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戦車さんは逃げ出した、しかし回り込まれた

毎日暑くて頭溶けそう。

とりあえず10個ほどプリンを作って王様に預け、お城のコックさん達にも詳しいレシピを教える。それで王女様になんとかかんとか納得してもらい、一旦モードベン博士のショタ屋敷に帰ることに…今日はもうなんか疲れたよ。


「すまなかったトリーさん。私がきちんとした報告書をあげてれば…」


練兵場から門へ向かう途中、フレーブル卿とトライオン副長がやって来て、そう言って申し訳なさそうにしてる。


「いや、私もさっきの1発はやり過ぎでしたし…今回はお菓子好き王女様のおかげでうやむやに出来て助かりましたよ」

「そうだな。ところでトリーさん、これからどうする?」

「えーっと、一度ギルドに戻って買い取って貰った素材の代金を受け取って。モードベン博士の館に戻ります」

「そうか、では気をつけてな。ギルドまではトライオンに送らせるよ」

(「「「「えー!」」」」)

「えーって…」


なんかちびっこチーム全員に反対されたんだけど、なんかすることあったっけ?


「せっかく王都に来たのに、買い物したーい!」

「姉ちゃんに僕がついてますから」

「わんわんたん」


ミミムちゃんジタジタしてる、まあいいでしょ。ログくんもアルフィンたんもついて行くみたいだし。


「へりこぺたに乗せて空を飛んでくれるって言ったよね?」

(なんか面白そーっス!僕も乗りたいっス!)


ちっ!覚えてたか、でも今日はなんか疲れたな。


「すみません博士、明日になりません?今日は疲れましたよ」

「絶対だぞ!明日絶対だぞ!いいな!」

「はいはい」


そんな涙目になるほど飛びたいか博士!明日本当に飛んで泣かなきゃいいけど…と、城門まで着いたのでここでフレーブル卿とはお別れかな?あ、そうだ、スライムナイトさんの事言っとこ。


「ではここで失礼します、あ、そう言えばフレーブル卿、ドラン・マーガメイヤーって騎士さん来ませんでした?」

「いや、聞いてないな…」


トライオンさんと顔を見合わせて首をひねってる、どうやら来てないらしい。伝手ってどこに行ったんだろう?


「来たら雇ってやってください。結構使えると思いますので」

「そうなのか?まあトリーさんが言うなら話は聞いておくよ」

「ありがとうございます、それではこれで」

「ああ、気をつけて…トライオン、頼んだぞ」

「ははっ」


トライオン副長がついて来てくれるならありがたい、道が混んで来たら通りにくくなっちゃうしね。


◇◆◇◆◇


キュラキュラキュラキュラ


トライオンさんも乗せて城を出て貴族街裏通りをまたこっそり抜けて冒険者ギルドへ、それでもやっぱり道が混んで来ててトライオンさんが案内してくれなかったら着くのかなり遅くなっちゃってたよ。


「おう、戻って来たか」


もうめんどくさいから最初っから買い取り倉庫へ直行すると、なぜがさっきのギルド長クマがいた。


「はあ、無事戻ってこられましたが疲れましたよ」

「そうだろうなぁ、まあご苦労さん。素材の代金準備出来てるぞ。あとメルカリウスギルド長に伝言だ、『手の空いた冒険者を送るから使ってくれ』と伝えてくれ。それじゃな」


それだけ伝えて買い取り倉庫を去るギルド長、手紙で返事じゃないのかよ、面倒くさがりめ!とまあそれより買い取り金額の確認しなきゃ。ログくんにも来てもらって。


「こんな大量のオークにハイオーク、オークロードって騎士団に申告事案だろうがよ、ギルド長はなんか言ってなかったか?」


買い取り係のギルド職員がそう言いながらコインが入って袋を手渡して来る。そう言えばドランさんそんな事言ってたな、ギルド長はなんも言ってないが…ログくんが首を振ってると職員さんもしょうがないなと肩をすくめて他の仕事に戻っていく。さて、確認確認!


オーク28体で1400ガメル

ハイオーク3体で900

オークロード1体で1000


合計3300ガメル。ドランさんの分も取っとくと4人で分けて一人825ガメルだから…小金貨8枚と大銀貨2枚、そして中銀貨が5枚か。ログくんとミミムちゃんに渡してっと。


「んじゃここで解散ね、ミミムちゃんたちは買い物行っていいよ」

「わあぃ♪」

「終わったら博士の館に帰りますね」

「行ってくるたん」


さてと、我々もとっとと帰ろう。


「トライオンさんありがとうございました」

「ああ、気をつけて」


城に戻るトライオン副長にお礼して…まだ微妙に膨れてるショタ博士とアズを乗せてショタ屋敷へ。


キュラキュラキュラキュラ


…そう言えばミミムちゃん達どこまで買い物行ったのかな?食材とか色々買い込んで置きたいけどこの体じゃ市場なんて行けないし、しまった!頼んどけば良かったよ。

そうこうしながらショタ屋敷に到着、お昼を食べに館に戻る博士とアズくんを降ろして昨日の馬小屋にバックで駐車して一休み。ふう。


「御免!誰かおらぬかー!誰か!」


誰やねん、騒がしいなぁ…ハイネおばあちゃんがパタパタと扉に向かう。しばらくして慌てた足音と共に戻ってくると一緒に来たのは…王様?王女様も!


「おおいたいた。トリー、ほれ、報酬を持って来てやったぞ」

「プリン以外にも美味しいお菓子があるって聞いた」


なんでこの二人が来るのよー!裏庭の騒ぎにやっと博士や館の執事さんやらが出てきてみんな跪く。執事のおじいさんが恐る恐る顔を上げて王様に声をかける。


「陛下、このような所に来ていただき恐悦至極に存じます、本日はどの様な御用で御座いましょうか?」

「お忍びだお忍び、そう固くなるな…そこのトリーともう少し話がしたくてな」

「プリン以外にも美味しいお菓子があるって聞いた!」

「しょ、少々お待ちをー」


なんじゃそりゃ。とりあえず王女様の方をまずなんとかしなきゃ…たぶんフレーブル卿だな!村で振るまったホットケーキかクレープの事漏らしたんだろう。

手早く生地を作って、今度はテコボコな鉄板を【錬金術・変形】で作ってザラメでザクザク食感にしたワッフルを【焼き】【収納】から作り置きしといたアイスを取り出しワッフルにのせて王女様に渡す。


「んんんん!」


やはり口の周りをアイスでベタベタにしながらものすごい勢い頬張る王女様、ヤバい!次々焼かなきゃ。


「今回なぜ、このように其の方と話をする機会を持ったのかを率直に言うとな、トリー、其の方のひととなりをもう少し知りたかったのだ」

「ひととなり、ですか?」


次々消費されるワッフルを追加で焼きながら王様の話に付き合う。ホント気さくな王様だなぁ。御付きの人達の胃が心配だけど…今度は良い胃薬差し入れしてやろう。


「そうだ、だがだいたい分かったぞ!子供が弱点という事がな」


ぐっ!言い返せない…確かに最近保父さん化が激しいと…


「まあそうゆうわけで、この王の為、王国の為というより王女の為に少し協力してくれんか?」


協力?どゆ事?


「率直に言うと爵位と領地いらんか?」

「はああ?」

「あのデロリアの湖の辺りを開発して街を作らんか?と思うてな」

「御冗談でしょ?陛下」


高速で消費されるアイスを急いで追加で作りながらワッフル焼いてて忙しいのになんちゅー事を言うのよー


「始めは、王国に突如現れた恐ろしい魔獣をどうするのか?それだけしか考えられてなかったのだが…盗賊は狩りまくるわ落盤事故の救出はするわ子供を助けて帝国軍皆殺しにするわ…こいつはただの魔獣じゃないのでは?思ったのだ。まあ、確信に至ったのはヨークシャー卿の報告書を見てからだがな」

「そんな事まで知ってたんですか?」

「我が国にだって私自身にだって暗部はいるさ」


密偵とかスパイとかそうゆうの?そうだったんだ。随分早くから目をつけられてたんだな。


「城内で大爆発を引き起こしたのにはさすがに驚いたが、話してみればなかなか面白い奴だと思うた…帝国に比べ我が国は土地は豊かだが軍事力では若干劣る、故に…トリー、其の方の力を是非借り受けたい!どうだろう?」


うーん…どうしよう。断わってもデメリットは無さそうだけど…


「ひとこと言っておきますけど…私はこの国の国『民』じゃありませんよ?でも私もこの国で知り合いも増えましたし、爵位ってのは勘弁ですがお手伝いするのは良いですよ」

「そうか!感謝する。そこで早速だが…帝国からの申し出でな、皇帝が其の方に会いたいそうだ」

「はあ?」


なんじゃそりゃ。向こうからしたら憎っくき魔獣じゃないの?


「今から侵略しようとした国が魔獣を飼い慣らしたのだからだから気にはなるだろう」

「偵察ですか?突っぱねて下さいよー」

「トリーが焼き払ったあの草原までウチでちゃっかりと占領してるからなぁ」

「なんて事してるんですかー!」

「まあまあ、いずれは其の方の事も向こうにバレるんだし。ちょっと話すだけで領地広がるなら安いもんだろ」

「はあ、わかりました」


うわー喰えねーオヤジやなぁ。まあ協力するって言っちゃったし、仕方ないか。

やっとおなかいっぱいになったらしい、おなか出してひっくり返ってる王女様をハイネおばあちゃんとハンナロボに介抱を任せて、使った食器等を【洗浄】して【収納】していく。


「…あれが其の方らが作った新たなゴーレムか」

「はい!左様でございます。現在は簡単なメイドの仕事をさせてますが」

「うむ、まったく自然な動き…ついにやったな!博士」


ハンナゴーレムをじっと見ながら王様が博士を褒めてる。そう言えば課題って言ってたな、王様の依頼だったのかな?しかしなんで?


「まだ詰めなければならない所はございますが…」

「そうか、必要な物があるなら言ってくれ。協力は惜しまんぞ。あ、トリーの褒美持って来てたんだったな。受け取ってくれ」


そう鷹揚に答え、片手で抱えられるほどの大きさの皮袋を取り出しこちらに差し出す。それを受け取って中身を確認すると魔石が小粒だがギッシリ詰まってる。


「ありがとうございます…どう使うか見ますか?」

「見せてくれるのか?是非見たいな」

「では」


ハッチを開けて、袋に詰まった魔石を一気に吸収し始める。



[ステータス:トリー]

Name:トリー

種族:機動兵器

性別:♂

レベル:35

Type: 【III号L型】、95式チハ、M7自走砲、UH-1D


HP:590/590

MP:401/425

STR:333

INT:247

DEF:383

SPD:182

LUK:36

FUEL:750/755

兵装 主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3 スティンガー:1/1 トレーニングバー

装備 ゴム貼り履帯、ドーザーブレード、暗視装置、トランシーバー、有刺鉄線、大型テント


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《上級》、攻撃魔法《上級:火・水・氷・風・土・雷・聖》、回復魔法《中級》、錬金術《中級》、空間魔法《中級:収納》

技能:鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、解体《初級》、魔力感知、障壁、身体強化、同時並行詠唱、属性付与、従魔《従:キュアスライム・アズ》

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、耐刃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人、交渉人、冒険者(仮)、中級ハンター、料理人《初級》、盗賊キラー、兵士キラー、ナイトハンター


進化ポイント:1800


王様なかなか帰ってくれない

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