やっぱりあった3回目
再開します。よろしくお願いします。
いろいろ謎ばかりだけど洞窟の調査は一旦終えて撤収し、メルカリウスへ帰ります。帰りの道筋にはスライムやホーンラビット、大カラスがチラホラ出現、ついでだからケモミミキッズとアルフィンたんの戦闘とコンビネーションの練習をさせますか。
「よーし、バッチこい!」
「うん、頑張ろう!」
「わんわんたん!」
気合十分な二人と一匹を草原に降ろして少し離れ、監督をヨーキー師にお願いする。その間に俺は昨日狩ったレッドボアの解体を頑張るか…
昨日の獲物は結局レッドボアが15匹のみ、途中でベホミアさんを助けに行ったり鉱山に潜ったりいろいろあったもんね。黙々とナイフで血抜きし皮を剥ぎ、牙と魔石を採取。内臓を抜いて肉を綺麗に切り分け…内臓もモツとして食べれそうだし骨もなんか使うかも、【洗浄】して取っとくか。血と体内に残ってた砲弾だけ【土魔法】で穴掘ってそこへ捨てる。それを15匹分繰り返す。
さて、ちびっこチームはどうしてるかな?
「たー!」
「うぉりぁーファイアー!」
「あぐあぐー!」
グラスウルフ相手か、一応ログくん前衛ミミムちゃん後衛、アルフィンたん遊撃でよく戦えてるけど…ミミムちゃん前に出過ぎだしログくん腰がちょっと引けてる。アルフィンたん噛みつくよりブレスで攻撃した方が…ヨーキー師頭抱えてる。あれじゃちょっと敵が強かったり増えたりしたら…あ、終わったかな?
「おっしゃー!」
「ふううーなんとか」
「わん!たん」
「はあ、今日のところはここまで…」
でも結構狩ったなぁ、ひーふーみー…グラスウルフが12匹!すごいねお疲れさん。さてと、そろそろお昼だしなんか作るか。さっき解体したレッドボアの肉を薄切りしてっと。塩と白ワイン、生姜とニンニクのすりおろしを混ぜて塩ダレを作り。肉と玉ねぎタレを絡めて炒めて…軽く炙ったパンキャベツと一緒に挟んで出来上がり。
「お昼出来たよー」
「おー!いただきまぁす…うんま!」
「おいしー!なんの肉ですか?」
「はぐはぐはぐ」
「こらー、手ぐらい洗いなさーい」
早速かぶりつくちびっこチーム、でも好評みたいだねレッドボアの塩生姜焼きサンド。アルフィンたんには塩を抜いたものを…みんなすごい勢いでかぶり付いてる。ドラガンの屋台オヤジに余った調味料や食材貰ってて良かったよ。
「おかわりー!」
「僕もー!」
「わんわんー!」
「はいはい」
早いなぁ、二人と一匹におかわりを渡して…後からやって来たヨーキー師にも渡して食べてもらう。
「うん、こんなの食べたことない…昨日の羊肉じゃないな?」
「ええ、レッドボアです、生姜とお酒で臭みを消してあるので食べやすくなるのでは?」
「うむ、そうか…これもトリーさんの世界の料理で?」
「ええまあ、こっちの食材に合わせてアレンジしてますが」
「ふむ…」
塩生姜焼き焼きサンドを食べて考え込むヨーキー師…結局おかわり3回しておなかが膨れたちびっこチームは一休み。狩ったクラスウルフその他は俺が解体して。料理の後片付けもして。ゴミなども土魔法で掘った穴に埋める。さて帰ろう。
◇◆◇◆◇
みんなを乗せて草原から街道へ戻り巡航速度でメルカリウスへ…行き交う商人さんも少なくのどかな旅、ギルドの依頼の期限はまだまだあるから慌てなくても良いんだけどね。
キュラキュラキュラキュラ
…良い天気だなー二人と一匹は車体上面に乗って揺られてうるちに眠くなったのかコックリコックリしてる。けどあんまり緊張感無いのも…んん?このレーダーの反応は、二度あることは三度ある? 馬車が何かに囲まれて追われてますねぇ
「おーい、みんな起きて起きて、前方で盗賊案件だ」
「んー…なあにぃ?」
「またですか?」
「ねむいたん」
またなのよ、そしてほっとくわけにはいかないのよ、街道の安全の為にもね。
「…今更だが大事な荷を預かってるのだから、全てに首を突っ込まなくても良いんだが…」
「ヨークシャーさん…そうなんですがなんか盗賊どもの動きが怪しいので、ひと当たりしてヤバかったらすぐ撤退します」
ドギュラギュラギュラギュラ
このまま街道500m先、道沿いに少し曲がった所をワゴン型の馬車とそれを追いかける馬に乗った盗賊たちが…14か15ぐらい?追いかけるぞ!全速前進パンツァーフォー!盗賊たちの鼻先に榴弾を…よーい…てぇっ!
ドン!ヒュルヒュルヒュル…ドバーン!
ちょっと外れた?道の脇に弾着して炸裂!それでもビビったのか盗賊たちは周囲を見回すがこちらを見つけると蜘蛛の子を散らすように逃げ散っていく。こりゃぁ…
スピードを落としてそのまま馬車に近づいていく。馬車の方も逃げるのをやめて停止し待つ様子…
「みんな、降りないでねー」
「なんでだよ!」
「もしかして…」
ヨーキー師当たり、馬車から出て来たのはこの前のあのイケメン金髪戦士、つーかやっぱ罠だよね。
「またお前か!」
「どうも、僕です!」
ふっ、今回は決まった!でもイケメンと睨み合ってるうちにさっき散らした盗賊たちが戻って来て周囲をキッチリ囲んで来やがった。今回は連携が良いねぇ、ってピーンチじゃねーか、とぉっつぁぁん…なんてね♪ スモーク!
ポン!ポン!
車体を囲むように煙幕!アーンド【土魔法】でヤツラの足元にデコボコや穴を作って、っと
「な、なんだぁ?くっ」
「構わねぇ!奴ぁ目の前だ、ヤっちまえ!」
「ぐ!わぁぁ!ちくしょう!」
襲いかかってくるけど見通しが悪い上に足元が良く無いと…ほらほら見事にズッコケる、こっちはレーダーのおかげで位置丸わかり♪ 機銃、撃て!
ドババババ!バリバリバリバリ!
「ぎゃっ!」
「た、助け…」
「逃げ…ろ」
今回は一人も残さないよー!ふっふっふ
ババババ
「ちっ!トルネードストライク!」
ガイン!
あいた!なんか弓のスキル攻撃か?あっぶねー煙幕のおかげでカスっただけで済んだけど…お返し!主砲!目標至近!撃てっ!
ドン!パン!
…至近距離の徹甲弾だから当たったら弾けちゃったかな?ナムナム
そろそろ敵は減ったと思うから【風魔法】で薄まった煙幕吹き飛ばすと…弓矢を放ったらしい男は体を上下に分断されて吹き飛んでて、他の盗賊もほぼ蜂の巣…もう立ってるのはやっぱりさっきのイケメン野郎だけ
「さてと、どうするー?まだやるかい?ハンサムさん」
「なん…で…みっ、みんな…」
「前回もなんかおかしいと思ったんだよ…あれだろ?盗賊に襲われたフリして助けに来たお調子者を逆に襲ってたんだろ?なかなかウマいやり方だね。今回は相手が悪かったみたいだが」
「くっ、このっ!フレイムスラぐはあっ!」
目の前でノンビリとスキル攻撃されて喰らってあげるわけねーだろ。ドラガンで使ってたシールド焼き用に使ってた丸盾を【収納】から取り出し【念動】でフリスビーの様に飛ばしてぶち当てた。見事命中!あっはっは。ノックアウトしたイケメンの装備を剥ぎ取り、後ろ手に手枷つけてふん縛ってっと
「どっちかっていうとトリーの方が悪者っぽいー」
「だめたーん」
ジト目でこっちを見るミミムちゃんとアルたん。くっ、これがイケメン補正っていうやつかっ!ふ、ふん!二人とも将来男で苦労するが良い。
「ま、まあ…どうやらこいつは最近この辺を荒らしてた盗賊の頭みたいだし、お手柄だろう」
「そうですよ、それに賞金出るかもしれませんよ?」
「しょうきん!」
『フォローマスター』ヨーキー師とログくんが降りて、まだ生き残ってた他の盗賊たちを縛り上げながらそう言ってくれた途端、キュピーン!と目が金貨になるミミムちゃん…本当に将来が心配。
取っ捕まえた盗賊たちを縛って車体の後方に丸太のように乗せて連行…と言っても4人だけだが。そのままメルカリウスの街へ帰投を開始する。街に着くまでだいたい1時間ぐらい、たっぷり揺られてください。
◇◆◇◆◇
いつものメルカリウス東門、到着した時には盗賊たちのイケメンッぷりは数段上がってた、ふっふっふ。ぐったりしてる奴らをそのまま衛兵さんたちに突き出してやる。
「いやー助かりました、こいつらなかなか尻尾が掴めなくて…」
「お役に立てて良かったよ、ところで賞金とか出るのか?」
上機嫌の衛士長に盗賊を車体から下ろして、ヨーキー師に引き渡してもらう…が、賞金の話になると衛士長さんの顔がしかめっ面に。
「申し訳ありませんが…そんなに予算も無いのでこれで」
そう言うと、懐から大銀貨を4つ取り出す衛士長さん、どうもポケットマネーっぽい。なんか逆に申し訳ないです…そのまま受け取って引き下がり、不満顔のミミムちゃんを抱えて門の受付を通過して冒険者ギルドへ…宮仕えは辛いのぅ異世界でも。
キュラキュラキュラキュラ
門のチェックを通ってすぐの冒険者ギルドへ…胡散臭そうに見てくる他の冒険者を横目にギルド入り口脇に止まってみんなを下ろす
「では、報告に行ってくる。ログも一緒に来るように」
「は、はい!」
いってらっしゃーい、っと。面倒な事は自称リーダーと素材係に任せてお留守番係は一休み…退屈そうな白ふわたんとケモミミっ娘は砲塔の上の定位置に乗っけて、周囲の視線をチラチラ集めながらも待ってるとログくんだけ戻って来る。
「すみません、また倉庫の方に持って来て欲しいそうです」
「あ、ハイハイー」
ログくんも乗せて昨日の素材引き取り倉庫へ…あ、昨日の買い取りオヤジだ
「毎度ー」
「おお来たな、じゃあ台に出してくれ…って、ブツはどこだ?」
「…はいはーい」
その台に出すの?いいの?明らかに乗り切らないと思うけどまあ良いや【収納】から引っ張り出してっと
ボイボイボイボイ
「どわわっ!ちょ、待てっ」
ほーら、こうなると思ったんだよ。結局倉庫の床にも…
レッドボア14匹の毛皮と牙と肉
グラスウルフ11匹の毛皮と牙と爪
ホーンラビット4匹の毛皮と角
机に乗らないモノは床にぶちまけられてしまう。とりあえず依頼は『レッドボア5匹』なので一応クリアだね。
「おま、収納魔法使えるんなら先に言えっ!」
「どうもすいませんでした!」キリッ
まあ過剰な分は普通に買い取りって事に。他にブルースライムもミミムちゃん達が狩ったけど魔石しか残らなかったので買い取りに出さず、他のモンスターの魔石も売らないで取っとく事に…進化ポイントに使いたいもんね。
買い取り金額はまた明日、今回の依頼と一緒に受け取りに来るって事で、戻って来たヨーキー師と共にみんなでヨークシャー邸へ戻る事に。はて?なんか忘れてることがあるような?なんだったっけ?
…ああ!そうだったそうだったミスリルをベホミアさんの店に届けなきゃ!
[ステータス:ミミム]
Name:ミミム
種族:ワーキャット
性別:♀
年齢:12歳
レベル:11
職業:魔法使い
HP:65/65
MP:102102
STR:20
INT:83
DEF:18
SPD:41
LUK:60
VIT:20
武装:イチイの木の杖、守りのリング、布のローブ
魔法:補助魔法《初級》、攻撃魔法《初級:火・風・水》
技能:魔力感知、障壁、従魔《従:ホワイトドラゴン》
耐性:耐魔力、耐精神干渉
称号:駆け出し冒険者
[ステータス:ログ]
Name:ログ
種族:ワーキャット
性別:♂
年齢:12歳
レベル:10
職業:戦士
HP:93/93
MP:59/59
STR:51
INT:40
DEF:72
SPD:44
LUK:50
VIT:61
武装:ショートソード、レザープロテクター、バックラー、布のマント
魔法:補助魔法《初級》
技能:身体強化、エアスラッシュ
耐性:耐衝撃、耐刃
称号:駆け出し冒険者
[ステータス:アルフィン]
Name:アルフィン
種族:ホワイトドラゴン
性別:♀
年齢:101歳
レベル:4
職業:従魔《主:ミミム》
HP:48/48
MP:180/180
STR:21
INT:103
DEF:51
SPD:48
LUK:2210
VIT:120
武装:牙、爪
魔法:竜魔法《初級:通信》
技能:ブレス《小》、飛行《初級》、大型化
耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、耐刃、毒無効、麻痺無効、耐精神、耐魔法
称号:迷子
ステータス〜決めるのしんどい




