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ミチとのそーぐー

2話目です、難しいです、まだ慣れません。

ガラガラギュラギュラガリガリリ

んーとりあえず周りに見えるのは草くさクサ…一面の草原。目印になりそうな岩と枯れかけの木と…えーっと時々鳥が飛んでるぐらい。空に雲すらない快晴。旅立ちにはぴったりんこな日ですねぇ…キャ◯ピラーは登録商標だったかな？履帯か。履帯が元気に地面を引っ掻いてる音だけが寂しくあたりに響いています。あーつまらん誰かいないかな？キョロキョロ

…暇だから能力検証の続きするか。【ステータス】

[現在のステータス]

Name:------

種族:戦車

性別:♂

レベル:1

Type: III号L型

HP:100/100

MP:91/100

STR:100

INT:100

DEF:100

SPD:100

LUK:10

FUEL:187/200

兵装主砲:84/84 機関銃A:3500/3500 機関銃B:3500/3500 スモークディスチャージャー:3/3

魔法:修理・補給、念動

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人

うん、燃料減って…使ったMPが微回復してますね。んで、武装を見てなかった【鑑定】

【主砲:60口径 5cm kwk 39 機関銃:7.92mm機関銃MG34×2】

機関銃は良いねマウザーなら…主砲はどーなんだろ？まあ相手がどのぐらいなのかによるか。いざとなれば改造で対戦車ミサイルでも外付けすりゃ良いか？

砲弾も徹甲弾と榴弾…自動で切り替え出来るのかな？その辺は実戦で試しつつ行くか。スモークについてはまあ普通に今でも使われてる３本の発煙筒が付いてる、信頼出来るだろう。それより何より、俺が使いこなせるか。うーん…いきなり実戦って緊張して来たぞぃ。

…周りに誰もいないし、索敵にも何もないし、ちょっとお試しに撃って見る？

停止ー！照準ー向こうの大きな岩、距離はっと…うーん、岩の大きさわかんないけど大体3mと仮定して…中央の大きな三角にぴったりはまる大きさだから…4シュトリッヒ、つまり

3m÷4シュトリッヒ×1000=750m

だからちょっと上を狙う…どのぐらいだろ？ゲームなら自動でやってくれるんだけど…っと、ファイア！

ドン！

…うわー、キーンって来たぁ。響くなぁととっ、当たったかな？…うん、ちょっと上に向けすぎて頂点が欠けただけか。思ったよりも近い？ちょい下げてもう一発。ああ、徹甲弾で…撃てー！

ドン！

よし命中。やっぱり練習はしとかなきゃねー１０式なら全自動で当たるんだろうか？まあ、とりあえずもう少し進もう、パンツァー・フォー！

キュラキュラキュラキュラ

とりあえずさっき撃った岩のそばに…っと、やっぱり思ったより岩が小さいか。2mぐらい？岩を貫通してるからまあまあ威力あるね、これなら…そこそこの魔物…ゲームとかだったらオークやオーガーぐらいならなんとかなるか。当たればね。

キュラキュラキュラキュラ

…ステータスにMPってあったり魔法ってあるから魔法のあるファンタジー世界で間違いないよね♪エロフ、いやいやエルフのオネーちゃんとかいるかなー？いるといいなぁ…見るだけだけどさ、この身体じゃ、シクシク

ガリガリガリガリゴガガガ

しっかし…誰もいない…暇だー！鹿とか狼とか居ない？機関銃で狩りの練習もしたいのに。あ、でも動きの早い動物に当たるかな？レーダーにもなーんにも引っかからなーい！もしかして人とか死滅した世界？うーわ、そんなのイヤだー

ゴゴゴゴギュラギュラキュルキュルギャギャッ！

ちょっと一休み、うーむ、今思えば目が覚めた洞窟をちょっと調べてから出掛ければ良かったかも…それかどっか高い山を見つけて登って見るとか川を探して川沿いに下って見るとか…ん？レーダー初反応！こっちか？回頭！２時の方向ー！

ゴンゴンゴンゴンズガガガ

しっかし絶対に忍び足には向かない移動法だよね、戦争時は軍人のみなさんどうしてたんだろ？…あ、いた。大体…５００m先ぐらい？シュトリッヒで見て。

うん、どうやら馬車が襲われてるねーありがちありがち。

よーし、これは恩を売るチャンス！主砲で脅かして機銃で撃ちながら蹴散らせばOKでしょう。あ、馬車止められた早く早くー照準…榴弾…ファイア！

ドン！

くー、耳がワンワン鳴るー耳ないけどー、よっしゃ！爆発のせいで襲ってる側が超動揺してる、そりゃそうか。しかもうまい具合に盗賊さん達の馬が何頭か横倒し！よっしゃパンツァーフォー！

ズゴゴゴ！ドバババ！

全速前進&マウザーで適当に盗賊さん達を…身なりだけで決めつけちゃアカンのか？まあ怪我させるぐらいで追い払えればっと。

「なんだぁ？ありゃ、魔物か！」

「やべぇ、こんなの見たことねぇ！ズラかれ！」

うんうん、尻尾を巻いて逃げてくね。死人も無し、何人か腕や肩に当てたかな？

それにしても魔物って失礼な、この小柄でキュートなカクカクボディの良さがわからんかこの盗賊が！…まあ随分荒っぽい第１異世界人発見になっちゃった。これから友好的にコミュニケーション出来るかな？っと、馬車に恐る恐る近づいて…

「ハ、ハロー♪」

…ヤバい、言葉ってどうなんだろ？異世界語？あ、でもさっきの盗賊の言葉はわかったし通じるかな？馬車は止まってるけど…あ、ちょっとドア開いた。

「待てっ！」

ととっ、背後に人？砲塔回頭…あ、ビビってる。マントして剣を構えてる金髪イケメンだ、護衛さん？

「や！どーも、こんにちはー」

うん、やっぱり最初は明るい挨拶だよ、ね？…って余計にビビってる？傷つくー

「なななんだ！喋った！クソっこの化け物め」

そんなー助けに来たのにーさらに傷つくー……はあ、もういいや、ほか行こ。

ギュラギュラギュラガガガ

…はあ、なんかカッコよく助けに来たぜーきゃー素敵ぃ♪ってそこから仲良くコミュニケーションって…無理だよねーファンタジーさん達からしたら鉄のモンスターにしか見えないか、トホホ

…ガン！

しかも背後から弓矢？もー助けるんじゃなかった…もー

ドバババ！

砲塔だけ振り返って機銃でちょっとイケメンさんの目の前の地面を掃射！ふん！だ

キュルキュルキュルキュル

そのまま…ちょうど街道に出たみたいだから街道に沿って行こ。あ、でもこのままじゃ街に入れて…くれないよな、どーしよう。うーん、今後の方針…