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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0099  計画は・・・?

広場は店に飛び込み壊れた馬車、それに伴うケガ人有りで騒ぎが大きくなっている。


何とか死人は出なくて済んだらしい。


子供の泣き声が聞こえる、緊急とはいえ子供を投げてしまったが、無事だよな?

探すと店の陰で大人に宥められていた。


何とか無事の様でほっとする。


今のは自分を狙ったのか? その為にこれほどの事を?

皆を巻き込んでお構いなしか?

どこにいるんだ、あいつらは?!


探していると急に腕を掴まれ、引っ張られた。

「こっちに!」   

女の声?


路地まで引っ張っていかれると、ミミーさんだ。


 「ふう、間に合ってよかった」

「さっきのあの妙な感じ、時間が間延びしたようなのは何かやったのかな?」

ミミーがやった事なのか?


「そうよ、高速化呪術! 」


 「でも館に向かったんじゃなかったのかな? よくタイミングが・・」

「私たちが狙われてるのはわかってたのよ、特にネビィがね」


 「ええ? なんで?! 何も言ってなかったのに」

「その・・、狙われるよって師匠から脅されてたの、さんざん・ね」   


 「ああ、あの人に?」

「だからいつ来ても良いように身構えていたから、でもうまくいって良かった!」


そうか、それで・・・高速化とはね・・・ 。

「助かったよ、ありがとう」

 

「あ、まだ狙われてるんだった、早く(やかた)に行こう!」

腕を引っ張られる、そうか、また巻き添えを出してしまう、離れないと。


広場に衛士が集まっていた。

対応が早いな、警戒していたのかすぐにケガ人の手当てにかかっている。

領主が既に手配済みのようだ。



少し走って館に着いた。   

ここなら取りあえず安心なはずだ。


 「そういえば、聞くことがあったんだった 前に貰った災い感知の・・」

「ああ、それ言ってなかったね、たぶんあいつらはそれを無効化出来るよ」

ミミーは少し息が切れている。


「え?! 無効?」


 「結界に近い技で、自分達の気配を消すんだ! 系統が近いから可能なはず」

「そうか、だから遺跡でも反応が無かったのか?」


「そうそう、ごめん 言うの忘れてたよ」

苦笑して両手を合わせる。



そこへ師匠のグラダナがやってきた。   


 「来たね ミミー、 あいつらが出たようだが首尾はどうだね?」

「師匠、ちゃんとやったよ 守れたし、死人は無しだ!」


「当たり前だ、その程度できなくてどうするね、それで捕まえたのかい?」


とたんにミミーは渋い顔になった。

「ちょ、 そこまでは・・・守るのに夢中で・・」


「やれやれ・・だね、 一人ぐらい何とかしなよ、まったく」

呆れたように言うのが、なかなか厳しい人だ。


「そう言わず、おかげで助かったので・・子供達も無事だったし」


自分だけでは死人が出ただろうと本気で思う。



 「いいんだよ、この子はずいぶん鍛えたんだからその程度してもらわんと」   

「む~~~~~~」

ミミーはむくれているが、師匠さんは少し笑っている。



領主の館の中が少し騒がしくなってきた。

『衛士がやられた』 と声が聞こえた。


「手を焼いてるようだね、どうにも厄介なやつらだ」


「あいつらの姿は見えなかったんだけど、どこに?」


 「動結界の強力なのを使ってるんだろう、そいつを破らないとね、 さあミミー おいで、忙しくなるよ 書物の解読を進めないと」


襟首を掴んで引っ張って行かれる。

「ひ~~~ん」   


 「自分も見て良いですか、解読て気になるんで」

「おっと、君はこちらに来てくれるかな? 話が有るんだ!」

領主が来て声を掛けられた。


 「じゃあ私らは解読を進めてるよ、領主さん、徹夜になると思うからよろしく!」

「ひいいい~~」

ミミーの悲鳴を後に、領主についていく。



前とは違い落ち着いた感じの部屋だ。

厚い絨毯が敷かれて、やや暗めで応接室だろうか? 

大きめのテーブルを椅子が囲んでいる。


テーブルには地図が置かれていて、書き込みがある。   

「さあ、掛けて!  説明しよう」


すぐに執事がお茶を持ってきて、テーブルに置いていく。


「あの遺跡で見つかった物が色々あってね、大収穫だよ! きみも知ってる事だがね

転移盤が有ったのであそこと直通にしたんだ、まずそれが一つ」


そうだ、転移盤で遺跡に即座に行けるようになった。

これからは馬車の必要が無い。


「だからあの入り口は塞ぐんだ、わが町の独占だ! 国王から承認済みだよ」


そうしないと他の領地から来てしまうしな、争いになりかねない。

あの黒信徒もだ。



「あと、君の見つけた武器や宝、様々な品物、その検分に手間取ってるがどれも非常に価値が有る、金銭より技術にね」



「更に書物だ! 今解読中だがかなりの有用な知識となる、驚くほどのね」


そうだ、しかも一部しか見ていないから後どれほどあるか・・

まだ貴族や軍部のエリアに達していないから、何が出てくるか?


かなり危険な物もあるのでは? 


使い方を誤ると自分達さえ危険な何かが? あの住人が消えたのもそれのせいか・・




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