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銃を作っちゃった

火縄銃の方が無難だったかも。

さて、引き続きトロール討伐準備。敵を知り己を知れば百戦危うからず。そもそもトロールってどんなモンスターなの?


「トロールは巨人ほどではないが大きく、素早さは無いがかなり頑丈じゃ。土属性だから水属性で攻撃すれば大丈夫じゃろう」


なるほどさすが博士。水属性か…使えるのは俺、ミミム、アズ、イズー、ハルナ。逆に使えないのはログ、アルフィンにドランさんか…どうするかな?壁役に無いのは痛い。なんか作ろうかな?フレーブル卿に頼まれてた魔法銃も含めて試作してみるか。


「そうですね、なにか考えましょうか…」

「トリーさん、何かってなにを?」

「フレーブル卿にも頼まれてましたし、誰でも使える魔法銃を試作してみようかと。ヨークシャーさん、少し材料を譲ってください」


ヨークシャー師に銃床用に比較的手に入りやすく魔力を通しやすい木を用意してもらう。今回はミミムちゃんの銃杖ガン・ワンドと違って魔石を減らしコストを抑える方向で。魔法を撃ち出すと言うより鉛の弾丸を魔法の破裂力で飛ばす、どちらかというとエアガン発想で作ってみよう。


【錬金術】で鋼を【変形】しっかり作られた薬室を作って薬室の後方に爆裂の魔法陣を刻んだ魔石を取り付ける。引き金が引かれるとバネで押さえられたピンが魔石を叩き、魔法陣が作動して発生した爆風で弾を銃身に押し出す。弾が打ち出されたらレバーで薬室自体とピンを少し下げ、弾倉から次の弾丸を受け取り、レバーで薬室ごと銃身後端に押し込んで次の射撃に備える…こんな感じでまず試作してみよう。


一般の鍛冶師でも作れるように普通の鋼で銃身にライフリングも付けて。口径はどうしよう?とりあえず7.62mmかな。弾丸自体も鉛で尖った形に【錬金術】で作り、弾倉は並列で20発入れで作製…これでどうかな?薬莢無いから構造的にはかなり楽かも。


作業用デーブルに取り付けた万力に試作した銃をセット、レバーを操作して弾を込め…裏庭の反対側に【土魔法】で簡単な的を作り、狙いをつけて魔力をそーっと注ぎ込み引き金を引く。


パーン!ビシッ


お、良い感じに当たった。でも狙いにくいな。照準を銃身と機関部最後部に【変形】で付けてもう一発。


パン!ビシッ


あれ?ズレた。なんで?…ああ、爆発の衝撃で薬室がちょっと下がったのか。んじゃレバーを回転させてロックする様に【変形】加工。セイフティレバーも取り付けて、もう1発。


バン!ビシィッ


うん!狙ったところに命中したね。一旦分解して各部を確認…異常はなさそう。


「なるほど、魔法そのものを撃ち出すのではないのか」

「ええ、こうすれば少ない魔力でより遠くに攻撃出来るでしょう…これで出来たかな?」


興味深そうバラされた銃を見てる博士。もう一度組み立てて銃床を執事さんが持ってきてくれた魔力が通りやすいといわれるウォールナットの木を【切削】で作って機関部と銃身を取り付け試作1号機とりあえず完成。ログくんに渡す。


「あの的を狙って…木の方を肩に当てて銃口を的に向けて…少し足を開いて身体強化を軽く使いながら引き金を引く。撃ってみて」

「はい、こうかな?ん!」


パァン!ボコッ


ん?当たったけどさっきより威力ちょっと上がった?もうちょい試してもらおう。


「ログくん、次々撃ってみて」

「わかりました!」


パン!パン!パン!ピシッ、ビシッ…


ん?外した?狙いは見たところブレてないみたいだけど。


「ストップ。ログくんちょっと銃貸して」

「は、はい」


銃返してもらって再び丁寧に分解すると、銃身が熱を持って内部に刻んだライフリングが磨り減ってる。銃身の材質を考え直した方がいいのかな?他は大丈夫そうだけど。


「どうかしたのか?」

「銃身が弾丸で削れてしまって…もうちょっと材質硬いものにした方が良いですね。それから身体のブレを抑えるために身体強化を使わせたら魔力を余計に吸収して威力が上がったみたいです」


威力が上がったのは良いけどトロールがどのぐらいの魔物かわからないし…地球の熊以上と考えれば口径12.7mmでも足りるかな?でも今回は7.62mmのを完成させよう。弾丸と銃身のライフリングの切り方を工夫して弾丸にそんなに食い込まない様に。銃身の材質をクロムモリブデン鋼にして。弾丸も真鍮で包んでフルメタルジャケット弾に。トロール対策で銃身後端に水属性を弾丸に付与できる魔法陣と水の魔石を取り付けて。ついでに銃身の掃除が出来るようにクリーニングロッドを取り付け、銃口に短剣を取り付け槍としても使えるように。よし出来た!なんだか三八歩兵銃みたい。カッコイイ!


「よし一応、銃は完成。ログくんとドランさんで交互に撃って練習しててください。弾倉の弾を撃ち尽くしたらロッドで軽く掃除してください」

「わかった、やってみる」


銃弾も弾倉も【錬金術】で大量に作って渡しておく。的を狙って撃ち始める二人を横に…もう一挺同じ銃をを作っておく。


「ドランさんの分も出来ましたよ、よく練習してくださいね」

「うむ、わかった」


やはり12.7mm対物ライフルはやめておこう。さすがに反動がスゴイはずだし初めて銃を使う人に使いこなせるかどうか…アルたんは興味無さそうに長椅子で大あくび。可愛いね♪


「おお、もう出来たのかトリーさん…って、なんか小さくなったな」


執事さんに伴われて裏庭にやってきたフレーブルさんが、射撃練習するふたりの様子を見て驚きながらやって来る。


「ええまあ…試しに撃ってみますか?」

「ああ、やらせてくれ」


ドランさんから銃を受け取り構えを教えてもらって…


パーン!ビシッ…パーン、ビシィッ


おお、弓矢をやってるから?さすがに上手く当てるな。あ、この間にログくんのライフルの銃床に皮ベルトを取り付けて肩に掛けやすくする。


「うん、よく当たるね。威力もあるみたいだし射程も充分ありそうだ」

「実際に鍛冶屋さん達に作れるかどうかはわかりませんが…」

「やらせてみなければわからんか…ところでドランから話は聞いてるな?」

「はいトロール討伐ですね、明日にでもすぐ飛びます。この銃も討伐で実際に使ってみますよ」


フレーブルさんから銃を返してもらい、ログくんのと同じようにスリングをつけながらそう答えて。


「助かる。手助け出来ることがあったら何でも言ってくれ」

「討伐の方は私の準備が終われば行くだけです。後は新しい街の方を…」

「ん?何かあったか?」

「ありますよ。街の名前とか正式な場所、周辺の街道整備、統治機構とか領主はフレーブル卿なのか。それからメルカリウス騎士団はどうなるのか。集める住人もどこからか。費用も新しく起こす産業も。帝国と境を接するので防衛とか入出国手続き、貿易、防犯…ともかく人とお金ですね。どうしましょ?」

「ちょ、ちょっと待て!いっぺんに言われても」


待てっと言われてもーひとつひとつ不足を埋めていかなきゃ。使った素材を一旦片付けて…落ち着いてもらうためにプリンを1個スプーンと一緒に渡して。


「ん、いただこう…領主はトリーさんが断ったから私に回ってきた。街の名前はトリーブルグで行こう」

「ええー!無し無し!勘弁してくださいよ」

「国王陛下のお達しだからもう覆らんよ。ははは、まあいいじゃないか、あの戦いの英雄なんだから。費用については国からいくらか出るだろう。騎士団はほとんどをトリーブルグに移動、駐留して帝国に対する防衛と治安維持を担う」

「ぐぬぬぬ…わかりましたが事務仕事してくれる文官はもっと欲しいですね」

「そればかりはすぐには…人の育成は時間がかかる」


プリンを食べ終えてニヤニヤしてたが、人手を強請られて腕を組み唸る新領主様。じゃああの手だ。


「じゃあ歳とってても良いから優秀な文官を一人寄越してください。記憶だけ貰ってゴーレムにして増やします」

「はあ?ま、まあトリーさんなら何とかしちゃうのか…わかった、帰ったら手配しよう。後は街を開く場所についてはもう、あの村を中心に開拓は始めてるからそのままで」

「わかりました。トロール討伐とドラガン付近の遺跡調査が終わったらすぐ行きます。それと、これはとりあえずの完成版です」


話をしながら手早くログくん達の銃と同じものをもう一梃作って、弾と一緒にフレーブル卿に渡す。さて、自分の改造に取り掛かろう。


◇◆◇◆◇


そろそろ夕方、フレーブル卿は銃を持って騎士団詰所に帰り、他のメンバーと商人二人は館で夕食に向かう。これでゆっくり自分の改造に取り掛かれるね。

まずは…主砲が37mmプトー砲と貧弱なので取り外して替わりにTOW対戦車ミサイルを【召喚】取り替えてガンランチャーに。エンジンは実機と違って魔導モーターなので問題ないが、足回りの改良と強化を進めて…機関砲もMG34に変更。後方のソリみたいなのを取り外して軽くなった車体。もちろん正面装甲を45mmからステンレス魔鋼の60mmに取り替え。その他側面や砲塔貼り直して厚く強く。今までの装備の煙幕やスティンガーも砲塔に取り付け直して。こんな感じだろうか?


「おお、トリーさん、もう準備終わったのか」

「はい、これ終わったらいつでも行けます」


夕食から皆戻ってくる。装甲を変えたのでついでに全体の色をジャーマングレーに塗り替えてた。


「トリー!アイスー!」

「僕も食べたい!」

「わんわんたん」

「ハイハイ、わかったすぐ出すね」


塗装を終わらせてからみんなに、作り置きして置いてたアイスクリームを渡す。満面の笑みで食べてる子供達を横に、一口食べてる目をひん剥いて驚いてる商人コンビ。


「これはまた…トリーさんもしかして」

「ええ!これも新しいお菓子のお店で出そうかと。絶対当たると思うんですけどどうですか?」

「大人気になるでしょう…しかし」


ふっふっふ、今からお店作りとかいろいろ考えてるのかな?まだまだお菓子のアイデアはありますよー?胃が痛いならポーション出しますよー?




[ステータス:トリー]

Name:トリー

種族:機動兵器

性別:♂

レベル:42

Type: III号L型、95式チハ、M7自走砲、UH-1D、【ルノーR35】


HP:644/644

MP:301/482

STR:368

INT:282

DEF:402

SPD:200

LUK:41

FUEL:502/790

兵装 主砲:34/34 機関銃:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3 スティンガー:1/1 トレーニングバー

装備 ゴム貼り履帯、ドーザーブレード、暗視装置、トランシーバー、有刺鉄線、大型テント、野外炊具


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《上級》、攻撃魔法《上級:火・水・氷・風・土・雷・聖》、回復魔法《中級》、錬金術《中級》、空間魔法《中級:収納》、従魔魔法《従属、暴走化》

技能:鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、解体《初級》、魔力感知、障壁、身体強化、同時並行詠唱、属性付与、従魔《従:キュアスライム・アズ》

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、耐刃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人、交渉人、冒険者(仮)、中級ハンター、料理人《中級》、盗賊キラー、兵士キラー、ナイトハンター


進化ポイント:1950


暑い日がまだまだ続きますが、皆様お身体ご自愛ください。

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