったかなぁ、ヨーキー氏頭抱えてる。地球でもオーパーツ見つけた学者ってこんな感じなんだろうか。まあでも隠しても障壁習ってないからダダ漏れだよね。


「…トリーさんが作ったんじゃ無いんですか?」

「いやいや、目が覚めたらこの姿です。向こうの世界では病気でベッドで寝てましたけど…多分向こうで死んだんでしょ、あははは」

「じゃあ、あなたの世界の戦車を誰かがこちらで作って、亡くなったトリーさんの魂を召喚して戦車に込めたってこと?誰がそんな事を…」

「さあ?それこそ古代の誰かさんじゃあ…昨日ヨークシャーさん言ってましたよね?」


手があったらアメリカンなドラマの「やれやれ」って肩をすくめる仕草をするところだよ。いったい誰がこんなヒマな事を…


「確かに…あの辺りの平野はたまに古代遺跡が見つかる地域ですし…意味不明なアーティファクト見つかることもごく稀にありますね」

「そうなんですかー今度戻って調べてみなきゃ!」

「その時は一緒に行きます!まだ見ぬ遺跡なんて大発見ですよ!」

「うん、ついて来てくれると助かります。」


戻って調査は決定だな。うん。




[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型

HP:100/100

MP:100/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:45/200

兵装 主砲:81/84 機関銃A:3220/3500 機関銃B:3350/3500 スモークディスチャージャー:3/3


魔法:修理・補給、念動

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人


進化ポイント:0


やっぱり萌えーな女の子は必要でしょうか?

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