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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0097  呪術訓練

朝、リーシャに杖の事を頼まれていたのを思い出した。


杖との意志疎通か・・・・ あの時はお宝の事を考えただけだったが、それでいいんだろうか? 話しかけるだけでいいのか?


杖を持って見つめる。

リーシャが杖を使って良いのか? 託していいのだろうか?

自分よりリーシャを守ってほしいと呼びかけるが・・・・・返事が無い。


『もし気に入らないなら、自分に電撃でもくらわしてくれ』

そう念じるが・・・・・・何事も無い。     いいんだろうか?

 

ではリーシャに少し貸すが、怒るなよ、な?



 「ネビィ、起きた~?」   

部屋の外から呼ぶ声がした。

ミミーのようだ。


まだ朝6時なんだが、ずいぶん早いな? ドアを開けると笑顔のミミーがいた。

「おっはよう! さあ畑仕事が始まる前に特訓だよ」


「朝から元気だね~」

朝が弱いわけではないが、妙に元気だなと調子が狂う。


「いいからいいから、早く行こう! ほら」

背中を押されて外へ向かう。  まあいいけどね

「はいはい」



「じゃあまず、呪術の基本! 結界から」   


鶏小屋の前なので鳴き声が賑やかである。

ニワトリが餌をついばんで歩き回ったり、鳴き声を上げたりだ。


「あの・・もっと静かな場所の方がよくないかな?」


「ニワトリ、可愛いから良いの! 元気が出るし!!」

ニワトリ好きなのか・・・なんか意外だけどね。



「結界はね、呪文を描くか紙や木札なんかに描いたのを使って発動させるのね」

札を懐から取り出して見せた。


「事前に描いておいて使う方が手っ取り早いね、他人が描いたのでもいいし、自分でできると広い所でも効果的に張れるよ」


 「この文字を真似して書けばいいのかな?」   

「それだけじゃ今一つだね、魔法と似てて念を込めないとね」

「念・・と言ってもどんなふうに?」


 「やってみようか? 私と一緒に言ってよ、いい?」

「わかった」


 「~~~~~~~~~~~~~~、~~~~~」

「~~~~~~~ω~~~~、~~~~~ω~」

「違ってるよ、同じに言ってよ!」


「う、う~~~む」

 「~~~~~~~~~~~~~、~~~~~~」

「~~~~~π~~~~~~~、~~~~~λ~~~」   


 「違うってば!」

「ええ~~~っ?」

微妙にややこしいんだがな?  これ同じでないとダメなのか?


ニワトリの声が笑っているように聞こえて来た。

ちょっと黙っててくれないかな、鳥さん達。


 「~~~~~~~~~~~~~~~、~~~~~~~」


「二人とも何してるの?」

ジョーイがカゴを持ち卵を集めに来て、ニヤついて見ている。


 「修行よ、修行! 集中してるんだから邪魔しないでね!」

「そ~~お? もうすぐご飯だよ」   


「ご飯の前に基本だけでもやっとかないとね、 ネビィほら、復唱!」

この人、呪術は向いてないとか言ってなかったか? なんか熱心だな。


 「ほら、早く復唱! 大きな声で!」

「はいはい!」


朝ご飯に呼ばれるまで、基本訓練は続いた。

地味にしんどかった。

しかしあの黒信徒に勝つためには耐えねば、杖の使い方にも通じるらしいし。



朝ごはんは4人組も一緒に、外にテーブルを出して食べている。

温かく、いい天気なので爽快だ。


皆、お宝で金が入ったので何に使おうかと盛り上がっている。   

武器はもうあるし、服を新調するかだとかアイテムや防具にするか、料理道具などと

言っている人もいる。




 しかしあの黒信徒の問題は終わってないし、たぶんもっと大きな事が起きると

そんな気がする。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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