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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0095  魔法会議中

今は会議中である。


何の会議かというと新たな武器、意志を持つ杖に関してだ。

場所は魔法学校の教室。


メンバーはフレア、リーシャ、先生(リーシャ母)、ミミー(呪術師)、アイリス

であり、魔法関係の人材である5名。


杖によりお宝が見つかったし、かなり強い敵に勝ったと説明は済んでいる。

しかも意志が有り、前の(あるじ)は魔法使いか学者(賢者)と思われる。

そして、遺跡の住人を含めなぜ行方不明になったのかわからない。


宝やこの杖をなぜ置いていったのかも不明だ。

かなりの価値と思われるのに・・・・疫病だったのだろうか?

それにしては骸骨さえ無かったのはなぜなのか?   



「この杖に意志が・・・?」

リーシャが不思議そうな目で杖を見つめる。


「魔力があるのは認めるし、変わった気配が有るから普通ではないけど」

「うん、凄い力がありそう・・・」

先生とアイリスは魔力で感じはするが、問題は意志の疎通か?


「大体の意志は伝えられそうだけど、話すことは無理そうかなと」

でもムーアさんは何かわかるだろうかと見るが、眉間にしわを寄せている。


「う~~~ん、呪術でもなさそうだけど・・・刻印は無いし、文字も・・・、師匠ならわかることあるかな~~、でも今は領主の館だしね」


これが発動したときは、鳥が飛び出したような気がする。   

その辺を含めて聞けばいいか?


「では、お師匠のマギアさんが時間のある時に聞きますか」


「ちょっと触ってみて良い?」

リーシャが興味深げに寄って来る。

「いいよ、どうぞ」


両手でそうっと受け取り、見つめた後念を込めていった。

「ウインドシールド!」


しかし少しの風が起きただけで、魔法発動はしない。

「・・・・・あれ?」


「魔力がかき消されたね、なるほど、なるほど」   

先生が興味深そうに見て、感心している。

「これは・・・・魔法を増幅しないどころか消しているとは! 体系が違うからか」


そうか、普通杖は魔法を増幅するから魔法使いは杖を使うが、これは逆?


アイリスも興味ありげに見てはいるが、自分の杖を抱きしめていて手を出さない。

警戒しているのだろうか?


丁度そこへ、呪術師のマギアさんがやってきた。

「ここにいたか、ミミー おいで! 領主の館で解読作業始めるよ!」


 「わっ、師匠! 私もですか?」

「よう坊や、あんたが見つけた書物が大当たりだね、これから解読だよ、 ミミーを

しばらく連れてくよ、いいね?」   


「ちょうどいい所へ、この杖で聞きたいことが」

杖を見せてマギアさんに先ほどの説明をした。


「ふ~~~ん、 意志を持っている、か? 面白いね」

マジマジと見つめて考え込んでいる。

「鳥が出たって?  光る鳥ね・・・・・ 魔法を撃ち消した? 杖が?」


「なるほどね~~~、攻撃魔法とは違うか? なら召喚に近いね!」


「「「召還魔法!?」」」

アイリスとフレア、先生が同時に言う。


「それも主の命令を待たずにとは、自主的発動だね 自己召喚か? 面白い!」


さすがにもう大体わかったようだ。   

やはりこの人は普通と違うな、頼りになる。


 「でも詳しくは後だね、今は解読にかからないと、ほらミミーおいで!!」

「ひいい!」


襟首を掴まれて引きずるように連れて行かれる。

なんてお気の毒なんだ。

皆、ポカーンと見つめているうちに二人は去った。



「そうか、攻撃魔法ではなく召喚なのか、そう言われるとそんな気がする」

あの時の鳥達は召喚された(しもべ)で、杖を持つのが(あるじ)なのか。

では杖は、気の利く執事のようだな。


主の危機で召喚してくれたし。   



「私も使ってみたいな~これ、 ダメかな?」

リーシャが興味を持って近づく。


そうか、リーシャはまだ少ししか魔法を使えないし、召喚もしてみたいかな。

リーシャを守るためにもその方がいいか?


自分は剣や打撃系の武器だし、リーシャに預けておく方が良いかな?

杖が認めるかだが、その辺をマギアさんに聞きながら考えよう。


 「杖と相談してみるよ」

「うん、よろしくね~~」



それで会議は終了となった。

後は書物が解読されれば、新たな力が得られるはずだし召喚術を使えればなおの事だろう。


リーシャが使う事を認められるといいが。




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