やっと帰れるー
意外に王都編伸びたな…章分けした方がいいのかな?
銃杖をとりあえず完成させたところで今夜の研究会はお開きに。博士は館へ戻り、俺も使った器材や車体を【洗浄】【補給】済ませておやすみなさい。
◇◆◇◆◇
(おはようっス親分!今日もいい朝っスよー)
おはようございます。ただいま従魔に叩き起こされました。まあ別に眠気とかはありませんが…元気に砲塔の上でぴょんぴょん飛び跳ねてるアズくんを捕まえてムニムニ伸ばしたり縮めたりして遊んであげる。
「ん、おはようー」
(むぎゅー、親分なんか怒ってるっスか?)
いーやー別にー…あ、そうだ昨日作ったアレを。
「アズ、これをコピーして」
(はいっス、あむ、むむむ)
ホルスターに入れた銃杖をアズに食べさせて【分体】させると銃杖が2つに増える…よく考えたら魔石だけでもこうやればドンドン増やせる?まあ検証はまた今度で、銃杖を【洗浄】しておく。
「おはよー」
「おはようございます」
「おはよーたん」
「おはよう諸君」
「…おはようございます」
ケモミミ姉弟と仔ドラゴンにショタジジイ博士がやってくる…確かに見た目は小学校の学芸会みたいだな。やはり今朝もリクエストに応えて朝御飯代わりにホットケーキを焼くことに。いちいち鉄板等を【収納】から取り出すのも面倒になってきたので自◯隊の野外炊具1号改を【召喚】して鉄板をセットし焼き始める。冷蔵庫も付いてるスグレモノです。
「あ、博士、ミミムちゃん、新しい杖作ったから使ってみて」
二人に銃杖をホルスターごと渡すが…首を傾げて不思議そうにミミムちゃんは銃杖を見ている。
「トリー、これどうやって使うの?」
「博士ー」
「うむ、やってみよう」
ホットケーキを食べ終えた博士がホルスターを腰につけ、銃杖を抜き放つ。俺は裏庭の反対側にまたボロ鎧をいくつか置いて来て、ついでに裏庭全体に魔法障壁を張り巡らせて準備OK
「…お、これは狙いやすいな、むん!」
ボッヒュン…ドカーン!
銃杖の照星から伸びるレーザーのような光が鎧にピタリと当たり次の瞬間、高速で飛んできた火の玉がぶつかり派手に火炎を撒き散らす。的になった鎧は大破し弾け飛んでしまった。
雷、氷と次々に魔法攻撃を隣の鎧に撃ち込んで粉々にして、満足したのか銃杖をホルスターに戻す。
「こんな感じだ。威力も発動速度も申し分ないな」
「博士のお墨付きが貰えてありがたいです」
「トリー、やってみていい?」
ミミムちゃんが博士と射撃位置を代わってホルスターから自分の銃杖を抜き、博士の構えを真似してる。
「グリップを握ると先端から光が出るからそれを的に当てて、撃鉄を親指で引き起こし…そうそう、 んで魔力を少しだけ流して引き金を引くと撃てるから、しっかり構えて」
「うん」
シュパーン!
「キャッ!」
「おお、大丈夫?」
ちょっと震えてる銃口から氷の槍が射出され、鎧を易々と貫く。が、ミミムちゃんも少しよろけて銃杖を取り落としそうに。うーん、銃杖が大き過ぎたかな?
「うん大丈夫、もっと慣れれば…」
「ちょっと貸して、調整するから」
ミミムちゃんから銃杖を渡してもらい、グリップを削って小さな手の形に合わせて握りやすいように。銃身とその下の短剣も少し短くして返す。
「これでどうかな?両手で握ると撃ちやすいはず。あと、シリンダーを回転させれば他の属性魔法も撃てるよ?」
「うん、やってみる」
もう一度構えて、シリンダーを少し回転させて的になってる鎧を狙う。光がちょうど兜に当たったところで引き金を引くと、銃口から雷撃が迸り鎧を黒焦げに。もちろん銃杖を落としそうになることもない。良さそうだね。
「どう?使いこなせそう?直して欲しいところあったら言ってね」
「うん!大丈夫。ありがとうトリー」
「ほほう、これはまた興味深い物が出来ましたね」
ん?後ろから声が…って振り返るとフレーブル卿とトライオン副長が。見られてた?
「ちょっと私にも撃たせてください」
「ワシのをどうぞ」
フレーブル卿が博士の銃杖を借りて射撃位置をミミムちゃんと代わり、構えて…魔力を込めて引き金を引くと岩の塊が銃口で発生し、ぶっ飛んでいって鎧を貫通する。
「こんな簡単に魔法が…トリーさん!私にも」
「まだ試作品ですし魔石を大量に使うので量産出来ません」
「そうですか…残念です」
アズでコピー出来るのは今のところ秘密ね。
「それはそうと、私もそのお菓子いただきたいのだが」
銃杖を博士に返して、まだホットケーキを頬張ってるちびっこチームのテーブルに着きワクワクしながらそう言うフレーブル卿と副長さん。二人とも貴族でしょ?…とりあえず一枚づつ焼いてアイスクリームもつけて出してあげる。
「…どうぞ、王女様にホットケーキやクレープの事教えたのお二人ですよね?」
「陛下への報告を影で聞いてたらしい。すまん」
「まあいいですけど…でもまた突撃してきそうだなぁ」
みんな食べ終えて使った食器や野外炊具を【洗浄】【収納】して片付ける。
「さて、そろそろメルカリウスへ行きましょうか?」
「うむ、ところでハルナも連れて行くぞ?」
「はい?」
あのターミネーターメイドゴーレムも連れて行くの?博士どして?
「ワシも出掛けるしメイドばかりおってもさせる事は無い。連れて行ってなんかに使えば良いだろう」
「は、はあ…あ!そうか。文官の記憶と入れ替えれば事務仕事させられるか。なるほどなるほど、向こうで街を作る時に役に立つかもしれませんね」
と言うわけでフレーブル卿に押し付けよう。そうしよう。ハルナ呼んできてもらって…3号じゃあ狭いなM7自走砲に【変形】してから…ミミムちゃん、ログくん、アルフィンたん、アズくん。それからフレーブル卿とトライオン副長。最後にハルナと博士を乗せて出発!う、狭い。
◇◆◇◆◇
キュラキュラキュラキュラ
モードベン邸を門から出てまずは冒険者ギルドへ。昨日のホワイトブルの買い取り代金を受け取りに行かなきゃ…王都での買い物忘れとか無いよね?どーも出掛ける直前になるといろいろ忘れてる気がして…
「おう!今日も来たか」
「来ますよ、昨日の買い取り金を受け取ってメルカリウスに帰らなきゃいけないんだから。それはそうと、昨日のバカ五人はどうしてます?」
「ウチで預かってるが?」
「なんか喋りました?」
「いや…」
「そうですか、あ、伝言、忘れずに伝えますね、では失礼します」
使えねーなんで居たんだろ?この人…まあ取り調べは王都の騎士団任せるしかないか。とりあえず裏手に回って買い取り倉庫に向かう。
「おう、来たな」
「はい、確認お願いします」
買い取り係のログくんに確認手伝って貰う。
ホワイトブルの皮26枚で2600ガメル
ホワイトブルの角54本で540
ホワイトブルの肉26匹分で1820
合計で4960ガメル。今回は博士も含めて4人で割って1240ガメルだから。中金貨1枚に小金貨2枚、大銀貨4枚だからまあまあの稼ぎでは?…そういえば今まで捕まえた帝国の貴族とかの身代金ってどうなったんだろ?今度王様にでも聞いてみよ。
「はい、確認しました。ではこれで失礼します」
「ん、また来るんだろ?待ってるぜ!そういえば昨日暴れたバカ達、やっぱり他所者だったらしい」
「そうなんですか、別の国って事は?」
「どうだろ?訛りみたいのは無かったが」
ギルド長より買い取り係のオッサンの方が使えるね。うーん、帝国のスパイじゃなく国内の別勢力って事も想定しとかにゃいかんのか…まあ、これで王都での用は済んだので帰りますか。
◇◆◇◆◇
キュラキュラキュラキュラ
ギルドを後にして西門へ。しばらくこの喧騒見納めかな?いつものように出門受付を並びながらも順調にパスして王都の外へ。あれ?なんか見覚えのある大きなドワーフ…ドランさん?なんかしょぼくれてるけど。
「こんちは!ドランさんどうしました?」
「お!おう、トリー殿か…」
「こんちわたん」
「うむ、アルフィンも皆も元気そうだな」
「イズーは元気ですか?」
「うむ、イズー出ておいで」
(はいです、お久しぶりですトリーさま、みなさま)
声かけてみたら思ったより元気そう。スライムのイズーもリュックから出て来て元気にぽよぽよ跳ねてご挨拶。でも聞きにくいなぁ…就職どうだったんだろ?
「そうそうトリー殿、昨日言っておったフレーブル卿に頼むという話、良かったらお願い出来ぬか?」
「へ?えーと…ここにおられますのがフレーブル卿ですが。今からメルカリウスへ一緒に戻るところだったんだよ」
やっぱりアテが外れてたのかドランさん。丁度いいから就職お手伝いしようかな。
「トリーさん、彼が昨日言ってた?」
「お初にお目にかかれて光栄ですフレーブル卿、それがしドラン・マーガメイヤーと申します」
「ああ、アフラン殿の?お噂はかねがね…」
有名なのかな?白薔薇の騎士様。
「とりあえずこうして突っ立っててもなんだから…ドランさんも一緒に行きましょ、ミミムちゃん達も新装備に慣れてもらわなきゃだし少し魔獣狩り手伝ってください」
「おおそうだな、心得た!」
大きくなるイズーに跨りハルバードを携えるドランさん、もうだいぶ慣れたみたいで立派なスライムナイト様だ。そのまま街道を離れて森に入る。ミミムちゃん達を降ろし森を抜けると荒地に出る…が、何やら小山のようなロックリザードの群れがあちこちに。
「みんな気をつけてね、ログくんが最前衛でリザードを抑えて」
「了解!たあっ!」
俺を囲むように隊列を作る。最前列に飛び出したログくんが風の魔剣を振り抜いて強烈な風の刃を飛ばし…あらら、装甲の厚そうなロックリザードをやすやすと切り裂いたよ。一度こちらに向かおうとしたリザード達が動揺した。
「私達も戦おう、降ろしてくれトリーさん」
「わかりました、子供達が危なくなったらフォローお願いします」
フレーブル卿とトライオン副長と博士を降ろすがログくんが魔剣を振るって次々狩ってる。
「おーい、ログくん前出過ぎー!」
「大丈夫、あたし達でフォローするから」
付いて行くミミムちゃんとアルフィンたん。大丈夫かな?
[ステータス:トリー]
Name:トリー
種族:機動兵器
性別:♂
レベル:39
Type: III号L型、95式チハ、【M7自走砲】、UH-1D
HP:620/620
MP:460/465
STR:362
INT:275
DEF:395
SPD:197
LUK:39
FUEL:751/770
兵装 主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3 スティンガー:1/1 トレーニングバー
装備 ゴム貼り履帯、ドーザーブレード、暗視装置、トランシーバー、有刺鉄線、大型テント、野外炊具
魔法:修理・補給、念動、補助魔法《上級》、攻撃魔法《上級:火・水・氷・風・土・雷・聖》、回復魔法《中級》、錬金術《中級》、空間魔法《中級:収納》、従魔魔法《従属、暴走化》
技能:鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、解体《初級》、魔力感知、障壁、身体強化、同時並行詠唱、属性付与、従魔《従:キュアスライム・アズ》
耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、耐刃、毒無効、麻痺無効
称号:渡来人、交渉人、冒険者(仮)、中級ハンター、料理人《初級》、盗賊キラー、兵士キラー、ナイトハンター
進化ポイント:1750
…王女様再突撃の予感




