表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/40

二度あることはサンド…

遅れちゃった、すみません。

…魔力感知レーダーによるとこの茂みの向こう…見えた!商人用の幌馬車が盗賊団に追われてる。背中に乗ってたヨーキー師がハッチから乗り込んできて叫んできた


「トリーさん!」

「ヤヴォール!てぇっ!」


ドン!…ドバァン!!


「な、なんだ!あれはっ」

「魔物…」


よっし、威嚇用に少し離れた所に榴弾を撃ち込んだ…混乱した所を機銃で弾をバラまきながら突撃!ってこの前と同じ状況だわ、これ


ギュラギュラギュラギュラ


ドパパパパ!


「ぎゃっ!」

「ちぃっ、囲めっ!」


よっし命中!おうおう、今度は向かってくるね、じゃあ容赦無用ってことで。騎馬の盗賊を機銃でひとりずつ端から狙い撃ち!


バリバリバリバリ!


「ぐはぁ!」

「ひぃっ!や、やめ…」


ひゃっはー♪ 蜂の巣だぁ!速度の落ちた馬車を守るように回り込んで周囲の盗賊をつるべ撃ちにしてっと


ガン!ギンッ!


あ、弓矢で撃たれたーちょっと痛い『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ』ってか?


ババババ!


「ぎゃあ!」

「なんなんだこの化け物!ファストスラッシュ!」


うっせーわブサイク!あ、このブサイク、剣で切って来やがった、いってーへこんだじゃん。


ドドドド!


「あががが」


…ふう、だいたい片付いたか?残った盗賊は逃げ散ったし安全を確保しつつ馬車の様子を見てみよう。


「…凄まじいな、全く手出しするヒマもなかった」

「馬車の方に怪我人居るかも…ヨークシャーさん」

「うむ、見てみよう」


そう言って車内から降りて馬車にゆっくり近くヨーキー師、ケモミミキッズは逃げ散った馬さんを集めたり、逃げ遅れた盗賊を捕まえてくれてる。俺が馬車に直接行ってこの前みたいに怖がらせてもマズいもんね。俺も盗賊が残ってないか周囲を警戒…怪我しただけで生きてる盗賊が馬車の影に隠れてるの発見!、ふん縛ってお上に突き出すか。よいしょ。【念動】で盗賊からナイフを取り上げて、【錬金術】で刃を潰して曲げ曲げ…よし、即席手枷出来た。


「いやはや助かりました…うわぁ!」


ん?馬車から降りて来た剣士風の男と、恰幅が良い、いかにも商人って感じの抜け目なさそうな男が降りて来てヨーキーさんと話してる。俺を見て驚くのはもはやお約束だね。


「怪我人がいるな、話は後だ、そこへ寝かせなさい」

「ヨークシャー様…は、はい!」


商人さんとお知り合い?馬車の中にもうひとり誰かうずくまってるね、皮鎧を着込んだ女の子だ…腕から血を流してひどい怪我だ、女の子を寝かせてヨーキーさんが手をかざす。


【ヒール】


おお!手が光って、その光が女の子に降り注ぎ…傷が消えていく。ほーなるほど。


「これで良いだろう」

「ありがとうございます、この子の傷まで治していただいて」

「あ、ありがとうございます」


そんなに傷は深くなかったみたいだね。女の子もすぐに起き上がって…出血が多かったのかまだ顔色良くないけど起きて商人さんと一緒にヨーキーさんにお礼を言ってる。


「しかし無用心だったな、こんな人気のないところを護衛も少なくて通ろうなんて」

「面目無い。なにせ急用でしたので…この草原を突っ切って近道しようとしたら」

「それで盗賊に見つかったのか」

「は、はい」


ふーんなるほどねぇ。話ししてるヨーキー師の様子を横目で見ながら…さっきふん縛った盗賊Aが怪我してるので試しに…【回復魔法】なーむー…おお!切り傷だけだったけどスゥっと消えていく。よーし成功だ。


「一回見ただけで回復魔法まで…」

「な!ヨークシャー様これは」

「ああ、なんというか…最近研究中の自我がある戦闘ゴーレムだ、名前はトリーと言う」

「はぁっ?ご、ゴーレム?…こんなの見たことございませんが…」

「毎度おおきに!もうかりまっかー?わてはトリーでおま、よろしゅーおたのもうしますー」


…はあ、ダメか。商人さんてことでなんちゃって関西弁でご挨拶して見たけど…ドン滑りです。とほほ


「わ、私はベホミアと申します、ドラガンで鉱石商を営んでおりまして…あの、助けていただいてありがとうございます」


やめてー何もなかったかのように丁寧な挨拶してくれて流してくれるその優しさが痛いー


「い、いえ、幸い通りかかりまして、間に合って良かったです。ところでヨークシャー師とはお知り合いで?」

「はい、ヨークシャー様とは良くお取り引きをいただいてて」

「うむ、この前も材料の注文をお願いしてたな」


左様でございましたか…ヨーキー師のお知り合いならあれこれ儲け話をするツテになって貰えるかな?ふっふっふ


「はい、ご注文の品はもうお運びしまして…ただ…」

「そうだ、急ぐと言ってたな何かあったのか?」

「はい、鉱山で落盤事故が起きまして取るものもとりあえず…息子が…」

「ヘイリー君が?巻き込まれたのか?それは…」


ヤバいね、急いで帰りたい気持ちもわかるけど…逃げ散ってた馬さんをミミムちゃんとログくんが集めてくれてたけど馬車じゃいくら急いでも…よーし!


「じゃあベホミアさんも乗って下さい、飛ばせばかなり時間短縮出来ますよ」

「はい?」

「私が保証する、急ごう」

「は、はい!」


集めた馬さんと馬車を護衛さんと御者さん達に任せて『ヘヴィ・アームズ』(笑)のみんなとベホミアさんを乗せドラガンへ全速前進!パンツァーフォー!


ドガガガキュラキュラ


「ひいぃいぃー」

「大丈夫だベホミア、すぐ慣れる」


地響きと砂埃を蹴立てて草原を突っ切って、ドラガンの街へ最短距離を行く。メルカリウスからドラガンまで普通に馬車でまる1日、この草原からなら約半日ってことだからこの3号戦車なら2時間ぐらいか?途中見かけたレッドボアやグラスウルフをスルーしてひたすら飛ばし、途中で一度止まって気持ち悪くなったベホミアさんを下ろし休憩を少しとって、あとは全速力で急ぐと…見えた!大きな山の麓にへばりつくようにある鉱山都市ドラガン。門のところに横付けし、また目をひん剥いて槍を突きつける衛兵さん達に戦車から急いで降りたベホミアさんが必死に説明してくれて今回は無事中に入れたよ。


「ひー、ある意味死ぬかと思いましたよ」

「はあ、申し訳ありません」

「いやいや、馬車で帰るよりずっと早く着いたのですから本当に感謝してますよ、トリーさん」


意外に実直そうな商人さん、これならいろいろアイディアを試せるかも?恩を売っとこう。うん。

一息ついたところで坑道へ、息子さんまだ中なのかな?急ごう。


◇◆◇◆◇


鉱山の坑道付近は人がごった返してて…中で働いてた人間やドワーフの鉱夫、鉱山技師、経営者、現場監督、怪我人の面倒を見てるお医者さんや薬師さん、癒しを与えてる僧侶さん、物見高い野次馬根性丸出しのハーフリング、様々…しかし、この3号戦車が乗り付けると急に皆こちらを見て硬直。はいはい魔物ですよー通りますよー


「すまん、通してくれ!ちょっと…頼む」


車体に乗って案内と人の掻き分けと説明をしてくれるベホミアさんの働きがなきゃ立ち往生だったな。そうこうしてるうちに行動の入り口に着く、付近にいる泥だらけになってるドワーフさんに中の様子を聞こうとベホミアさんとヨークシャーさんが降りて近づいて話しかける。


「親方!中の様子はどうだ?皆無事か?」

「息子は?うちの息子はまだ中ですか!?」

「ヨークシャーの旦那…ベホミアさん…ああ、まだ中だ。奥でトロールが出て暴れるもんで必死で息子さんがみんなを逃がそうとしてたら天井が崩れて…」

「あと何人残ってる!」

「あと11人でさぁ、落盤で塞がれて空気も水も通さないらしくてすぐに助けなきゃなんだがあいにく土魔法が得意な術師が出払ってて…」


逼迫してるなー…土魔法?使える…よね?俺…よーし!


「私が潜るよ、あと、残された人に呼びかけて欲しいから申し訳ないがベホミアさん一緒に来て下さい」

「は?え?…トリーさん」

「私なら初級だけど土魔法使えるし、いざとなったらこのボディで守ってやれる。急ぎましょう!」

「な、なんなんですかい?このバケモン」

「親方、こいつは最近研究中の自我がある戦闘ゴーレムだ、名前はトリーと言う」

「おっす!おらトリー!よろしくな!」

「…なんちゅーか、錬金術師様ってーのは奇妙キテレツなモノを考えるんだなぁ」


7つの玉を集める方じゃなくてエド時代の発明家の方でしたか、って違ーう!


「今は一刻争います。早く!」

「は、はいっ!」

「行きますよ、中に乗って下さい」


ハッチを開けてベホミアさんを中に乗せ慎重に、ゆっくり前進…幸い坑道が広めで3号でもなんとか通れそう。いつ天井が崩れるかわからないから【身体強化】をかけながら奥の方へゆっくりゆっくり進む。


◇◆◇◆◇


しばらくまっすぐ前…採掘の為にスロープ、坂になってる坑道を下がっていって…いつ崩れるかわからない緊張感に耐えながら進む。さっき親方さんに聞いたら閉じ込められてるのはこのスロープを下りきった所を右に曲がった先、少し広いホールになってる所の入り口が潰れたらしい…


坑道の松明も消えて真っ暗になったので【補助魔法・ライト】…小さなコウモリが飛び去るぐらいしか変化が無いのはさらに緊張感を煽るね。しかしどうしよう、トロールとぶつかったら…親方さんに話を聞いたら暴れると鉱山崩れるぐらいのパワーか、目くらましに発光弾をぶつけて逃げるかしか無いかも。


「…大丈夫ですかー?ベホミアさん、狭くありませんか?」

「はい、大丈夫です、狭いですが気になりません。ありがとうございます」


話してないと緊張感で息苦しいね…っとちょっと揺れた!、ミシミシ言いながら坑道の壁や天井が軋みパラパラと砂や石が落ちてくる。ヤバい急がないと。あっと、スロープの終点が見えた、これを右に曲がって…


キュルキュルキュラキュラ


うー地響きが今は忌々しい。そーっとそーっと…よし、曲がれた。ああ。この行き止まりの先に居るのか…よーし、【土魔法】発動!魔力を引き出して集中…粒子を動かして…目の前の砂や岩をそっとどけて穴を開けていく…こんなもんか?





[現在のステータス]

Name:トリー

種族:戦車

性別:♂

レベル:11

Type: 【III号L型】、95式チハ

HP:250/290

MP:160/280

STR:215

INT:180

DEF:225

SPD:150

LUK:20

FUEL:98/390

兵装 主砲:68/84 機関銃A:2004/3500 機関銃B:1980/3500 スモークディスチャージャー:3/3

装備 ゴム貼り履帯


魔法:修理・補給、念動、補助魔法《初級》、攻撃魔法《初級:火・水・氷・風・土・雷・聖》、回復魔法《初級》、錬金術《初級》、空間魔法《初級:収納》

技能:簡易鑑定、周囲索敵、改造・パーツ召喚、魔力感知、障壁、身体強化

耐性:耐火、耐熱、耐冷、耐衝撃、毒無効、麻痺無効

称号:渡来人、交渉人、冒険者(仮)、中級ハンター


結構狩ってたからもう中級ハンターです。チートっすねぇw

しっかし、ステータス考えるの大変!なんとかならんかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ